— おぺら (@OperaLegend) 2020年7月12日
オタクとミニマリストは相性が抜群に悪い(市川 2020)。
なぜならば、オタクは無意味に物を収集するからである。文明のゴミを拾って生きていると言っても過言ではあるまい。
そこで、今回は収集癖のあるオタクでも問題なく生きていくため、収納を徹底的に高度化することでマキシマリストとしてなんとかしのいでいく方法について述べていきたい。
今回は紙面の都合上、スチールラックに焦点を絞って紹介していきたい。
導入
オタクは収納で色々と悩むと考えている。大体のオタクはカラーボックスや本棚を利用してなんとか収納している場合が多い(市川 2020)。然しその2つには無視できない問題がある。
- 棚板がそこまで自由に配置できない。
- 天板の上の有効活用がしづらい。
- 模様替えの際に移動が難しい
- 収容力の増強・縮小がしづらい
上記の問題を解決するため、筆者はスチールラックを活用した収納を提言していきたい。
ポールの選定
スチールラックは家庭でよく見るアレである、大凡の仮定は狭くて細いところとかに置いて色々と物を置いていると考えられる。
主にこういうやつである。多分見たことが在ると思う。
このスチールラックは棚板が自由に配置でき、移動も容易であり、かつ縮小や拡張も容易なのである。まさにオタクの収納にうってつけのソリューションと言える*1*2*3。
そして拡張パーツの種類が極めて多く、オタク心に極めてスピーディに届くのもよい。これの何が嬉しいかというと、手軽に収納オタクへの道が拓かれ爆速でマキシマリストを目指すことが出来るためである。収納を制するものはすべてを制するのだ。
ここで主なメーカを紹介しておきたい。
基本的にはの3つのメーカの製品が有名である。どれでもいいじゃん、と言いたくなるが、全然どれでもよくない。大概の部品は社外品であれ組み合わせられる場合が多いのだが、ポールだけはそうもいかないからだ。
ポールについては、入手性と拡張性を鑑み、ルミナスのものをオススメしたい。
というのも、残念なことにホームエレクターは取り扱っている店が少ないのだ。
おまけに取り扱っていても取り寄せだったりするのだ。これは結構手痛い。欲しいと思ったときに手に入らないのはオタク生活のQOLを著しく低下させる。故に余りオススメはしない。
そして、そういう観点で見ればアイリスオーヤマのポールは断然トップでオススメなのだが、致命的な欠点があるのであまり大手を振ってお薦めはできない。なにせあのメーカのポールは延長ポールの付け方にかなり癖があるのだ。
そんなバナナと思う筆者のために、公式サイトの取り付け方のリンクを掲載したい。
https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=SHOSAI&SID=K539970
……。
おわかりいただけただろうか?
筆者は一度読んでパッと理解することができなかった。
ちなみに、アイリスオーヤマの延長ポールがこうなる理由は至って明瞭で、ポール自体に溝が切ってないので、接合具で工夫してどうにかするしか無いためである。
ポール自体の構造は単純で済むので、価格が安いというメリットはある、ポール長を変更することが無いのであれば、検討しても良いとは思う。
ちなみにルミナスはポールの先端に溝が切ってあり、そこにねじ込むだけでポールの長さを延長することが出来る。圧倒的にラクなので一番のオススメである。
ちなみに、ポール径は当然ながら25mmを選ぶべきである。
多少値は張るが、25mmの方が耐荷重が大きいため、収納力を上げに上げるなら25mmを選ぶべきだと考える。
キャスター・足
オタクはモノが多い。
モノが多いとラックはそれだけ重くなる。
そして、重いラックのキャスターは壊れる。
凄惨な事故現場 pic.twitter.com/IXhoIT5syd
— 市川 旭 (@Ichikawa_ykhm) 2019年9月23日
キャスター、ないしは足は、荷重に合わせてちゃんと選ぶ必要があることがおわかりいただけたと思う。
ここで個人的にオススメなのが、ルミナスの IHL-GCL100である。
これをおすすめする理由は、現行の25mmポール向けキャスターでは最大の車輪径を持つ、事実上最強のキャスターだからである。
なおこれをもってしても書籍を満載するとめちゃくちゃに重い。
