旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

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オタクタウンオタク放浪記

※注意 Caution※

 これはあくまで事実を基にしたフィクションであり、登場する人物、地名、団体、写真等とは関係あったりなかったりするかもしれません。

 また、この記事はおよそ5時間程度の事柄に関して9500字で表現しているものであり、読破には相応の時間と気力を要することを予めご承知の上読み進めて頂きますよう宜しくお願いします。

 

10月12日15時40分頃

 僕のTLに、それは突然現れた。黒い顔した未来の箱ではない。オルソンおじさんである。オタクはすぐ気さくに「おまんこぉ~」と挨拶をするがことオルソンおじさんは節度あるオタクである。導入は非常に常識的であった。

 「オタクタウンまだいます?」

 「オタクタウン離脱してる」

 「離脱したならもう大丈夫っすかねえ…(特にプランはないので…)」

 オタクがオタクタウンにノープランで来る。筆者はこれを迎え撃たなければならない使命感に駆られた。よって3分で準備を済ませ、可及的速やかにオタクタウンに向かったのである。

 DMによる駆け引きの結果、オタクタウンには筆者の方が早くたどり着くようであった。実際オタクタウンに早くたどり着いたようであった。ここで推論のように書いているのは6隻の艦艇を動かす弾幕ゲームに熱中していたあまりツイを見逃していたからであり、それ以上でもそれ以下の理由もない。ツイを見逃していたと言えど着くのは概ね10分後であるということが確定的明らかであるため、いかにして時間を潰そうかと思案に暮れながらエスカレータを降りた。弊ブログの読者はおそらく秋葉原駅の構造に明るい人民が大半であろう。となると、エスカレータを降りてトイレの方へ向かおうとした時に何が目に入るかは最早語るまでもないと思う。そう、QBハウスである。ここのQBハウスは立地が立地なので常に赤色灯を灯しているのであるがこの時ばかりは違った。緑灯が点滅していたのである。筆者は常々そろそろ髪が目に掛かるので切りに行こうと考えていたところがある。加えて時間余分は10分。千円10分と謳う床屋に行かない理由があろうか?

 

 こうして、筆者は実質オルソンおじさんの8分後秋葉原駅に着いたような状況に至ったのである。この後ゆっくりと魔剤ダンピング自販機を拝みつつ電気街口に向い、邂逅を果たしたのである。

 オタクが意味もなく集まるとよくわからないオフが幕を開ける。この時も特に理由もなく集まったため理由もないオフへとシームレスに移行したのである。実を言うと筆者は午前中にオタクタウンに来てオタク行為の大半を済ませてしまっていた。故に、ろくにやることも無かった。意味もなく電気街口を直進し朝風2号館ビルの袂まで来た辺りで筆者は提案した。

 「どうせやること無いんだったらオタクタウンのベンチ撮影していきません?」

 どうせ理由もないという理由でオルソンおじさんもこれを快諾。ここに、理由もないオフに理由付けがなされたのである。

 

 

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 筆者は度々記事*1でも触れているように、オタクタウンにおけるベンチの所在とその数についての集計を行っているのである。筆者は一介の労働者階級である。世田谷、中央、港区辺りに住むブイブイ言わせているプチブル連中とは異なり、腰を休めるのに喫茶店に入る程の所得を持ち合わせていないのである。よって、徘徊においてベンチは非常に重要なポジションを占める存在となるわけである。なんせ疲れたら座り自販機で買った170円の魔剤で喉を潤せば良いからである。

 

 

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 まず我々が向かったのはJR神田万世橋ビルである。万世橋付近まで来ていてかつ近隣のベンチといえばJR神田万世橋ビルであるのだ。故に真っ先に選択肢として浮かんで来たわけである。我々は勿論JR神田万世橋ビルに向い、209のような人間工学的に洗練された形のプラスティック製石型ベンチに腰掛け、九万世橋駅を拝み倒し、何もやることがなくなった。

 

 

