ハイソシティ、銀座。そこはオタク族とは無縁の地……と思わせておきながらさり気なくオタクに刺さる感じの店が多いので侮れない土地であります。近隣に東京市場駅の跡やら貨物線の廃線跡やら首都高の未成線やら趣味に刺さる感じのSomethingが色々あり、オタク的にも侮りがたい土地ではあるのです。今回はそんなCHEAPとは無縁と思われているザギンについて、筆者の独断と偏見を交えながら紹介していきたいと思います。
※本記事では、銀座の範囲を東京高速道路と首都高速都心環状線に囲まれた領域とその沿道として紹介しております。
1.ベンチ
買い物、散歩、歩く機会は数あれど、歩き疲れると欲しくなるのがベンチです。世田谷区、港、中央辺りに生息していそうなハイソサエティ・シティー・ボーイならば、喫茶店に入って優雅に一服なんてひとときを過ごすかもしれませんが、私はなんてことのない一介の労働者。ベンチに座り黙々と直線状に並んだ5人のアイドルの顔を叩く方がよっぽど似合っていることでしょう。故に、タダで乞食出来るベンチの存在ほど重要なものはないわけであります。
しかし、残念ながら銀座などという一等地に碌にベンチなどございません。そこで、ここでは希少なベンチの配置箇所について少しばかり紹介していきましょう。
銀座地区で最も収容力の大きい都市公園、それが数寄屋橋公園である。実際通りの南北に跨って公園があり、そしてそれらに十二分すぎる程のベンチが提供されているのである。加えてトイレまである。建屋は綺麗だが清潔感は普通の公衆トイレ並である。しかしこの収容力を以てしてもザギンに漂うリーマン共を収容できるわけでもないのである。 首都高速都心環状線が築地川であったことをその名に冠する都市公園である。意外と広い。そして大人向けである。謎の足つぼマシンなどが意味もなく配置されている。これはアダルトコンテンツですねぇ間違いない。ナウなヤングは歯牙にも掛けないだろう。そして露天にあるの上に素足を要求されるという非常に高度な遊具である。ベンチは20人くらい座れそうなのが1基と2人がけが12基である。 首都高速都心環状線が築地川であったことをその名に冠する都市公園である。意外と広い。そして何もない。あるのはベンチと喫煙所とゴミ箱くらいである。ベンチは10人くらい座れそうなのが3基である。 首都高速都心環状線が築地川であったことをその名に冠する都市公園である。意外と広い。そして無意味に晴海通りを挟んで南北にまたがっている。加えて大人向けである。謎の足つぼマシンなどが意味もなく配置されている。これはアダルトコンテンツですねぇ間違いない。ナウなヤングは歯牙にも掛けないだろう。そして露天にあるの上に素足を要求されるという非常に高度な遊具である。ベンチは北地区に3人がけが4基と2人がけが2基、南地区に3人がけが4基である。 首都高速都心環状線が築地川であったことをその名に冠する都市公園である。地味に通りを挟んで南北に別れており、意外と広い。そして大人向けである。流石に都市公園の真ん中あたりに喫煙所を設置するセンスは気が狂ってるとしか思えねぇ。ベンチは北地区に14人くらい座れそうなのが1基と南地区に2人がけが1基の1人がけが12基である。 京橋の袂に比較的大きめで綺麗な公園らしき何かがある。しかし都市公園ではない。なんでやねん。なんなんやねん。おもてなしの庭ってなんやねん。ただし、公が管理してないからか設備は気合が入っており、綺麗なベンチと植栽に彩られている。内訳は2人がけが6基、3人がけが2基である。管理者のやる気が続く限りはこの小公園のような庭は綺麗なままであり続けることだろう。 銀座の一等地にある高そうなホテルの公開空地です。実際高そうなので公開空地にベンチがある説まである。内訳は4人がけ3基の5人がけ1基である。 有楽町の駅前に光るOIOIの文字。OIOIはあくまでテナントであり、ビル自体は名を有楽町イトシアと言う。この有楽町イトシアの北東寄りに目立たない感じでベンチが設置されているのである。内訳は大凡3人がけ、5人がけ、6人がけが1基づつである。他南側の歩道上に1人がけのベンチが3基存在する。 