旭駅本屋

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外付けHDDを内蔵HDDにしようとした話

 さて、読者諸兄の皆様は5インチベイをどのようにご活用でしょうか?今日日ディスクドライブを挿す以上の使い道がなくなって久しい5インチベイ、ボロケースをだましだまし流用している筆者はこれが余って余って仕方がなかったわけであります。そんなタブつきがちな5インチベイですが、なんと世の中都合の良いことにこれにピッタリはまる2.5インチHDD用のラックがあるというのです!

 

 これを使わない手は無いでしょう!幸か不幸かノートからデスクトップに移行して外付けHDDがだぶついていたこともあったのでこれ幸いとラックを購入、外付けHDDを内蔵HDDに化けさせようと四苦八苦した話になります。

 

 そもそも読者諸兄の皆様は2.5インチサイズの外付けHDDを常日頃から使っているかどうか、それでこの話が伝わるかが変わってくるかと思います。そもそもフラッシュメモリ自体も大容量化と低価格化が著しく進行している昨今において、わざわざ外付けHDDを買う意義があるのかと言われるとあまり無いでしょう。それも3.5インチのではなく2.5インチのともなると、安定性的にも不安があるところから中途半端な立ち位置に置かれていることは確かであります。しかし、大容量のファイルを扱えてかつ給電用にACアダプタやUSBポートを潰す必要も無いということからノートPCで重宝する代物でありました。しかし、デスクトップPCを買ったとなると話は変わるわけです。電源はクソみたいにデカいATX電源から供給され、貧弱な給電に悩まされることもなくなりました。3.5インチベイにびっしりとHDDにを載せても赦されるのです。やったね!デスクトップ万歳!!

 しかしここで問題になるのが今まで使ってきた2.5インチHDDの取り回しです。データ移動用に使っても良いとしても半ば死蔵させるようなものであり、大量のTSファイルで月イチベースでHDDを増備しなければならなくなりそうな状態においてこの状況は看過出来るものでもありません。しかし、これをUSBポートに挿して運用するのもスマートとは言い難いものがあるわけです。そこで、浮いている5インチベイにラックを嵌めてそこに入れてしまえばいい、という着想に行き着くわけであります。

 

 思い立ったが吉日ということで、早速秋葉原ツクモでケースを購入。帰って手元にあった3つの外付けHDDをバラす作業に取り掛かったわけであります。

 が、ここで問題になったこと、それが耐久性です。

 外付けHDDのケースは物理的に頑丈でないと中身が壊れるので、基本的に恐ろしいくらい頑丈です。落としてもちっとも壊れやしません。ホントです。なんせ何度か床に落としてますがなんとか動いてるんですから。しかもケースには接合部があるはずなのにこれが落とそうがびくともしないわけです。普段使いではとても頼りになりますよね!

 

 が、今の筆者はというと中身をいただきたいだけのただのデストロイヤーであり、タフネスさは邪魔でしかないわけです。常識的に考えて、ケースなわけですからビス的な何かで保持されているのでしょう。というわけで、裏にある滑り止めのゴムと製造番号の書かれたシールを剥がしビスを探しました。

 無いんだな、これが。

 これ、嵌めてるだけだわ。

 ネジを緩めて終わりだと思っていたものの、これは本格的にスクラップ&スクラップしないといけないということで、マイナスドライバーとかいうこの世の工具で最も日常的に怪我をしやすい工具を溝に嵌めてなんとかツメを外そうとしました。しかしコイツがまた隙間に入らない。入ったところで開かない。製造時は嵌めるだけのカンタン構造なくせしてバラすのは死ぬほど難しい。あれやこれやと格闘すること数十分、やっとこさ一つバラすことが出来ました。

 バッファローのブランド名でこそ出ているものの中身は普通の東芝製HDD、SATAを基盤で変換してminiUSB type-Bに変換しているようでありました。これでひとまず一枚HDDが手に入った。

 さあ、この調子で次もやるぞ俺はやるぞと格闘し、またもや十数分の時間を投下して今度は東芝ブランドの外付けHDDから出てきた中身の写真がこちらになる。

 

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 左が最初にバラした方から出土したHDD、右が新たにバラした方から出土したHDDである。型番も同じでほぼ同じ東芝製のHDDであることがわかると思う。ところで、この両者を見比べて違和感を覚えないだろうか?

 

 

 

 おわかりいただけただろうか?

 

 

 今度は別の角度からご覧いただこう。

 

 

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 おわかりいただけただろうか?

 

 後からバラした方はmicroUSB3.0が直接生えているのである

 

 

 ちなみに、今回購入したラックはホットスワップ対応のクソ有能なラックであった。そして、ホットスワップ対応かつ常識的なHDDを挿すことを念頭においているため、常識的にSATA用の端子が後ろにプリセットされている。これでラックに固定したHDDを嵌めればそのままPCが読み込むという算段だ。

 しかし、そうなるとmicroUSB3.0が生えているコイツは挿せないのである。

 

 というか、内蔵でmicroUSB3.0を扱うような変換ケーブルなんてものもロクに無いのである。

 

 それもそうだろう、元々このHDDは外付けで使うことを念頭に作ったのだから外付けに便利なようにするのが妥当な選択といえる。

 

 

 しかしそうなると筆者が困る。

 

 困ったところでメーカー想定外の使い方をするほうが悪いのでなんとも言えないのであるが、これにて儚くも5インチベイに2.5インチのHDDを挿す計画は見込んだ性能を発揮できずに終わったのである。

 末筆ではあるが、microUSB3.0からマザボに挿すようなクレバーな手法をご存知の方が居たらご教示願いたい次第であります。一旦PCIeで端子増やして後ろから取り回すとかも考えたけど流石にクレバーではないので、もう少しスマートな方法があれば教えていただきたい次第であります。