旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

RSS

 

性格と給与体系の話

 人はなんのために働くのでしょう?

 

 やりがいのためでしょうか?

 

 スキルアップのためでしょうか?

 

 はたまた夢の実現のためでしょうか?

 

 

 いいえ、きっと違うはずです。

 

 働く本質的な理由はただ一つな筈です!

 

 

 

 ノーリスクでお金がほしい!!

 

 というわけで、今回はそんな労働の対価についてのお話であります。

 

 そもそも、働かずに飯を食う方法は今の世の中いくらでもあります。勝馬投票券勝舟投票券勝者投票券を買うのも一つの手段でありますし、レバレッジを掛けて通貨を取引するのも手ですし、株のトレードをするのもまた一つの方策でしょう。なんせ今はそんなに元手がなくても色々始められる時代です。時代を味方につければワンチャン大きな稼ぎが得られることでしょう。或いは、起業して事業を行うすることも容易いでしょう。なんせ今の御時世資本金が1円でも起業できるのですから。事業を開始するのにそんなにハードルは高くないはずです。ではなぜ人は労働者として資本家に使役するのでしょうか。答えは単純です。前記方法はすべてリスクが高いからです。

 少なくとも、サラリマンとして労働力を売り払っていく限りは基本的にノーリスクでおちんぎんが降ってきます。倒産や解雇という可能性はありますが、あるのはそれくらいです。経営者のようにリスクとチャンスを天秤に掛けて最も利潤の出る方策を模索する必要もありません。与えられた一定の権限の中で仕事をこなしていればお賃金は降ってきますし、些細なミスで資本家から吊るし上げられることもありません。というところで、サラリマンはリスクが少なく安定している職種なわけであります。

 

 しかし、サラリマンとひとえに言ったところで報酬体系は様々であります。基本給に残業代がプラスされる会社、基本給にみなし残業代が含まれる会社、基本給にインセンティブが加わる会社、完全歩合制等々、それこそ会社の数ほど給与体系は存在するわけであります。ちなみに弊社は基本給に残業代がプラスされるタイプの会社です。社会人になったことのない学生諸兄は基本給に残業代がプラスされる会社はいい会社、基本給にみなし残業代が含まれる会社は悪い会社のようなイメージを抱くかもしれません。しかし、実際に勤めてみて私が思ったのは「みなし残業代も悪くないな*1」ということであります。

 そもそも正規の労働時間ってどういうものでしょうか。考えてみてください。着替える時間は業務に必要な時間なので当然業務時間に含まれるべきでしょう。昼休みといえど電話を取らなければならないなど一定程度業務に専念する必要があるならこれも当然業務時間に含めるべきです。言うなれば通勤時間だって無ければ業務にならないのなら業務時間に含めるべきでしょう。特に今の世の中わざわざ出社して自宅より貧なPCを使って仕事をする理由もないはずです。なんで片道一時間満員電車に揺られてまでクソPC使って仕事せにゃならんのやろな。ほんまアホなんかと。顔を突き合わせて云々じゃねんじゃ。昭和90年台じゃねんだぞ。

 そう考えてみると、我々が本来業務時間として失っている時間と、会社が労働時間として支払う時間に著しい乖離がみられることがわかるでしょう。この乖離こそ、基本給残業代制度のポイントなわけであります。基本給+残業代では、基本的に残業した時間分しか余剰の労働時間に対して賃金が支給されません。つまるところ、我々が日々失っている出退勤前後10分の時間とか通勤時間とか昼食は労働時間は全く賃金が生まれないのであります。しかもこの残業代もわざわざ申請して理由までつけてやらないと支給されないのであります。実に面倒ったらありゃしない。「ここじゃ具合が悪いからちょっとキリのいいところまでやっとくゾ」なんて言い出したら勝手に残って労働している扱いになるわけです。厳しい。こうして世の中のサービス残業は生まれていくのである。しかし、みなし残業であればそんな面倒くさい残業代申請とも無縁でいられますし、なんならどうにかやりくりして出退勤前後もまるまるっと労働時間とみなしても腑に落とせる程度に出来ることでしょう。私はコミュ力が無いので残業申請するくらいなら帰りたいのでみなし残業制の方が性に合っています。カネが出ないのになんで俺は働いているんだと強いストレスに苛まれることもありませんし、早く終わっても帰れないなんていうクソみたいなストレスに苛まれることもなくなるわけです。みなし残業万歳!万々歳!

 結構ここらへんの労働の対価の出し方と性格の相性について鑑みられることはそんなに多くないですが、報酬の出し方一つでストレスの受け方も結構違うのでそこはきちんと考えたほうが良いです。在職中の読者の皆様も一度考え直してみるのも良いかもしれません。考え直したところで転職出来るわけでもねぇしなぁという皆様は…… 何も言うことが出来ないですが、まあそんな感じであります。仕事上のストレスは減らすに越したことはないので、そこら辺でストレスをためても仕方はないです。

 

 会社選びで基本給のみに着目してついつい後回しにしがちな給与体系でありますが、自分の性格にあった報酬のもらい方についても今一度考えてみるのも良いかと思います。企業は思いの外沢山あります。その星の数ほどある会社がどこもかしこも求人出してるかと言うと微妙なんですが、まあそういうものです。そこら辺は出物の不動産なり中古商材なりがなかなか見つからないのと同じ理論です。自分に合いそうなものをある程度把握しておいて、出てきたらっとりま食いついてみる、くらいのスタンスが一番でしょう。大企業や大企業のグループに目がくらんで他の中堅や中小に目が行かないのも勿体無いので、自分の適性を見極めてすべての面で自分に合う会社というものを探してみるのが(就活|転職)マッチングの良い手法なのではないかなとは思います。

 仕事上のストレスをできるだけ減らす。どうしようもない人間関係以外のストレスを減らしていくこと、これが長続きする会社を選ぶコツになることでしょう。以上、合わない会社で合わない制度に精神をすり減らした筆者からでした。

*1:ただし、みなし残業時間に見合うだけの報酬が前提