ビルの公開空地にある植栽は大概御影石っぽい何かで囲われているものである。この御影石の囲いに丁度くぼみがある場合、我々はそれを何と見做すべきであろうか？矢張りこれはベンチとしか言い様がないのではないだろうか。そう考えると、銀座のど真ん中に2人がけのベンチが8基あるということになるのである。素晴らしい。矢張り大資本様々である。 児童遊園と言う割には地味に遊具がある。珍しい。地味にスペースも広い。珍しい。お陰でベンチも1人がけが8基、2人がけが2基、3人がけが1基と比較的数が多い。 恐らくこの周辺では最も大きいマトモな都市公園である。遊具もベンチも水飲み場もある。なんならテーブルまである。ごくごく模範的な都市公園である。ここは遊具もあることから流石にサラリーマンよりも児童のほうが多かった。少子化云々と叫ばれて久しいが、子どもは風の子と言わんばかりに活発に遊ぶ子供の姿を見かけるのは良いものだ。少なくとも生気のないサラリーマンとホームレスを眺める5000兆倍くらいマシである。ベンチの内訳は3人がけが1基、4人がけテーブル席が2基、2人がけが2基である。 首都高都心環状線が河川跡地であることを示してくれる名前を冠する公園の一つである。サイズ的にこれが住宅地にあればちびっこの憩いの場であろうがここは銀座。無慈悲にも大きなお友達によって占拠されるのである。というかこんなクソ狭い公園の真ん中に喫煙所配置するセンスほんとなんなんや。ベンチの内訳は1人がけが11基である。 紺屋橋の袂と言うには橋も川も消えて久しい昨今、最早東京高速の脇にある小公園としか言いようがない。この小公園は元河川の東京高速を挟んで二区画に分かれており、両者を合わせ1人がけのベンチが8基設置されている。キャパの割には利用も少ない、ぱっとしない児童遊園である。なお都市部の児童公園あるあるで児童の利用は限りなく0に近い。 新橋という橋があったということをはじめて知ったのが東京高速の脇を歩いて居た時のことである。新橋の地名の元なんやろなぁと思いながらこの新橋の袂を見るとなんかこう一人が座れそうな石っぽい何かベンチのような何かがあるではないか。実際ベンチなのだろう。内訳は1人がけが5基である。 1.1 東京都中央区銀座4-1-2&5-1-1
数寄屋橋公園
定員:119名1.2 東京都中央区築地1-6-1
築地川亀井橋公園
定員:44名1.3 東京都中央区築地1-11-13
築地川祝橋公園
定員:30名1.4 東京都中央区築地1-13-20
築地川銀座公園
定員:28名1.5 東京都中央区銀座6-18-1
築地川采女橋公園
定員:28名1.6 東京都中央区京橋3-4
京橋大根河岸おもてなしの庭
定員:18名1.7 東京都中央区銀座8-13-1
三井ガーデンホテル銀座プレミア
定員:17名1.8 東京都千代田区有楽町2-7-1
有楽町イトシア
定員:17名1.9 東京都中央区銀座4-7-5
王子製紙本社ビル公開空地
定員:16名1.10 東京都中央区新富1-1-9
新金橋児童遊園
定員:15名1.11 東京都中央区銀座1-25-2
京橋公園
定員:15名1.12 東京都中央区新富2-1-14
楓川新富橋公園
定員:11名1.13 東京都中央区八重洲2-11-9
紺屋橋児童遊園
定員:8名1.14 東京都港区新橋1-6-9
新橋
定員:5名
以上が銀座地区のベンチの全てです。非常に厳しい。なんせ旧河道かその周辺が殆ど。公開空地でさえその有様なのはどういうこっちゃ……。お陰で中心部には無いということが判明したわけであります。
さて、この後にオタクタウンCHEAP案内宜しくトイレの案内も入れようかとも思ったのですが、思いの外人権のあるトイレがなかったのでこちらの項目はナシということで一つ宜しくお願いいたします。いやほらね、だってさ、高そうな百貨店にあることはわかってても入れないやんあんなとこ。銀座やぞ銀座。無理ですって。普通の人どこで小用足すんですかねってくらいに難易度高いゾ。
さて、以上、超個人的な銀座紹介でした。
皆様も弊記事を参考に是非健康で文化的でかつ人権的なザギンライフを送りましょう！