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 仕方がないので万世橋に戻り国道事務所の敷地の傍らにある案内板を見て、そのあまりの情報量の豊富さに指を指しゲラゲラ笑い転げるなどしていた。ちなみに、その素晴らしい情報量の案内板がこちらである。

 

 

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 素晴らしさのあまり特にこれと言って言葉が浮かばずただただ笑っていた気がする。加えて、行き掛けには気が付かなかったのだが隣にも掲示板があることに気がついたのである。こちらの方は情報の密度が多く、非常に見応えのあるものであった。

 

 

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 あまりの退色具合といい、一箇所思いっきり情報が欠落しているところといい、ゲラゲラ笑いながら見ていた気がする。この後、不幸にも国道事務所の営業時間内だったこともあり物見遊山を兼ねてこの件を苦情に近い形で報告しに行ったのである。コミュ障故この手の交流は苦手なのもありあんまり詳しく覚えては居ないのだが、思いの外小綺麗なオフィスであり暗澹たる空気の漂う暗い職場のヘイシャを辞め、ああいう職場に転職したいものである。定時で上がろうが人権のある小奇麗なオフィスの御社様、人手が足りないようでしたら是非とも私に連絡の程宜しくオナシャス!(露骨な転職活動)

 

 

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 この後は「じゃ、とりあえず芳林公園に行くか」くらいのノリで芳林公園に行こうとした最中にオノデンに吸い寄せられ、時空の歪んだ4階建てビルヂングを堪能したのである。いやまずね、40年位前のヨドバシのCMに出てきそうなフォントの値札が張られたカメラコーナー、ヨドバシを凌ぐレベルの品揃えを誇るレコード機コーナー、PCコーナーにマイコン書き、冷蔵庫に何気なく張られた路線図は2004年から2005年の間のもの*2、花柄の電子ジャー*3(しかも花が褪せてる)、さつまいも焼き機等々、往年の電気街の電気店を彷彿とさせるラインナップと構成に思わず時代の波が歪んでいるのではないかと思えるほどであった。オノデンボーヤが未来を運ぶ~」なんて謳っているが実際のところ運んできているのはどう見ても過去である。我々は恐らく1時間ほど過去が襲い掛かってくるような空間を満喫し、現代の中央通りへと舞い戻ったのである。

 我々は当初の目標通り芳林公園へと向かっていた。芳林公園と言うのは外神田三丁目にある都市公園であり、街区公園である。公園というよりかは幼稚園や小学校の校庭のような場所である。実際区道を挟んだ向かいの小学校とは歩道橋で直結しているのでそういうことなのだろう。しかしこの時間ともなると公園の遊具で幼いホモ・サピエンスの如く遊ぶ子どもたちは居ないのだ。居るのは老いホモ・サピエンスの如く頭を垂れながら養生する軽装のサラリーマンやおたく族ばかりである。我々は暗くなった公園をひとしきり巡検し、ベンチを撮影し、対象年齢3~6歳の遊具で遊び、謎のプール跡らしきなにかを検分し、秋葉原駅へと戻ったのである。秋葉原駅へと戻ったのは帰るためではない。実を言うと、万世橋で「このままだと2人でよくわからない徘徊を続ける羽目になりますよ!」と危機感を抱いたので釣れそうな人間にクソリプを飛ばし召喚したのである。ここでまんまとクソリプで釣れたのが鯛ではなくK特急氏である。K特急氏は筆者とも親交の深いツイッタラの一人であり、唐突に呼び出したにも関わらず嫌な顔ひとつ見せずやって来てくれる程人徳のある人物である。筆者は多分悪態の一つくらいついている気がする。そう考えると、人間的に見習わなければならない者の一人と言えよう。

