旭駅本屋

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Disnyland is yourland

Disnyland is yourland というウォルトのスピーチの一節は著名だが、同名の曲はそこまで有名ではないのかもしれない。自称ディズニーランドの全アトラクションに乗ったオタクに聞いても知らなかったのはやや悲しみがある。しかしあるのだ。

Disnyland is yourland はカリフォルニア州アナハイムのディズニーランドのテーマソングであり、そして、ほぼそれをそっくりそのまま英訳して移植してきたような曲がほかでもない東京ディズニーランドのテーマソングである Tokyo Disnyland is yourland なのだ。

 

この Tokyo Disnyland is yourland東京ディズニーランドに行ったことのある人であればだれでも一度くらいは聞いたことがあると思う。

多分。

おそらく。

きっと。

Tokyo Disneyland Is Your Land には現在ググれば簡単に出てくる奴以外にも別のアレンジがあったと記憶している。筆者は別アレンジのほうが好きなのだが、こちらは多分あんまり最近世に出ているものではないので本当に頑張らないと聞けないと思う。というか殆どの場合パークで流れるのもインスト版なので、歌詞付きのイメージはないかもしれない。

 

「ここは夢の国 素敵な世界」で始まる歌詞は、東京ディズニーランドの掲げる「夢のかなう場所」という言葉に通じるものがある。ちなみに、オーランドではかつてエントランスゲートに「Where Dreams Come True」という言葉を掲げていたという。では東京ではどこで「夢のかなう場所」の言葉に出会えるかというと、実は舞浜駅の階段上の広告枠で出会えるのである。この駅が実質エントランスなのだ。

 

 

さて、話がわき道にそれて大分長くなってきたので本題に戻していきたいと思う。

日本庭園には借景という概念がある。庭園の敷地外の風景も庭園の風景の一部に取り込んでしまおうというものだ。最近は都市開発などでうまく機能しなくなっている場合も多いと聞く。都市に庭園を造る手前はこういう難儀なことになってしまうのかもしれない。して遊園地というものもいってしまえば庭園の一形態ともいえるのではなかろうか。もともと現在のような遊園地というジャンルが明確に定まるまでは、遊園地という言葉はほぼ庭園と同義であったと記憶している。そして、そこに娯楽性の高いアトラクションを配するという点が大きくことなるだけであって、人が手を入れて大きな庭を造るという意味合いでは本質的には何も変わらないのではないのだろうか。

庭園の借景は往々にして都市開発に飲まれ、機能しなくなっていった。浦安市は大体都市計画区域なので、東京ディズニーランドの周りも似たような状況になっても本来的にはおかしくなかろう。然しそうはなっていないし、おそらく今後もならないだろう。浦安市の都市計画図を見れば明らかなように、舞浜1番地の隣の舞浜二丁目の用途地域は第一種低層住居専用地域と第一種住居地域である。然るに、この浦安市舞浜の土地は概ね景観を害するインセンティブに欠くのである。

東京ディズニーランドの運営企業がオリエンタルランドであることは殆どの方がご存じであろうが、元々は浦安沖を埋め立てて住宅供給を行っていた会社であることをご存じである人は大分減ってくるのではなかろうか。浦安市舞浜も元々はそんな土地の一部であり、であるからこそここも例に漏れず住宅になったのであろう。幸か不幸か、三井不動産が頑張って宅地開発に勤しんだがために、凄まじい集客力を誇るはずのディズニーランド周辺は不気味なほどに商業化されずに済んでいるのである*1 *2

 

駅前に立つと、雑踏の合間に遠くから重油焚きの蒸気機関車の音が聞こえてくる。そんな変わった土地がこの浦安市舞浜なのである。

 

 

遊園地のエントランスでわざわざ待ち合わせる人はおるまい。人が多ければ目立つものもない。そんなところで合流するのは手間がかかるというものだ。舞浜駅が実質的に東京ディズニーランドのエントランスであることはつい先ほど述べたとおりだ。であるからして、我々は別のわかりやすい場所を集合地点に据えたのである。

