旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

RSS

 

初心者向けと低価格品

 読者諸兄の皆様は数ある初心者向けのコンテンツに手を出したことはあるだろうか。筆者はない。何故なら形から入るタイプの初心者だからだ。

 

 初心者は基本的にカネを惜しむ。惜しむとどうなるかというと、安物を掴む羽目になるわけである。店員が心優しいオタクな店で商材を買う場合、「それ安物ですよ?安いだけで何の取り柄も無いですけど本当にそれ選ぶんですか?」なんて忠告してくれるが、情弱を相手に暴利を貪り食う半ば詐欺師のような連中ばかりか、何も考えずただただレジスタ脳死で打ち続けるような連中ばかりであるとそんな忠告なぞしてくれやしない。ただただ機械的JANコードレジスタを通過していくだけである。

 まあ、そうでなくとも大概そういう客は制止を振り切って安物買うんですけど。

 安物買いの銭失いとは昔からよく言われるものであるが、ここで初心者向けとして低価格帯の商材を買うことの危うさ、ハイエンドな機材を初心者が手に入れた場合何がうれしいのかを述べていきたい。

 

Q.そもそも初心者は何がしたいのか

 そもそも初心者とは何か?

 Google先生に聞いてみた。

 

しょしん‐しゃ【初心者】
その道に入ったばかりで、まだ未熟な者。習い始め、あるいは覚えたての人。

初心者(ショシンシャ)とは - コトバンク

 

 だそうである。

 そして、彼らが手にする物で彼らは何をしようとするだろうか?恐らく出来ることは何でもしようとすると思う。或いは、具体的に何がしたいのか浮かばないといったところだろう。なんか流れに乗ろうとして投げ売りの型落ちiPhoneを掴んだマンや、メニューに有るからと軽率に安居酒屋でノンブランドの日本酒をキメるマンなどがそんなところだろう。なんか取っ掛かりやすかったからとっかかってみたくらいのノリの初心者は極めて多いものと思われる。

 そして、それらの初心者は取っ掛かりで安物を掴んだ結果どうなるか、最早語るまででもないだろう。

 そう、取っ掛かりで印象を悪くして結果離れてしまうのである。

 

 大抵の若者の●●離れは所得の若者離れとそこから派生して安物しか掴めないがために起こる悲劇と言えよう。安物は玄人が”わかっている”からこそ使えるものであって、容易に手を出すと爆死するだけなのである。

 さて、ここで表題の問を考えてみたい。

 初心者は初心者向けの品々で何を得ようとしているのか。

 それはおそらく取っ掛かりであると筆者は推測する。この先そのものを使いこなせるか、そもそもそれはどういう具合なのか、それらの一種のベンチマークとして、初心者は初心者向けを選ぶのだろう。であるならば、ベンチマークで相手の期待値よりも高いスコアを出すことが、相手にそれ以降のフェーズに入ってもらうための手であると言えよう。

 そう考えると、初心者向けは出来るだけ相手のしきい値を超えるような代物を用意する必要があるわけである。これが、筆者が常々提唱している初心者は素直にハイエンドモデルPCを買え理論である。

 一方で、価格性能比は価格帯が上昇するからといって1次関数的に上昇するわけでもない。対数関数的に上昇していくのが常である。余談だが、一時期筆者は箱根寄木細工を買い漁っていた時期があった。この寄木細工なのだが、基本的には開くまでに必要な手数が上がるに連れてコンスタンスに価格が上昇していくのだが、これが20回を超えた辺りで上がり方がえげつなくなるのだ。それまで1次関数的だと思っていた価格の上昇が「あれ?これ指数関数の下の方見てただけなんじゃね?」と錯覚するくらいにはどえらい上がり方をしたように記憶している。そしてこの問題は決して寄木細工に限った問題ではなく割とどこにでもある事柄である。

 なので、筆者は「高い物を買え」とは言わないし、「高い物は初心者向け」であるとも言わない。価格の高さが性能にコンスタンスに反映されるギリギリのラインのギリギリの構成で一番高いところを狙っていくべきであると考えるものだ。

 しかし、これを初心者がいきなり取っ掛かりで手に出来る可能性はきわめて小さい。何故なら先述のように初心者はまだ未熟な者だからである。であるからこそ、取っ掛かりに多少ハードルが上がってしまうが、その方面に明るい人物のアドバイスを考慮し購入するのが良いだろう。

 

 ちなみに一切合切後のサポート含めて全部投げるのはオススメしない。


 その方面に明るい人はサポートセンターではないのだ。事後処理は各自でやってほしい。

 

 しかし、購入の際に非常に頼りになるのは間違いないだろう。取っ掛かりのハードルが少しばかり上がってしまうが、それでも取っ掛かりでコケて何もできなくなるよりかは遥かにマシだろうと筆者は思うものである。