 着いたという8分前のツイに対し筆者は電気街口に向かっているとクソリプを飛ばし、早足で電気街口に着いたは良いものの肝心のK特急氏が見当たらない。電気街口のアトレの前をRPGのモブが如く東西に何往復もしていると、改札の方からやって来たのである。こうして目出度く合流を果たし、ここで凡そ2時間振りにオタクが意味もなく集まることによってよくわからないオフが幕を開けたのである。この時も特に理由もなく、来れそうだし呼んだくらいのノリで呼んでしまったため実にシームレスに理由もないオフへの移行を果たしたのである。ここで急に合流する形になっていたK特急氏は当然の疑問を口にした。

 「で、君たち今まで何をやっていたんだい?」

 私は即答した。

 「オタクタウンのベンチを撮影していました」

 「は?」

 オルソン氏も応戦した。

 オノデンで謎の家電見まくってましたね」

 「本当に君たち何してたの!?」

 当然のごとく今までの3千字近くに渡り繰り広げてきたアホみたいな行動を突っ込まれたのである。そして、我々は「中古屋が見たい」という鶴の一声によりぽち3号店へと吸い込まれていった。

 「やっぱり何度も来てると「何が変わってるかな」って見方になるよね」

 「差分の回収やんけ」

 そんな会話を繰り広げながら秒で差分を回収し、ジャンク通りへと戻ったのである。そして我々は次なる差分の回収先であるポポンデッタ秋葉原店の地下1階へと向かった。ここで賢明なる読者諸兄は大凡検討が付いたことであろう。日本型のNゲージの中古車コーナは地下1階ではないのだ。ではここには何があるのか。海外型と16番ゲージである。ここでHOなどと書こうものなら戦争が起こりかねないので私は大人しく16番の呼称を利用していく。しかし面倒くさいものだ。レール幅が同じなら多少縮尺が違ったところで同じ名称で良いだろうに。流石にNとHOナローを同一視しようとは思わないが、やれHOだのやれ16番だのやれOOだの言い分けるのは億劫である。矢張り最も通りの良いHOで統一するのが市井で生きて行く分には楽でいいのではないかと思うものだ。

 ここでひとしきりカツミと天賞堂の中古価格に納得しながら海外型を眺めると、急にオルソン氏が落ち着きをなくしてきた。

 「何か気がかりなことでもあるんですか?」

 と筆者は聞いたと思う。記憶が定かでないので美化されてる可能性が非常に高いがこれは筆者視点で書かれている記事であり、オルソンブログ*4を読めばオルソン氏の視点でこの部分が描写されているだろうから比べてみると良いかもしれない。少々話が逸れてしまった。それに対するオルソン氏の返答はこうだったと記憶している。

 「いやね、ここ電波入らないじゃないですか。そろそろりょう氏が着いて誰か氏してるんじゃないかと思いましてね」

 そう、実を言うと万世橋で「このままだと2人でよくわからない徘徊を続ける羽目になりますよ!」と危機感を抱いてクソリプを飛ばした先は決して一人とは書いていないのである。つまるところ、もう一人海老で釣れてしまった人が居るというわけなのである。それがりょう氏である。

