旭駅本屋

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今季アニメを振り返る

10月が終わろうとしています。

10月が終わるということは即ち大体今期の1クールアニメの1/3が終わったということです。

ここで、今期のアニメを振り返っていきたいと思います。

 

 

アサルトリリィ BOUQUET 1話

1話はいつものよくあるやつっぽいやつです。筆者は30回くらい観ました。

OPとEDもいい感じにカッコいいのがとても好いですね。好いんですよ。わかる?OPは水底に沈んだチャームが一瞬現れては消える演出とか、ᚫᛋᛋᚫᚢᛚᛏᛚᛁᛚᚣ ᛒᛟᚢᚴᚢᛖᛏ(ASSAULTLILY BOUQUET*1)が一瞬出てくるとことか。エモいのです。どうでもいいところだと寝ぼけた梨璃さんや王さんが趣ある携帯端末持ってるのに一柳隊集合時の二見さんはiPadっぽい端末持ってるのが凄いいびつで良いですねって感じですね。よい。最後に武器を突き立てているところも王道バトルものっぽくて大変エモいですね。EDはEDで草むした二人のチャームを背景にして入るところが最高になんとも言えないアレをアレしています。どう取ればこうなるねん。

閑話休題

祝橋の袂でダインズレイフを振り回す夢結さん、梨瑠さんのメモ書きには甲州大月と書かれていたり、江ノ電のタンコロの広告には鎌倉府中央協力本部防災対策課とあったり、駅前に防衛軍の歩哨が居たり、道端からヒュージが現れたり、前半部分で世界観をどストレートで浴びせてきます。力強い。

後半パートでは、この物語の敵さんサイド、脱走した生体標本のヒュージと戦いなんか色々とやっていきます。ここらへんで切通と出てくるのでここらへんで鎌倉なんやろなってなるマンも多いと思います。サンライズ立ちをキメてヒュージに一撃を与え、一件落着というのが一話の筋書きと言えましょう。

そしてこの1話が結構クソデカ感情が交錯していて非常にエモですねってなるわけです。

梨璃さんは1年前に百合ヶ丘女学院を目指したとモノローグで語っております。甲州撤退戦は二年前なので1年ほどブランクがあります。もしかしたらご友人はあの場でか、あのあと深傷でか亡くなっており、そこから一念発起したのかなとか思ったりするわけです。2話冒頭の閑さんの「そう。運が良かったのね」というのを変に取るとそうなります。いやなんでそこでああいうリアクション取るねん。
ヒュージ討伐時の史房さんが夢結さんに言った「貴方には、足手まといが必要でしょ」という言葉も、3話で明かされるルナティックトランザーの能力を鑑みるとなんとなく穿った見方が出来るわけです。「理性を失い、敵味方の見境無く、マギが枯れ果てるまで破壊の限りを尽くす」という能力、「夢結のその力は、夢結自身を壊してしまうから」との美鈴さんの言葉を汲めば、多分やり過ぎると死ぬか倒れるかするのではないかと思うわけです。甲州撤退戦で慕う人を亡くした夢結さんが死に場所を求めて戦っていたとも、もう誰も失いたくないから誰とも関わらずに敵を倒していたとも、どうとも取れますが、どう取っても強敵相手だと多分死ぬんですよね。悲しい話だ。

戦闘後、検疫のために別の部屋に突っ込まれて過去の話を打ち明ける梨璃さん、「もうひとりのリリィにも、お礼を言わなくちゃ」と。直後に百由さんが「夢結とこの子にも感謝しているのよ」と言って返した言葉が「この子ではないわ。梨璃よ」なのですが、中々好いものです。もうひとりのリリィと言われて、助けた子に名も知られずに死んでしまった美鈴さんのことがどこまで過ぎったかもわからないですし、なんとも言えないですが、好いですね。

検疫後の梨璃さんを抱きしめる楓さんが何故梨璃さんに惚れたのかの描写が今ひとつ微妙ですが、まあ、多分後々他にも説明があるでしょう。夢結の一撃から守ってくれたと言うだけでも、ひと目で見惚れた相手のケツを触り始める人よりはよっぽどマシな人間になるものです。そしてその楓さんですが、入学式会場に入った途端に梨璃さんが目立って他の人の注目の的になっている辺りで微妙な顔をし始めるのがとても好い。スリスリし始めるのもまあ良いのですが、その手前からの心理描写があるのがとても良いのです。

 

 

アサルトリリィ BOUQUET 2話

2話もよくあるやつです。筆者は30回くらい観ました。

前半パートでは、言われたとおりにチャームを何時でも側に置いておいたら変な子扱いされたり、傷のことを気にされたりしているのも年頃の子という感じで中々可愛らしいです。よい。
「足湯なんてあるんだ」とかありますが、多分ゲーム版で出てくる設備の解説なんでしょう。ワイこういうの見たことある。ウマ娘*2。ギニョギニョに関する説明など、ここでやっと舞台の説明が始まる…… のですが、前提をすっ飛ばして説明し始めるリリィオタクと社長令嬢のお陰でまるで話が入ってきません。なんでやねん。おかしいやろ。シュッツエンゲルの方はまともに説明してるやんけ!なんでやねん!

