旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

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2021/08/07

「じゃあ、明日二川駅に9時くらいで」

「はい」

 

 

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一般的な321Mのイメージ

旅行は大抵突然行程が決まるものだ。

前日0時頃に固まった行程をもとに、眠い目を擦りながら321M沼津行普通列車に乗り込んだ。今でこそ沼津行だが、一昔前*1は静岡行きだったあの列車だ。こんなクソ早い東海道線に乗るのは他でもなく朝9時に二川駅集合という無為に早い時間を指定したせいである。大体東京を出て朝9時に二川というのもだいぶ狂っている気がする。

乗り換えの際にホームを走り急ぐ治安の悪い人民が見られたため、長丁場であることも勘案しおとなしく二等車をセレクトした。別に二等を使うくらいであればそんなに値段も上がらないし悪いことではないだろう。

 

 

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三島で降りて乗り換える。

大抵の18きっぱーと思しきでんぐるま・ひろし(電車博士)もここで降りて乗り換えるが、筆者の向かうホームは違う。新幹線ホームだ。

 

なんせ普通列車では 間 に 合 わ な い からだ!!!

 

ちなみにこの区間は静岡で一旦改札を出れば特定特急料金+特定特急料金で特急料金デバフが掛かり非常にお安く抜けることができる。ちょうど静岡で通過待ちで5分時間があるので理論上可能だろう。そう思い一旦駅改札を出て再度新幹線改札に向かいホームを上がった。

 

 

 

 

窓口で精算している氏がおり、「まあ時間あるし」と悠長に構えていたら間に合わなくなってしまった。悲しい。

まあ、いうて時間あるし、いいか。

 

ちなみに次の新幹線は静岡での退避時間が短く、3分しか間合いがないらしい。

 

仕方がなかったので、一旦窓口で精算し直し、浜松までの特急券に変更した。
ちなみにこれをやると当初想定よりも千円くらい値段が上がる。JRの運賃制度って不思議だね。

 

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新幹線は早くて早い。

幾ら目の前で乗りそびれても、たとえこだまで幾らのぞみやひかりに抜かれようとも早いものは早い。時刻表を改めて見てみると大体在来線よりも1時間くらい早いらしい。結構早い。

浜松で乗り換えて、無事(?)二川駅に着いたのは9:19のことだった。

 

 

二川に向かった理由は豊橋総合動植物公園に行くためであった。

 

なぜ豊橋総合動植物公園に行く事になったかというと、これもまた昨晩のやり取りの末なのであった。

まず前提として、筆者はかねてより愛知こどもの国に行こうとしていた。行こうとしていたが、「まあ別にいつでも行けるしな……」と思い特に行かなかった。そんなところで「おじさんいつ愛知こどもの国行くんすか?」と煽られたので、一路愛知こどもの国を目指すことにしたわけである。とはいえ、愛知こどもの国に行って帰ってくるだけでは無なので、他の用向きを探していたのだ。

経路の神奈川静岡愛知は太平洋ベルト地帯で人も物も金も大体結構あるわけで、そうなると遊園地もほどほどにあるだろうと見込まれた。これを生かさない手はない。

そう考えてWikipediaで無限に遊園地の一覧から静岡県愛知県の遊園地を確認し、選びぬいたところがこの二川駅前にある豊橋総合動植物公園である。この公園の一角に遊園地があるらしい。というかなんでか豊橋総合動植物公園は市立っぽい。駅前から一直線に公園へ向かう通りから見える観覧車や植物園を見ては「市立でこれ?」「豊橋市そんな金持ってるんか?」という疑問がメキメキと湧いてくる。

 

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入園に600円ほど掛かるが、本当に600円で良いのか?と思えんばかりの迫力であった。まずこの豊橋総合動植物公園であるが、動物園と植物園と自然博物館と遊園地が融合した何かである。そしてそれらが単体でも十分デカいのだ。おかしい。それぞれ500円くらい取っても別に許されると思う。しかも開発余地がところどころ残っているのがすごい。

ちなみに大分まきで動物園を観覧したが、1時間位掛かった。そしてこれがあと3つくらいあるのだ。どうかしている。

 

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道中に意味ありげなピンク色の扉が屹立していた。何とは書いていないし、多分何ではないのだろう。しかしピンク色の扉を見ると何かが浮かんでくるわけだ。マル書いてちょん

 

 

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豊橋総合動植物公園の一角にのんほいパークなる遊園地エリアがある。そこそこ広くていい感じの遊園地である。所々に泉陽興業の息遣いを感じる造りであり、どことなくもりのゆうえんちを思い出すものであった。もりのゆうえんちもこれくらい広くてデカくて予算ありそうな作りになってほしい。

 

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これなんかは名古屋港シートレインランドにもありましたよねと同行の氏と語っていた。ちなみに割と面白そうらしい。実際ビジュアルは兎も角として白熱しそうな造りではあった。

 

千円で乗り放題券が買えるらしいが、乗り放題券を買うほど乗ることも無いだろうしということで券を買って乗った。窓口では手売りで100円券を売っていたり、所々に券売機があったり、それっぽい造りでとても善い。

