旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

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ブログバトルの裏側

※この記事は偏差値1でもわかる記事を書くのは無理なんでしょうか? - 旭駅本屋が生まれるまでを描いた記事になります。別に最初にそっちを読んでおかなくても多分面白いと思うので気になった時に読んでみて下さい。

 

 

2017年9月24日 21時22分

 

 この世にまた、一つのクソ記事が生み出された。

 

 

同 21時26分

 

 呼応するかのごとく、又一つクソ記事が生み出されたのである。

 

 戦争は、いつだってあっけなく始まる――

 こうして、ツイのモタク同士による謎のブログバトルが開幕したのである。尤も自分は1時間程度でクソ記事を、オルソン氏は「視聴率と面白さは関係ないのを記事にしたい」とポロッと漏らした辺りから書いていたのか非常にボリューミーな分量でいてかつ実例を多々上げながら執筆する形を取っていた。これはいうなれば万全の体制で待ち構えていたところを堂々通過してしまい奇襲を受けるようなものである。まるで桶狭間のようだ。

 そしてこの投降から数時間後、ブログバトルもこれで終了だとばかりに思っていた。なぜなら、うっかり漏らした話題はこれくらい。つまるところこれ以上戦火が拡大しようもない。なあなあで休戦に入ったわけである。そう思っていた。少なくとも俺は。

 

 しかし、相手は違ったのである。

 

 

2017年9月26日0時9分

 

  そう、相手は追撃戦に打って出たのである。なおこの時自分は「異世界はスマートフォンとともに。第11話」を視聴した怒りから記事を錬成しており、完全に不意を突かれた形になったのである。

 奇襲なら兎も角追撃ともなれば流石にこちらも面白くはない。やはりここは一つ筆で反撃すべきと決意、結果、あのはてブ公式垢に晒し上げられた稀代のクソ記事が生まれたわけである。

 

 まずは敵となるオルソン氏のブログ記事をよく読むところから始まる。相手はなんてことのない記事に対して注釈を付けまくることで、無教養な人も教養のある人の思考レベルまで達することが出来るから笑えるようになるだろう、という理念の基書かれているようであった。プログラム言語に最初から入ってるライブラリじゃ物足りないからと他所からライブラリを持ってきてソースの中にぶち込めば動くだろうという考えである。これは一理ある。同じ言語であるならばライブラリを追加するのが有効だろう。尤も、これは使用言語が同じであることが前提となっているわけである。

 そこでまず考えたのが使用言語が異なる可能性である。C言語コンパイラFortranをブチ込んだらどうなるか、などというのはわかりきっていることである。同じ日本語で書かれた文章だからってこれが起こらないとは限らない。なんせあの手の頭の悪そうなブログの文章を読んでいる読者と筆者とでは恐らく受ける印象は大きく異なるからだ。であるのであれば、この「無教養な人も笑える記事を作るのは無理なんでしょうか?」に対抗してやるべきは「相手の使用言語に合わせて記述する」というとことである。そうでなければ、同じソースを与えても相手のコンパイラが対応していない可能性が高いわけで、即ち相手に正しい応答をさせることが出来なくなるわけである。なので、相手のコンパイラに合わせてわかりやすく書いていくことが笑える記事の最低条件となり得ると考えられるわけである。

 

 概ね記事の基本方針は定まった。あとは内容である。

 これはアホくさくかつ素材の入手が容易なものが望まれる。真っ先に浮かんだのはゲームである。自分はPCを開き中に入ってるゲームをひとしきり眺めた。マインスイーパー、3Dピンボール、Simutrans、Papers Please、Poly Bridge……

 そもそも、PCでゲームをやるという行為自体が高い文化資本あってこそなのではなかろうか。今の若者はPCを持たないとも聞く。そう考えると、ゲームをやるにせよソーシャルゲームの方がより「らしい」だろう。そう考え端末を開く。筆者はそもそもスマートフォンでゲームはしない方の人間である。なんせTwitterなどというゲームなんかよりも面白いコンテンツが転がっているのにわざわざゲームに現を抜かす暇などあろうか。いや、ない。

 というわけで、端末に入っている厳選されたゲームの中から「いかにも」なやつを選ぶ作業が始まったのである。出来ればCMなんかを打ってマス層に訴えかけていて、尚且つ脳を殺した作業ができるゲームが好ましい。入っているゲームは艦これ、戦艦少女、デレステ、ミリシタ、グラブルFGO程度、この中でゲーム本体のCMを打っているのはデレステグラブルFGOくらいなものだろう。加えて、筆者は「ぐらぶるっ!*1」を読むためだけにグランブルーファンタジーをブチ込んだので碌にステージが進んでいない。故に、回すにも碌にガシャを回せない気がしてならないわけである。FGOに至っては起動時の白画面でブチギレてアプリを落としたくらいなので言わずもがなである。ここで、標的がアイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージに決まってしまったわけである。

