旭駅本屋

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中古レンズのお話

さて、読者諸兄の皆様はいかがおすごしでしょうか?

ミラーレスを買ってはや三ヶ月でレンズが20本生えた筆者です。

本日は、そんなゴミとカスとジャンクを買いまくった筆者が中古レンスとは何かということについてつらつらと語っていきたいと思います。

 

Q.中古レンズの何がうれしいのか?

A.(なにもうれしく)ないです

そう、中古レンズを買うメリットは意外と、というかまったくない。強いてあげるなれば安いことくらいである。しかも安いというのは相対的評価であり償却期間のことや程度を考えると実はそこまで安くなかったりする。

とはいえ千円で釣りが来たりするので安いのは安いことは確かではあるが。普通のレンズはどれだけ安くても3万くらいはするものの、その一桁下で買えたりするのが中古の良さだ。程度は推して知るべしであるが、それが中古の唯一のメリットである。

一方、安いというのは当然状態などの様々な側面があるからこそ安いことを理解しないといけない。カビ、カビ痕、前玉キズ、ゴミくらいは当然入っているものと考えて差し支えない。まあ良品ならもう少しマシで経年並みにスれているかなくらいではあるが、価格はその分数倍くらいになっているもの。何分塩梅が難しいのである。

まあ、前に書いてある奴そんなに酷くなければフツーに撮れるんだけども。

実際問題撮影難アリレベルに程度が悪いレンズはまず見ればわかるので店で漁る分には問題ないとは思う。やだって前玉が白くなるくらいに細かいキズが入ってるとかでもなければ大丈夫やぞ…… うちにあるレンズでそのレベルなの、キズとカビを見間違えて落とせば撮れるやろと買った一本しか無いしな……

ちなみに、撮れるけれどもちょっと質の悪いレンズというのもある。

二線ボケとか玉ボケが代表的だ。パリピは玉ボケを好むきらいがあるが、実際撮ってると目が痛くなるのであんまり撮らないパリピらしい発想だなと思う。

これらは状態が良くても起こりうるのでとても面倒なものなのである。まあちゃんとアダプタ噛ませて試写すれば防げるのは事実であるが、横着して鏡胴内を覗いて状態だけ見て買うとそういうのを引くことになる。

とはいえ、撮れないことはない上にそういうレンズは安かったりするので単焦点を手軽に試してみたいならアリかもしれない。出せて二千くらいのレンジならお試しでちょっとやってみるのもいいとは思う。

 

さて、中古レンズのデメリットについてつらつらと書いてきたが一番のデメリットを述べたいと思う。

それは、大概重いことだ。

中古で転がっているレンズの多くは金属鏡胴である。だいたい筆者が安いMFレンズを買ってくると金属鏡胴であるからそうなるのであって市場にはプラ鏡胴のAFレンズが溢れているのかもしれないが、そうであっても半分くらいは金属鏡胴のような気がする。ハードオフで金属鏡胴見たことないけど。カメラ屋であさると大体金属鏡胴なのでまあそういう認識で良いと思う。

で、この金属鏡胴であるがべらぼうに重い。筆者は前玉キズだらけのレンズの代わりにほぼ同じ画角のレンズを買ったのだがこちらはMFとはいえ後代のレンズでプラ製であった。比べるとかなり重さが違うのである。一本だけでもマウントがもげそうになるくらいたまに重いレンズがあることを鑑みれば、数本ガチャガチャ持ち歩くと結構重量的に差がついてくるところがある。

一方最近のAFレンズは大概軽いので純正でなくても新品で買い揃えたほうが持ち歩くには良いというところだ。

これ、中古でAFでプラ鏡胴の奴探せば良いんじゃねってなるし実際筆者もなるが、プラ鏡胴は見た目安っぽいわりに安くないので(ry

というところである。まあ金属鏡胴大好きなんですけど、5、6本持ち歩いて撮るにはちょっとつらいかなってなるのでつらいです。あとピント合わせるのも面倒だし、まあ新品が良いです。

 

ここからは仕方がないけど面倒だよなぁコーナです。

中古レンズは大体ミラーレスで使うもの、というのがEマウントユーザ的思考ではありますが、このミラーレスで中古レンズを使うとなると問題になるのがマウントアダプターであります。別にMFレンズなんだからアダプタで強制的にMFになろうが、電子ファインダーなのでプリセット絞り状態になろうが別にどうということはないのです。かがくのちからってすげー。しかし一番面倒なのがマウントアダプターがデカイことであります。

や、別にそれくらいどうでもよくね?

実際わりとどうでも良いしそもそも普通の一眼はここで埋めてる分フランジバックがデカイことを考えるとコンパクトさを失っていないことにはなるのでなんとも言えないわけではありますが、薄くて軽くて手軽に撮れるレンズを探そうとなると前項の要因と相まって詰むわけです。というかどれだけ薄いパンケーキレンズ買ってもマウントアダプターで相殺されるからな。純正のキットレンズとマウントアダプターの幅が同じくらいって感じだからな。薄さ0.03mmとかになってやっと純正レンズと同程度の薄さだからな。無理やろ。

というわけで気軽なスナップにはあんまり向かないきらいはあります。はい。

後は前項でちらっと触れている大体何つけてもMFになるところであります。世界最高光学メーカーMINOLTAはMFとAFのレンズマウントが大体違うのでこの手の問題はおおよそ回避できる上に、LA-EA4を買えば最早無敵なのでEマウントユーザは高みの見物が出来るのですが、古い安いレンズは大体MFなのでそうなるとやはりMFでガチャガチャピントをあわせないとならんのです。

とはいえ、MINOLTAならピントわりと合わせやすいので本当にレスポンスを要求される場面でもなければまあまあ撮れるかなとは。Industr50は本当に死ぬほどピントが合わせづらいのでそこは光学メーカー次第ってところです。まあ、どちらにせよ動作応答性は己の指使い次第なのでまあ即応性とか手軽さはAFとに劣るんですが。

即応性や手軽さが全体的に犠牲になるというのが基本的な中古レンズのデメリットかなぁと言う感じです。

 

とどのつまり純正新品が一番ってことですな。

それでも中古の金属鏡胴レンズを買おうとする偏屈な人には何も言うまい。筆者が何が言おうがそういう読者は中古レンズを買うのだ。

 

まあ、何分筆者がそういう人間なのでな。