 オルソン氏の提唱により、一通り見終わったこともあったので遮蔽物の少ない地上に上がり、ツイを読み込んだのである。

 「やっぱり8分前に「着いた」ってリプ来てますねぇ!」

 「まじかよ」

 「オタクはせっかちなので「単独行動を開始した」というツイも」

 「クソリプ飛ばすしかねえ」

 こうして我々はポポンデッタ秋葉原店とりょう氏の滞在していたとらのあなの丁度中間地点に位置すると見られるベルサール秋葉原付近の公開空地に向かったのである。

 途中でぽつぽつと小雨が降ってきた。こうなると待ち合わせ場所をベルサール秋葉原にしたことに対する先見の明が光ってくる。やがて雨は大した間もなく土砂降りになり、ベルサール秋葉原に逃げ込んだ我々の聡明さが光ったのである。ここで土砂降りの中横断歩道を渡りやって来たのがりょう氏である。二度ある事はなんとやら、ここでオタクが意味もなく集まることによってよくわからないオフが再度幕を開けたのである。幕引きも幕間も無く幕開けが連発する状況も意味不明ではあるが仕方ない。そういうものである。そして今回も又「特に理由もないけど来れそうだし呼んだ」くらいのノリで呼んでしまったため、実にシームレスに理由もないオフへの移行を果たしたのである。しかし今回の我々は今までとは少し違っていた。何故なら腹が減っていたからである。ここで飯屋に入ろうということで談合が成立したのである。この後はメシを食う先である。私は朝飯に半合の粥ときんぴら大根を、昼飯に半合の粥ときんぴら大根を食していたため非常にひもじい思いをしていた。故に価格辺りの炭水化物量が多い食事を望んでいたのである。「サイゼリヤにショートパスタがラインナップしたらしいじゃないですか!」と提案するK特急氏を金額あたりの小麦量で説得し、「昼飯に麺屋武蔵巖虎で中盛を食ったんですよ!」と抵抗するりょう氏を半ば強引に押し切るように麺屋武蔵巖虎へと向かっていったのである。一応多数決により民主的に決まった気はするものの、非常に強引な手法であり批判されてもおかしくはなかった感も否めない。しかし私は小麦が食べたかった。

 さてここでこの集まりし4名について軽く紹介して行きたいと思う。まず筆者であるが、体脂肪率4.4%、体重55kgとかいうヒョロガリである。続いてオルソン氏であるが、体格的には国鉄ムンムン氏に通じるものがある、非常に健康的な体型である。K特急氏は出るところは確かに出ているものの、中年太りのような趣きであり健康的といった雰囲気はあまり無い。最後にりょう氏であるが、身長が自分より少しばかり高いにも関わらず体重が5kg軽いという非常に縦に長い方である。

 ここで少しばかり読者の皆様にクイズを出したいと思う。なに、そろそろ本文の長さに飽き飽きしてきた頃であろうから気分転換には丁度いいところだろう。大丈夫、麺屋武蔵巖虎はそんなにクイズの種がある店ではないし、ニコ動の政的なアンケートとは違って秒で終わるものだ。むしろこの前フリのほうが長いかもしれないくらいである。さて、先述のように私は4人の体型と体格についてざっくりと説明させていただいた。ここから導かれる4人が頼んだそれぞれの麺量について少しばかり考えて頂きたい。ちなみに、麺量は並、中、大、特盛から選択することが出来、特盛はグラム指定となる。大で300gであり、筆者は大以下は頼まないので量を忘れたが中で200だか250だかそんなもんだったような気もしないでもない。

 答えをすぐ書こうものなら顰蹙を買いそうなのでFHDで半ページほど過ぎた先に載せて置く。

 考え終わった読者はページダウンを乱打するなりマウスホイールをマニ車のごとく回すなりして答えを見ていただきたく思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Q.4人が頼んだ麺量は?

A.(敬称略)

 筆者   600g

 オルソン 600g

 K特急   中

 りょう  並

 

 筆者が600を頼むとオルソン氏を除く他2名がビビっていた。まずなんでそんな食って太らないんだという当然の突っ込みが入る。すまない、私もそれは知りたいくらいなんだ。オルソン氏は意外とK特急氏が食べないことに対して驚いていた気がした。なんでも最近はそこまで食べられなくなってしまったらしい。なんでその状況で皮下脂肪貯められるんだ。少し分けて欲しいくらいである。皮下脂肪がないといかに辛いかというデブを敵に回しそうなヒョロガリのボヤキについては後日ブログで記事にしたいのでその節は是非読んでいただきたく思うものである。

 狭い店内で2+2で通されたにも関わらず何故か横一列に並んだ我々は、着丼した順番に食べ始めるチキンレースへと突入したのである。ちなみに一番手はりょう氏。「おなかにつけ麺がいます」と言わんばかりの神妙な面持ちでラーメンを啜り始める。