 ゲームと言えばガチャ的なものに悩まされるものである*2。当然デレステにもガチャがプリセットされている。無い方がおかしいと言わんばかりの堂々の構えようである。これを無限に回し続ける作業、これを記事にする。これこそ最高にアホらしく、アホな人が読む文章に近い何かが生まれるのではないかと考えたわけである。

 当初案の一つに冷蔵庫の中に長らく放置しておいた食品だった何かを用いて「EM菌ぱわ~♡♥♡でSSRも夢じゃないです~~!」なんてのを組み込もうかとも考えたのだが、いざ対面してみるとEMじゃなさそうな菌が繁茂しており、ビジュアル的にも衛生的にも非常にリアリティなリアルが目の前にあり流石に断念した。なお、その食品だったものは綺麗サッパリ廃棄されたのであります。流石にEMじゃなさそうな菌の繁茂に栄養が持って行かれてるだろうし、あれ食っても何の栄養も無さそうだし更に言うなれば栄養を持って行かれそうでさえあったので残念ながらこのような結果になってしまったのである。

 気を取り直してデレステである。筆者はデレステは基本的に音ゲーとしか認識していないのだが今日ばかりは違う。目的があるのだ。ガチャを引き、その結果を纏めるという目的が。ゆえに一目散にガチャを開き、黙々とスクリーンショットを撮った。これはもはや苦行である。一枚一枚取ってはタップし撮ってはタップしを繰り返していく。何回回したか記憶がおぼろげになった時、急にふと奴が現れたのである。

 

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 そう、青封筒だ。

 

 そもそも筆者はあくまでこれはネタ記事のネタの仕込みとしか思っていなかったのである。それがこれと来た。もはや目を疑い神の正気を疑う程であった。しかし、そこには確かに青封筒があり、確かにSRが混入していたのである。この経緯についてはに詳しく偏差値1でもわかる記事を書くのは無理なんでしょうか? - 旭駅本屋で触れている。

 さて、これでキリも良かったしおまけにこの先は1枚ずつしか引けないというので、手持ちのスクリーンショットをマルっとPCにブチ込む。これで役者は揃ったわけである。

 面倒くさいからとドバーッとフォルダの中に入ってた画像をまるまるはてなブログに上げていく。フルHDサイズでしかないのでファイル利用量はそこまで埋まることもなくホッと一息。これを一気に貼り付け、「○○○○さんです!可愛いですね~!」の部分をコポーアンドペーストで錬成していく。これでとりあえず記事の体裁を整えていく。

 あとは記事の内容を以下に薄めていくかである。まずは謎の伝聞系解説、次に長ったらしい説明、ソシャゲももう少しアホっぽくできそうだな、と頭を捻りアプリに、感嘆符と長音を多様し、周子さんは生八ツ橋食ってるからそれも触れて、由愛ちゃんのスケブに言及して、謎の改行多様と大文字太字を増やし……

 とまあ、色々やったわけである。慣れないものを作るのは厳しい。筆者はこれを生み出すのに3時間位掛かった上にその間消耗しっぱなしだったのでくたくたである。こんなクソ記事を読んで溜飲を下げて何が面白いんだ。性根が腐ってるんじゃないのか。ストレスフルであったので、無教養な連中はやっぱアホくさいよなーと一蹴してそうな高尚な読者諸兄に対して警句を促すべく最後にオチを一つ投下し、記事は目出度くもなく完成したわけである。

 

 

 2017年9月26日 20時32分

  耐え難きを耐え、忍びがたきを忍び、やっとの思いでクソ記事をまとめ上げ投降したわけであります。燃え尽き症候群とはよく言ったものではありますが、燃え尽きるというより不完全燃焼でくすぶり続ける感じで非常にクソ&クソな感じだったので折角なのでもう一記事書いて溜飲を下げることにしました。

 仕事絵描き終わったから落書きしよう、みたいな絵描きの気分が多少理解できた気がします。やりたくもねぇ創作物生み出すのは苦痛でしか無い。

 

 ちなみに、皆さんエゴサってしますか?自分はメチャクチャします。したところでまず出てこないので、精神になんの悪影響もないってのも重要なポイントです。ボロクソ書かれていたら嫌ですからね。

 で、そこでですよ、見つけてしまったわけなんですねぇ……

 

 

  そう、はてなブログ公式垢で晒し上げられたのであります。あのオルソンブログも成し得なかった快挙を、こんなクソみたいな打算と計算と頭痛と吐き気を催しながらも書いた記事に充てがわれてしまう。世の中はなんと不条理なんでしょう。

 そもそもタイトルの語感が良すぎたのが敗因でした。アフィカスなんかもタイトルで煽り倒して中身は何もない、みたいなのが結構ありますよね?あれと同じ状況になってしまったわけです。厳しい。

 更にこのブログのリンクからオルソンブログにまで飛び火し双方クソ記事が無限に読まれるというブログバトルは誰も望んでいない展開を迎えるわけでありました。

 

 もうね、気分としては非常に厳しいし、更にこれのウケが良かった(途中まで読みやすい)というのが更にキツくもう二度とこの手のネタ記事ないしはブログバトルはやるまいと心に誓うのでありました。