旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

RSS

 

現場主義

「現場を見ていないものに何がわかる」

というのは求職闘争で腐るほど聞いてきた言葉だと思います。一方で、現場をよく知っているはずなのになぜ、と思うことは腐るほどあると思うわけです。

 

大抵の現場主義者は、そこを突かれるとこう返すことでしょう。「考えた結果得策じゃないから採用しなかった」や「リソース的に不可能だった」と。

でも不思議じゃありませんか?

現場をよく知っているのに、現場をよく知っているからこそ投下すべきリソースがなんなのか、ボトルネックはどこなのかよく知っているのに、そのボトルネックの解決を先回しにして「現場を見た結果だから」と現場の窮状に対して見てみぬふりをするわけです。

現場に足りないものはなにかを理解している、だからこそ提案を跳ね除ける。そのために、今の日本の現場主義は利用されていると思わなくもないわけです。

本来的には、現場知ってるんだから予算の要求しろよって感じなんですけどね。何のための現場主義なんでしょう。

現場はある、データはある。なのにそれらを一切活かすことなく、予算を分捕ることも出来ず、ただただ俺は現場を見てきて知っているから出来ないことがわかっている、とだけ言う管理職や間接部門マンが多いのではないかとは思うものではあります。

ちなみに、「事件は机の上で起きてるんじゃない、現場で起きているんだ」というのも実に日本的な価値観ですが、おたくの机の上も誰かの現場たりうることは、おそらく一生かかっても理解できないのでありましょう。悲しいものです。