耐荷重は走行時1輪辺り80kgまで許容出来るらしいが、多分そこまでいくと今度は人間のほうが危ない。滑走して挟まれる可能性などは十分考慮して引き回す必要がある。加えて車輪に轢かれると、スマホ程度であればお手軽にバッキバキになる。最強の力は十分注意して取り扱うべきなのだ。
ただ、積載物の荷重にやられ、圧潰して壊れるなどというオチは恐らく回避できると思う。
ちなみに、キャスターのねじは互換性があるようで、アイリスオーヤマ製もルミナス製も関係なく組み合わせることが出来る。丁度我が家でも、アイリスオーヤマのポールにルミナスのキャスターが刺さっている姿を確認している。ただし、何が起こっても自己責任にはなるが……。
棚板
棚板は結構迷うところである。
オタクなので、基本的には意味もなく大きめの棚板を選びたくなるからだ。しかし、ここで不必要に大きめの棚板はやめるべきであると言いたい。
理由は単純で、物を載せすぎて重くなるからである。重くなればなるほど、「キャスター・足」項でも述べている通りの問題が多発するのでかなりオススメできない。仮に満載しても、倒れたり押しつぶされたりしてもギリギリ死なない程度の大きに留めておくのが一番だと筆者は考えている。
モノの積載量で調整できれば良いのだが、そんな器用な真似が出来るならマキシマリストにはなっていないので、基本的に満載しても問題ないようにすることでの解決をおすすめする。
ちなみに、筆者としては幅60cm程度のものまでがオススメである。
それを超えると、満載したときに一歩間違えて事故ったらやばいんでね?感が高まってくるのでかなりオススメできない。
ちなみに、メーカは統一した方が基本的には良いとは思うが、統一していなくてもサイズが同じなら一応はまらなくはない…… 筆者もアイリスオーヤマの棚板ばかりの棚にしれっと片持ち梁タイプのルミナス製の棚を混ぜて使っていたりする。が、基本的には同一のメーカの棚板で揃えること前提で売っているものと考えられるので、何が起ころうが自己責任の領域になることは肝に銘じるべきである。
拡張パーツ
スチールラックで一番面白いのは拡張パーツの類である。基本形の棚板とポールしか見たことがない諸兄も一度見てみると良い。スライドタイプの棚板やかごタイプの棚板、そしてメッシュではなく天板がついている棚板など、あったらいいなは基本的に揃っている。そこになければ無いですね、というシーンは大抵起こらないと考えて差し支えないだろう。
ここで、収納の高度化に寄与するあってよかったアイテムを幾つかおすすめしたい。
○ メタルラックバスケット MR-316B
結構デカくて浅いバスケット。不要なガジェットの空き箱を適当に置くのに最適。ほかは電子部品用の小皿みたいなのをぼちぼち置いていくと適当な物置に化けたりと、汎用性の高い一品。
○ メタルラックバスケット MR-212B
やや深めで浅いバスケット。用途は色々あるものの、筆者は利用頻度は高いものの置き場所に悩んでいたガムテープや紙テープや養生テープなんかを纏めて入れておくのに最適なサイズでこの用途を推したい。普通に雑多な物入れにも出来るので優秀
○ メタルラックバスケット MR-217B
深くでデカいバスケット。用途は色々ある。筆者は余剰のPCパーツやケーブルを雑に突っ込んでおくところとして活用している。
○ メタルラックフック MR-5F
脇になんか吊るしたりするときに便利。筆者はビニールテープや両面テープなどの小さいテープ類、ドライバの箱、結束バンドなどなどを吊るして使っている。地味に取り出しやすくなるのもアドポイント。
○ 傾斜ハンガー LSK-H30
メタルラックパーツの中でも結構オススメなのが傾斜ハンガー。余りがちなツイストペアケーブルや電源ケーブルを吊るしておいておくのにかなり便利。2m程度までのケーブルであれば真ん中を掛けて置いておけばいいだけなので、ぐっちゃぐちゃになってカオスなことにならなくなるのが極めて良い(接点に自重のすべてが掛かるところは気にしてはいけない)。
他にもオタク・タペストリーを吊るしたりと、色々と用途があるので何本かあると便利。
いかがでしたか。
本項では、メタルラックの魅力やその素晴らしさ、拡張性の高さなどを紹介しました。
ぜひ皆々様もメタルラックのモタクとなり、収納を高度化してマキシマリストを目指していきましょう。