 「スタートダッシュで差をつけておかないと駄目なので」と供述していた。実際この発言の真意は数分後わかることになる。

 続いて着丼したのは筆者である。「つけ汁と麺半分です!」という店員の掛け声に「半分っておかしくね?」などと隣の方から聴こえてくる。個人的には大以下が存在することがおかしい気がしてならないのだが、どうやら市井の一般市民の反応はそうでもないらしい。続いてオルソン氏、K特急氏と順々につけ麺が着丼し、チキチキ・早食いレースが開幕したのである。なお麺量の差。

 当然のように一番手で上がったのはK特急氏(だった気がする)、続いて完食こそ早かったもののわりと完飲に手間取ったオルソン氏、筆者の順にほぼ同時に平らげたのである。りょう氏?スタートダッシュが肝心だという理由はここにあったのだよ!

 カウンターだけの店を潰すのもアレなので3名でぞろぞろと外に出ると、雨はほぼ止んでいた。少しばかりすると遅れてりょう氏がやってきた。こうしてまた徘徊が始まったのである。

 今度は筆者が中古屋に行きたいと提起し近くにあったらしんばん秋葉原店に入った。らしんばん秋葉原店は査定がガバガバである。筆者は薄い本を担いで買取カウンターに放り込んだらグラム1円で引き取られた記憶がある。だからこそ売値もクッソガバガバな評価基準であり、案外出物が廉価で出回っている場所でもある。ガバガバ査定は裏を返せば見る目さえあれば廉価に手にする機会が得られるということでもあるのだ。

 ここで気になる表紙の本があったので思わず手に取ってしまった。

 「表紙買いですか?」

 そうオルソン氏は聞いてきた。

 「表紙から書いてる作者さんを特定しその作者さんなら信頼できると考えて買ったんだし実質表紙買いやな」

 「表紙買いってなんだっけ?やり方が高度すぎません?」

 という与太話をしながら本棚をあさっていると、その一つ奥の棚から歓声が聞こえてきた。集中して探している中で集中力を乱されるものアレだが気になる。速攻で残りの分を消化し奥の棚へと向かった。

 ここでらしんばん2階中古商材コーナーの配置について今一度振り返ってみたい。まずエスカレーターを降りて突き当りにあるのが男性向け一般同人誌である。その棚の向こう側に広がるのは桃色の桃源郷であり、いわゆるスケベブックスとスケベビデオの繁茂する白濁液で支配された世界である。筆者は最初に男性向け一般同人誌コーナーで出物をあさっていたのである。つまるところそういうことである。そういうことではあるのだが、そういうことなので盛り上がる要素は無いはずである。無いはずであった。

 

 ところで、読者諸兄はご注文はうさぎですか?はご存知であると思う。

 

 では「ご注文はこの娘ですか?」はどうだろうか?

 

 ちなみにAmazonにイメージが載っていたのでリンク*5を掲載させて頂く。

 

 そう、これは一時ツイッタ界隈を賑わせた大問題ネタスケベビデオであったのだ!

 

 ちなみに尼では今*63078円の価格が付いているが向こうは1600円くらいだった気がする。矢張りガバガバ査定ショップ。こういうところは頼りになる。

 しかしいくらネタとはいえ購入は躊躇されるものがあった。そもそも我々は存在を視認出来ただけで満足してしまったきらいがある。例えるなら蓬莱の玉の枝が路傍の石ころが如く転がっていて「マジ?これ蓬莱の玉の枝じゃん!?」ってなって拾ってまじまじと見たはいいけど「別に持ち帰るほどのもんじゃないよなぁ」とそこに置いて帰るようなものである。実際ネタ以上の価値は無いので如何とも言えない。

 その後は地下鉄に乗るっ*7*8クラウドファウンディングの返礼品とされる限定DVDが1000円とかいうクソガバガバ価格で販売されているのを発見したり、無限にネタによるネタでネタがネタしていたように思う。そして閉店の時が迫ってきたのか蛍の光が流れ始め、我々は追い出されるかのごとくらしんばんを後にしたのである。

