旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

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2020北近畿合同巡検 その3

  指定席   天文・地質っておもしろい!! 地学部天文班の一年生「木ノ幡みら(CV:高柳知葉)」と、地学部天文班の一年生「真中あお(CV:山口あい)」の二人を中心に「小惑星を見つける」という幼い頃した約束を果たすべくフィールドワークなどの部活動を経験していくガチ部活ストーリー まんがタイムきららキャラット」連載中の「恋する小惑星(アステロイド」は、2020年1月テレビアニメ放送開始! 🚭

出典: 【冊子版】のぞみ240号 怒りのデスロード/お店屋さんごっこ はじめるよ! - 地測工廠BOOTH店 - BOOTH

 

4. 恋する小惑星

我々は城崎を出て玄武洞に向かった。

玄武洞と言えば玄武岩の由来となった地であり、露頭に現れる柱状節理が美しいことで有名、らしい。地学はからっきしわからないのでそのへんはよくわからないのだが、そういうことらしい。

しかしからっきしな地学であるが、柱状節理はよく知っていた。

そう、読者諸兄の皆様はよくご存知である柱状節理パンである。

 

柱状節理。

それは六角形のパンを積み上げて生み出される美しい柱のような様、ではなく、柱のように規則的に分かれたものを指すらしい。節理は規則的になってるから節理。柱状は言葉通り柱ということだそうだ。筆者は地学受験勢でなければ地学受講者ですらなかったので良くは知らない。知っているのは柱状節理パンくらいなものだ。

 

 

 

 

 偉大なる大自然が生み出ししARTを前にして思うのである。

まるでツイストペアケーブルやジャンパ栓の断面みたいだな、と。

 

静かに冷やされた溶岩は六角形の節理になるらしいのだが、地表面に近いなどの理由で急冷された箇所は必ずしも六角形の断面にはならない。らしい。よくは知らない。

 

最初見た玄武洞を見て「おお」だの「綺麗」だのと言っていた筆者らではあるが、朱雀verや青龍verを見ていよいよ白虎verという頃には「もう見た」というリアクションで統一されていた。

 

 一通りの観光を済ませて駅に戻った。

 

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Fig10. 京丹後鉄道の親会社

駅ではiPadが埋められていた。かわいそうに。

iPadはその汎用オペレーティング・システムの使命を全うせんとソフトウエアアップデートを要求してきていた。しかし、箱が開けない以上はその様々なアップデートによる恩恵を受けることも出来ず、ただただ無限に組み込み機器のごとく画面が焼け付くまで酷使されるのであろう。

普段高い高いと罵っているApple製品がこういった形で使い潰されていところを見ると、流石に少し気の毒に思えてくるのではあった。

 

まあ頑丈だから使いたくなるのもわかるんですが。

 

5. 豊岡->加悦

豊岡でレンタカーを借りる一行。

店員さんに「ここに傷がありますよ。他ないか見てくださいね~」という、普通は他に何も見つからず終わる儀式で「ここに傷ありますよ」「ここにも」「ここも」と言いながらバシバシカメラで写真を取る気の狂った客になっていた。

 因縁を付けられると困るので、写真による記録は重要。古事記にもそう書かれている。

 

 豊岡を出てしばらくして、今日の宿を取っていないことに気がついたのでアパを予約した。

 

 本日合流するらしいのなめ氏が一足早く野田川に到着した。

 

ゴダイドラッグで養生していたのなめ氏を乗せつつ、筆者は小便器めがけてゴダイドラッグに爆進しつつ、本日の旅の面々が集まり一路加悦へと向かうことになったのである。

 

加悦は良いところだった。

何よりも、夢にまで見たキハ40の実物と対面することが出来た。

これがキハ37やキハ141と同じような思想で生まれたなにかだというのがにわかには信じがたく、その威圧的で無骨な切妻断面といい、客車臭さの拭えないドア周りといい、なんとも言えない何かになっていた。

 

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他にも、旧型の客車からデッキ付き気動車からあまつさえ国鉄から貸与されたというラッセルヘッドなど、様々なものが展示されていた。国鉄から貸与されたラッセルヘッドは今返却するとどこにどう返却することになるんやろ。などと考えていた。採算事業団の持ち物だったのか、交通博物館の持ち物だったのか、謎は深まるばかりであり、かといって別にその謎を解く気も無いのである。

きかんしゃトーマスのテーマが無限にBGMとして流れる気の狂った空間を後にして、我々は一路飯を食うために加悦の市街地に出た。

 

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Fig.15 本日の食事処

かつてこのSL広場は加悦駅跡地にあった。

加悦駅は加悦の市街地に近く、だからこそ加悦駅跡地は絶好の土地であり、何よりそんなところをこんな道楽に利用しておくのを良く思わない人々も居たのかもしれない。

SL広場は鉱山跡地に放逐され、跡地には綺麗で立派な市役所が建立されたのである。

かつてそこにあった駅舎は曳屋で隣地にドナドナされ、今はひっそりとそこに駅があったことを伝えている。

ちなみにその駅舎の中にも加悦鉄道にまつわる品々が展示されている。

我々は少年のような心とテンションでその展示を眺めていた。

楽しい時間だった。

 

 

しかし、8行前を思い出して欲しい。

 

 

何か忘れてはいないだろうか?

 

 

 

我々は食事をすることを忘れたのである。