旭駅本屋

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GPD Pocketを買った話

 はい、そんなわけで隔週でマイクロプロセッサ搭載機器を買ってる気がしてならない筆者です。本日は一時ガジェクラ各位を沸かせたGPD Pocketを買ってきた話になります。


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 そもそもまずなぜこんな時期にって話なんですよね。クラウドファウンディングしてる各位は半年も前に手にしていたであろう端末をなぜこの中途半端な時期に買うのか。理由は簡単です。アキバのツクモに置いてあったからです。もうね、置いてあったから買う。それ以上の理由が必要なのかと。必要ないですよね?つまりはそういうことです。

 

  さて、このGDP Pocket、実売価格が64kと中々値が張るのですが、価格の割に使いやすいです*1。この直前にWindows Phoneとかいう光るゴミを買ったことや、毎度iPhoneが100k超えることに遺憾の意を示しているからな気もしないでもないですが、これは費用対効果は相当高いです。

 なんせ両手で持ちながら物理キーで文字入力ができて、尚且つx86系の全てのソフトウエアが動くのであります。手元にいつものWindowsの環境がほしい!そんな方にはピッタリの一台でしょう。出先で資料をチョチョイのチョイするエリートサラリマンにも勧めたくなります。膝の上に端末を置いて前かがみになりながら文字を打つ時代はもう終わったのです。これからは両の手の上で端末を保持する時代なのです。ちなみに、今現在この記事も両手でホールドしながら親指でキーを叩きながら錬成しています。不思議な感覚ですし、ブラインドタッチが中々難しいところはありますが、端末のサイズを考慮すれば上々ってとこでしょう。他、幾つか気になった点などを紹介していきましょう。

 

 

・キーボード

 US配列改ってところです。正直よくここまで詰め込めたよなあって感じでして、最早ここまで来るとqwertyなら何でもいいかなくらいの境地になります。アルファベットは常識的なサイズ感で配置されていて、実用上の不便は感じません。US配置に慣れてないからたまーーにバックスペースの感覚でデリートを押してしまうくらいが目立つところでしょうか。

 ショートカットキーもこれだけあれば上々というくらいには用意されている*2ので普段使いのPCには丁度いいかもしれません。

 

・ディスプレイ

 こんなサイズ感ながらもフルHDタッチパネルです。そこに金掛けなくてもよかったやろ。大は小を兼ねるといいますけどね、これは正直オーバーキルですよオーバーキル。文字の拡大率が100だと流石に読めないです。多分製作者もそんな使い方は想定してないはず。動画やゲームの美麗なビジュアルを愛でましょうって魂胆なんでしょう。きっとそうです。

 ちなみに、タッチ機能がありますが、こいつがまた両手で保持しながら弄ってると誤タッチしてあああああああ

 まあそんな感じです。妥協を許さない設計者の強い思いが伝わってきます。

 余談ですが、個体的な問題なのかグラフィックスドライバが貧弱なのか時折画面が荒ぶります。元々縦画面なものをソフトウエア側でやや強引に横にして使ってそうなのでそのへんの処理の関係もあるのかもしれません。実際問題CPU利用率が高まると荒ぶる傾向にある気がします。まあ実務上差し障りがあるレベルではないですが、気になる方は調べるなり触るなりするのもええかもしれません。

 

・サウンド

 こいつ、地味にスピーカー積んでます。序盤でコルタナ先生がしゃしゃり出で来るあたりでうわっとなるのですが、それ以外は快適そのものです。動画を見ながら、音楽聴きながらラクラク作業なんてのも出来ます出来ます。

 

マルチタスク

 かつて一世を風靡したネットブックとは異なり、フツーにサクサク動きます。ムーアの法則万歳!atomが4コアってどういう世界だよ。俺の知ってるatomはクソザコナメクジ以下の存在やぞ。往時はhdd全盛期。遅い、遅い、動かない、小さいだけが取り柄だったネットブックが今やここまで進化しているとは……

 というわけで、小型ながらもサクサク動いとります。今でもDアニメストアゲーマーズを見ながら記事を書いとります。

 

・サイズ感

 B6の漫画本並です。とにかく小さい。きらら系の大半のマンガより小さいんですから驚いたもんです*3。FHDディスプレイの12.2型ThinkPad x260でさえ小さいと思ったものだがこれはやばい。タブレットかこれは。2in1でもこんなサイズはないぞ。

 

・マウス

 稀によくスペースキーと間違えます。まあキーピッチそんなないしなぁ。

 

 といわけで、とにかく小型なX86環境が欲しい方にはオススメの一台であります。間違いなく6万の価値はあるでしょう。変なタブレットや携帯端末を買うよりパフォーマンスはいいでしょう。

 ちなみに、かつてこのくらいのサイズ感の端末にポータブックなるものがあった気がするのですが、あれは最終的に黒歴史的な扱いをされ闇に葬られていたように記憶しております。まあ最期投げ売りしとったしな。そういうところからも、このサイズの端末は果たして流行るのか。ガジェクラのオモチャ止まりなのか。気がかりなものです。

 

*1:あくまで筆者の感想です

*2:音量、照度、PrintScreen

*3:きらら系はフォワード除いてA5版