 この後は普通に電気街口へと向かっていった。ここまで読み進めている読者は大凡わかると思うが、流石に4時間くらいオタクタウンを徘徊した計算になり皆疲れているのである。ちなみに一番疲れているのは当時の筆者ではなく今ここで筆を執っている筆者である。何だよ8000字って。

 

 ここでK特急氏とオルソン氏と分裂し、オフ会は閉廷したかのように見えた。

 実際オルソンブログではオフ会が閉廷したことになっていることだろう。

 

 しかし、筆者とりょう氏はまだ徘徊することを選択したのである。これがシュタインズゲートの選択だ。

 

 筆者はよく同人誌を読むモタクである。しかし同人誌は再販のハードルが著しく不確定である。中古も商業誌程出回っているわけではない。そもそも絶対数が少ないという絶望的な側面があるためである。然るに中古同人誌の確認作業は好きなキャラクターが居る限りは辞められない行為なのである。ここで筆者が足を向けたのが駿河秋葉原駅前店である。ここでも中古同人誌を取り扱っているのだ。他にはK-BOOKSなどもあるが、あそこは常識的な査定をしているので価格も常識的であり出物という出物はあまり無いのだ。というかそれ以前に時間的に閉まってる。故に筆者は駿河屋に向かったのである。

 ここで5冊程購入し、店を後にした。橘ありす嬢は可愛いってはっきりわかんだね。キュートタチバナって感じ。超スイーティー。

 

 ところで、店に入る前にぼそっとりょう氏がこうつぶやいたのである。

 「この先の橋(神田ふれあい橋)渡ったなぁ」

 「おっ、柳森神社に行ったんですか?」

 「そうですよそう!他にも神社があるらしいじゃないですか!行ってみたいんですよ!」

 と言っていたので、折角なので案内することにした。特に花房稲荷神社とかいう裏通りのパーティはアクセス難易度が非常に高い。筆者も久々に行ってみたかったので、案内することにしたのである。

 電気街口を素通りしUDXへつながるペデストリアンデッキを踏破しアキバ田代通りを北に進みどれだっけなぁと軒を見ながら進み、真新しいカプセルホテルを横に曲がった。この先の民民境界の合間に出来た空間の先にある土地が花房稲荷神社である。わかりやすい写真がフォルダ内にあったので掲載したいと思う。

 

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 これがカプセルホテルが造成される前の花房稲荷神社である。見ての通りであり、今の状態は推して知るべしである。隣にいたりょう氏は延々「いやあ、すごいですねぇ」と言っていたが確かにすごい。言われなければわからない場所に隠れるかのように存在しているにも関わらず誰かが管理しているのであり、時折供物が置かれているのである。日本人はなんだかんだ言って宗教に厚い。

 社殿に向けて軽く手を合わせやることもないし戻るかと思った矢先、りょう氏が空を仰いで感心していた。気になったので自分も見上げてみると、中々面白い光景が広がっていた。

 

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 この後講武稲荷神社に言ったりメロブ1号店に行って本を買おうとしたら有り金が無くてFXで全額スッた顔みたいな面持ちになったりしていたのだが、キリが良いのでこの東京的な写真で〆ようと思う。

 最後に、謎オフ会を企図したオルソン氏、唐突なリプライにも関わらずオタクタウン訪問に応じてくれたりょう氏、K特急氏、加えてここまで読んでくれた全ての読者諸兄に対して紙面をお借りして御礼申し上げたい。

*1:超・個人的オタクタウン見聞録 - 旭駅本屋

*2:東横線桜木町駅廃止後かつ日立電鉄線廃止前であるため

*3:電子式おひつ。保温機能しか無い。

*4:オルソンブログ

*5:警告:アダルトコンテンツ

*6:平成29年10月13日現在

*7:京都市交通局:地下鉄に乗るっ

*8:京都市交通局の応援キャラクター。市営地下鉄の駅の至る所でポスターを見ることが出来るため、茶色い町並みに飽きたオタクの目を安心させてくれる存在である