筆者は同行の氏と共にとりあえずサイクルモノレールとゴーカートと汽車と観覧車に乗った。

他にも凡そ遊園地に必要そうな要素はたいてい揃っている。メリーゴーランドやローラーコースターやティーカップなんかもある。至って普通だ。普通じゃないのは「のんほいサーキット」なる強化版ゴーカートみたいなやつだろうか。ちなみにこれはこれだけで千円取る。結構高かったので筆者は見送ったが、同行の氏は入っていった。

 

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仕方がないので植物園などを見て時間を潰した。ゴーカート強化版を楽しむ時間を潰すというには些か規模がデカすぎるが、デカすぎる分には困ることはない。

植物はそこまで明るくないのでやや飛ばし気味で見ることができた。これはこれでどうなのか。もう少し植物への理解を深めたいと思いつつも、どうしても興味が日本の野山や街路で見れる植物寄りになってしまうがゆえにこの手の施設の植物にはあまり食指が伸びなさそうだというのもある。

熱帯温室と銘打つ温室ではあるが、実際外と変わらないか木陰がある分外よりましかもしれない。我が国は熱帯なのかもしれない。

 

ちなみに温室は植物園の大体1/4程度でしかない。広い。

植物園の半分ほどを観た辺りでゴーカートが終わったとの報せを受け、中央の噴水に向かった。

ゴーカートはすごかったらしい。5分運転しラップタイムを競うというものらしい。32秒を切るとランクが上がるらしいが、実際問題結構飛ばさないと行けないのでつらいらしい。筆者はやっていないのでわからない。

 

観ていないところは多いが、このままでは間に合わなくなるので駅に向かい電車に乗った。

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愛知こどもの国は山の中にある。

山の中にある。

 

山 の 中 に あ る 。

 

足腰を痛めながら山を登っていた

こんなことまでして行く場所なのか?とも思った。

しかしこちらは県立。さっきのは市立。多分こっちのほうがクオリティが高いのだろう。そうだろう。そうに違いない。そうでないなら許しがたい。

 

 

 

確かに。県立なだけクオリティは高かった。

このご時世にHOT MENUがあったのだ。全機撤去がまことしやかに囁かれているあのHOT MENUがあるのだ。二川で大盛りの豊橋カレーうどんを食っていなければここで軽食はワンチャンあるが、あいにく満腹であるので全く食指が動かない。が、しかし、今日ホットメニューの生存を確認できたことは大きな一歩であろう。

しかもなんならほとんどのメニューが生存している。ロットを割り込んだら生産できなくなるのでそろそろだめになるみたいな話だったんじゃないのか。

 

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愛知こどもの国には蒸気機関車がある。

その他にも遊具があるが、まあ、なんというか、のんほいパークのほうがクオリティは高かった。こっちは無料、向こうは600円なのでわからんでもない。わからんでもないが、県立やぞ。もう少し頑張ってほしい。

 

蒸気機関車は30分ヘッドで運行していた。ちなみについた直後に上の写真が撮影できた。つまり30分くらい暇なのだ。無である。

 

無だったのでゲームのデイリーミッションをこなしていた。まず前提として、ここは山の頂点あたりにあるので結構歩くのだ。ノートPCを担いで山を登るのはキツイ。完全にバテていた。デイリーミッションをこなしていたというよりはむしろデイリーミッションをこなすしかできることが無かったのである。

デイリーをやっていると意外と時間が進むものである。いつもこんなことに時間を奪われているのかという†気づき†はありつつも、かといってやめられるわけではなく、だったらその合間に18券で移動していれば遠くへ行けるやんというポジティブな思考に最近は変わりつつある。

 

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ナローの蒸気機関車というと、羅須地人鉄道協会や丸瀬布いこいの森なんかが有名だ。オタク受けするし何だかんだ本数も多く首都圏に近く乗りやすいウェスタンリバー鉄道なんてものもあるが、向こうは重油炊きなので石炭っぽいあのアレが無い。こちらは石炭炊きの大抵の人が蒸気と思う蒸気と言えよう。保存鉄道でもなく、本当に純粋な子供汽車として石炭焚きの蒸気機関車を動かすのは大分狂っていると思う。そう、狂っているのだ。

 

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標識類もシッカリしており、もう少し遊具っぽいテイストでも良かったんじゃないのか?という疑念が湧いてくる。質感といい、サイズと言い、東側の子供鉄道を思い起こすものである。実際に行って見たことはないが、多分子供が運転したり改札したりする以外はここと似たようなものなんじゃなかろうか。

 

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一周し戻ってきた絵はどこかのナローの旅客線みたいな雰囲気がある。

よい。

 

このあともう一周するからと沿線で張っていたらウヤになり、冷えていた。

蚊に食われ、散々ではあった。

同行の氏は豊橋総合動植物公園を出る前にこうも言っていた「愛知こどもの国正直そんな見るとこないよ」。その意味を身を以て体感していた。もう少し豊橋総合動植物公園を見ていても良かった気がする。あとそれ以上に蒲郡でコインロッカーに荷物を入れておけばよかった。

 

完全に疲れたので、やや早い時間ではあるものの名古屋駅に向かい、晩飯を食い、寝た。

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後日談

 

 

もう少し早く知りたかったぞその情報。

 

 

 だそうです

*1:タイムスタンプを見て本当に一昔前になろうとしていることに気が付き凹んでいる