旭駅本屋

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入門 マキシマリスト (上)補足

前回、メタルラックの棚板のメーカの差については触れなかった。

触れる必要はまあ、大してないのだが、補足ということでメーカごとの差について触れたい。

 

 

棚板を単体で買う場合、基本的にアイリスオーヤマのほうが安い。
ちなみに、耐荷重はルミナスのレギュラーシェルフもアイリスオーヤマの棚板もどちらも250kgである。
同じスペックなら同じようなものになりそうなものだが、双方を見比べるとルミナスのほうがあからさまに棚のメッシュが荒い。だから安く出来るのではとなるが、そういうものっぽい。
ホンマにこれで耐荷重出るんか?とはよく思っている。

 

ちなみに、アイリスオーヤマの棚によく似たものはルミナス側でもラインナップとしてあり、その名をスリムシェルフと言う。コスト抑えめらしいがアイリスオーヤマと比べると全然安くない。悲しい。
ちなみに耐荷重は半分の125kg。なんでや。

 

さてアイリスオーヤマとルミナスで棚板の価格差とそれがもたらす差異について触れたが、更に大きな差があるのだ。

それは、どの方向にワイヤーを張っているかである。

ルミナスのレギュラーシェルフは基本短手方向がメインで長手方向にその補強だかのワイヤーが数本張ってある。
一方で、アイリスオーヤマの棚板は長手方向がメインであり、その補強は短手方向に数本張ってある形になっているのだ。

ちなみに、先刻触れたルミナスのスリムシェルフは長手方向メインにワイヤーが張ってある。ここらへんがアイリスオーヤマの棚板に近いといった由縁である。

 

そしてこの棚板のワイヤーの張り方一つであるが、それだけで引っ掛けられるものが変わってくる可能性があることは当然触れておきたい。
メタルラックのオプショナルパーツとして販売されているバスケットやフックなんかはわりとどちらでも対応できるようになっているのだが、それ以外のものを引っかけようと考えている場合には注意が必要になる。

例えば、これは筆者の家の環境ではあるが、壁掛け式の扇風機をメタルラックに引っ掛けたいというニーズがあったとき、取付金具につける部分のベロをメタルラックの縁に引っ掛けてどうにかしたいと考えると思う。
このとき、メーカによっては考えていた方向に引っ掛けられないなどの悲劇が発生する。というか発生した。なぜか余っていた補強ワイヤーバーがあったので全然どうにかなったのだが、これは逸般の誤家庭だからな気がする。何基もメタルラックを生やして余剰のパーツがゴロゴロ転がっていたりとか、頻繁に模様替えをするような環境でもない限りは、そういう部分もちゃんと気にして買ったほうがいいと思う。

 

以上、簡単ながらもメタルラックのメーカ感差異について触れた。

ちなみに、メーカロゴが外れた、あるいは最初からない棚板も同じような方法でなんとなく特定することは可能である。なんとなくというのは、インディーズ系メーカの場合も考えられるためである。
ちなみに、棚板のメーカが特定できたからと言ってメリットはあまりない。サイズが同じであれば基本混在出来ることが大きな理由だ。耐荷重も……常識的に考えれば限界まで載荷しようものなら床が抜けるので基本考えなくていいはずなので、まあ大丈夫だと思う。

重要なのは、棚板によって長手、短手のどちらかにワイヤとの接点が集中しうるということである。そして、これはメーカによって回避可能な問題であるため、メタルラックでモリモリ収納を拡張したいマンはぜひともここをクラックしてうまいこと活用してほしい。