旭駅本屋

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日記

ウマ娘-- それは幾多もの苦難を乗り越え3年後しでリリースされた、伝説のスマホゲームである。
そのリリース延期伝説は、出てきたアプリの質の前に霧散し、新たな伝説となったのである。

 

ウマ娘はとてもヤバいゲームである。ヤバいのだ。
まずウマが歌って踊る。ヤバい。何がヤバいかと言われてもよくわからないが、よくわからないところがヤバいのだ。まずウマが歌って踊ること自体が割と狂っているのではないだろうか。そう思う。というか1期を観ていた頃はそう思っていた。
しかしウマ娘をプレイし見方が360度変わった。あからさまに狂っているのだ。このゲームの本旨はウマ娘を育て、トゥインクルシリーズを制し、日本一のウマ娘として育て上げることにある。

 

おわかりいただけただろうか?

 

歌って踊ることは別に本旨ではないのだ。

 

 

本旨ではないにもかかわらず、狂った労力が費やされているのだ。

うまぴょい伝説のMVなんかを観てみればわかるが、カメラアングルが狂っており、動かすモデルの数が狂っており、ダンスのクオリティも狂っており、しかも動く(ステージを走る)のだ。おまけに歌い分けまである。よくわからない。本当によくわからない。

 

狂っているのは歌って踊ることだけではない。歌って踊るクオリティが狂っているのであればそれはもうデレステなりミリシタなり、それ向けのそれっぽいゲームがあるわけだ。このゲームはなにか、今一度思い出してほしい。

 

ウマ娘を育成し、トゥインクルレースを制し、トレーナーと共に日本一のウマ娘を目指すゲームだ。

そう、つまりレースを制する必要があるのだ。

このゲームの本旨は育成とレースなのだ。

 

レースもレースで狂っているのだ。

 

考えてもみてほしい。レースだ。距離は何mだろうか。まず第一に彼女たちが走れるだけのコースをレンダリングしないといけないのだ。
なので実際問題芝の描画はかなり貧弱(OP比)である。
とはいえリアルタイムレンダリングでかつ実際ゲームにあんま寄与しない部分なので実際そのくらいで良いと思う。
そしてそこは良い悪いに全く関係しない部分となってくるのだ。

このゲームの本当におかしいところはカメラアングルなのだ。

カメラアングルが決まっていればだいたい許される。というか、考えてもみてほしいのだが、芝のテクスチャがいくら残念でも芝を大写しにしなければバレないのだ。おわかりいただけるだろうか。
実際ウマ娘は引きの絵と顔のアップや望遠圧縮構図などが多く、ここらへんが自然と目立たないようにしている。強い。
しかも望遠圧縮や引きの構図は陸上やら競馬やらで割とよく見る構図ときた。違和感もないのだ。そしてここ一番のところで顔のアップやら他のウマ娘と競り合ってるシーンを写す時はエフェクトを持ってウマ娘そのものに着目しやすいようにしている。すごいとしか言いようがない。

色々レンダリングして、それらを投げ捨てて見せたいところだけ見せるというのは、それはそれなりに難しいのだ。少なくとも筆者は貧乏性なので出来ない。

 

そしてそんな狂ったゲームだからこそ、リリース数週間で多くの人を惹きつけ、多くのユーザを沼に漬け込んでいるのだろう。

 

ウマ娘は狂ったゲームである。