後半は後半でよく見るこれゲームで出てくる設備の解説だというのが出てきますね。練習場的なものや、工廠などです。いや百由さん工廠内では作業着ちゃんと着ろとか色々突っ込みどころはありますが、まあ、アニメだし、多少はね…… 電撃オンラインだかの連載記事ではちゃんと防護服着てたりしたんだが?

風呂シーンも中々ハオいのですが、風呂シーンは基本ハオいので割愛します。でもこの風呂並の温泉旅館の大浴場よりもデカくないか?

2話の見どころは矢張りシュッツエンゲルの契を申し出るシーンが最高にエモいのです。

梨璃さんが申し出て「夢結様に助けてもらって」という辺りでギュッと拳を握る夢結さん。憧れの人を助けられなかった、何が助けてもらったというのだというのがありそうで、極めてハオいわけです。楓さんに平手打ちしてるの謎ですけど。一瞬覚悟キメたような顔しててそれでなんでそうなるんやってなりますけど。「少しスッキリしたわ」とか言ってる辺り平手打ちされたかったんかなってなりますけど。

その後の寮の部屋のカットも中々ハオいのです。「ひどい人だな、君も」君も、なんですよねここ。自分がひどい人であるという前提に立ってのもの。面白くなってきますね。美鈴さん、甲州撤退戦での自分の行為の末路を見て、その上で自分のことを卑下しているのか、それともあのときの決断を後悔しているのか。どう採ってもエモいですねってなる(語彙力)。

 

アサルトリリィ BOUQUET 3話

3話もよく見るやつです。筆者は30回くらい見ました。

前半パートは戦闘と自衛隊とかでよく見るやつです。戦闘は二代目のアールヴヘイムよいなってなります。ノインベルト戦術とマギスフィアってなんなん?ってなりますけど、まあ、なんとなく見ていればなんとなくでなんとかなるでしょう。自衛隊とかでよく見るやつは梨璃さんは梨璃さんで何かありそうだなって感じの追い詰められ方してるのに惹かれますね。

後半パートは実戦ですね。良いです。和解って感じで本当に良い。梨璃さんがグングニルの峰の方わざわざ向けてたりする辺りとか、最高にエモい。「やったな、夢結」って感じで最THE高って感じですね。

3話は3話で最高に良いのですが、矢張り回想シーンで夢結さんを思い夢結さんを文字通り死ぬ気で止める美鈴さんとか、美鈴さんのチャームが夢結さんの今のチャームであることが示唆されるところとか。チャームが元の持ち主の記憶を引き継いでいたりしたら面白そうではあるなと思うところですね。実際美鈴さんは夢結さんが脳内で対話するために生み出したマン説もありますが、「本当はあの新入生が怖いんじゃないか。怖いから遠ざけたい。受け入れる勇気がない」と言ったあと、答えに窮する夢結さんに寄り添い、「今年もソメイヨシノが咲いたようだ」と話題を変える辺り芸が細かいので、実際夢結さんには見える何かではないかと思っています。いやしらんけど。

トランス状態の夢結さんを止めにかかる梨璃さん。峰の方に持ち返るところも良いが、矢張りそれ以上に「それでも、夢結さまが私のお姉さまです」と言うところが最高に良い。それでもなんですよね。良いところも悪いところも含めて私のお姉さま。よいなってなってしまう。楓さんの「後でお背中流させてください」というのも、行きて帰ってくること前提なので、信頼あってのもので、矢張り良いですねとなってしまう。

最後の最後、寮の部屋でねぎらいの言葉を寄せる同居人に「ありがとう」と言っているあたりに人間との和解を感じますね。2話の百由さんの「まったく、可愛げがないんだから」などを汲んでいれば尚の事。その直前に震えて涙を流していたり、「ありがとう祀さん」と言う前に涙を拭って一呼吸入れていたり、中々エモいわけです。こんなに素直な夢結さんなんていつ以来、と言っている辺り2年くらい本当にふさぎ込んでいたのかもしれないですが、そこは特に描写がないので何もわからない。俺たちは雰囲気でアニメを見ている。

 

 

以上です。

みんなもアサルトリリィを見ような。

*1:ただしルーン文字はQの音が無いため、これを直接ラテン文字変換すると ASSAULTLILY BOUKUET になる

*2:記事執筆時点ではまだウマ娘のゲームはリリースされていない