そう、ほかでもない浦安市シンボルマークモニュメントである。ちなみに今回も我々以外誰も居なかった。ここで、リゾートラインの始発で一周してきた我々と、ふじかい氏、K特急氏、jyamanetto氏、鯖缶氏が合流した。

まだ駅から供給される人民が少ないからと、ペデストリアンデッキに戻ってエントランスへと向かった。まだ人民が少ないのもそれはそのはず。何せ集合時間は6:55であったためだ。東京ディズニーランドの公定の開園時刻は9:00ということになっているが実は嘘である。この頃は8:30に一般入場が開始されていた。それでも1時間半は並ぶことにはなるが、並んで初手でいくつか乗れば大分楽に攻略できるので、早めに着けるように頑張って頂いた次第である。

エントランスゲートを潜るまでの間に手荷物検査がある。この手荷物検査は7時台に始まるので、実はまだ手荷物検査は始まっていない。歩道橋の上にキューが形成され、待たされる。列は太く、コミケの待機列を思わせる。ここで各々に乗りたいアトラクションをヒアリングをし、軽くレクをし、牛歩の構えで進みながらじりじりと入口へと向かっていった。

 

今回の流れはこうだ。

初手にとにかくビッグカミナリ山ビッグサンダーマウンテンに向かい、適当なタイミングの美女と野獣DPAを買い、適当にするというものだ。

ゲートのかなり前のほうに陣取ることができたので、一時間くらいスマホゲーをし、虚無を過ごした。普通にディズニーランド来る人はこういう時何をしているんだろうか。

 

 

8時にもなるとアナウンスが入る。曰く、準備が早く終わったので予定よりも早く開園するとのことである。8:30に開くとのことであった。

 





入園と同時に爆速でウエスタンランドへ向かった。

当然ビッグサンダーマウンテンに乗るためであった。

最もビッグサンダーマウンテンに興味を示していた初代は足を引き摺っていた。どうにも仕事で足をやられたらしい。どうしようもないので頑張って歩いてもらった。

5分待ちとのことで、爆速で乗り場まで来られた。

ところで、ジェットコースターの攻略法はMAPを覚えることだと思う。MAPを覚えてどこで盛り上がるかを認識し、備える。これをするだけでグッと攻略難易度が下がるのだ。ビッグサンダーマウンテンは何回か乗っており、ある程度盛り上がり方を認識していたのでなんとかなったのである。

降りたころには30分待ちとかになっていた。キューラインにもまんべんなく列ができており、裾野にも列らしき列が出来つつあった。矢張り初手ビッグサンダーマウンテンであれば爆速で向かうことの意義は大きい。これが美女と野獣とかであればここまででのアドはない。

 

この時分になるとほとんどのアトラクションでアドは減ってくる。実は公定の開園時刻より前から動いているアトラクションは超人気な僅かなアトラクションだけでしかなく、ほとんどは9時丁度にならないと動かない。ちなみに東京ディズニーリゾートアプリも動かない。素人には厳しい世界なのだ。

ちなみに、その人気な方なアトラクションの一つがビッグサンダーマウンテンであり、美女と野獣であることは言うまでもないが、スプラッシュマウンテンやプーさんのハニーハントも含まれているのである。まず経路にあるからとスプラッシュマウンテンを見たところ一時間待ちくらいだったのでパスした。プーさんのハニーハントが気になり向かったがこちらもまあまあな待ち時間だった。待つのはあまり好きではない。特に朝のこの時間を待つだけ待って棒に振るのはもったいない。まだ開始まで時間はあったが、5分程度だからとホーンテッドマンションに並んだ。これは昼間はまあまあ並ぶファンタジーランドの中でも人気な部類のアトラクションなので待ち時間が少ないのであれば今のうちに乗っておくのが良い。ここにいる面々のほとんどはクリスマス仕様の際に乗っており、そのイメージが染みついているため調教するという意味合いでももってこいであった。

ホーンテッドマンションは実質お化け屋敷なのかもしれない。こんなにストーリー性豊かななお化け屋敷というもの稀有なものだが、どうなのだろうか。お化け屋敷が暑いとそれはそれで雰囲気が損なわれるというものだ。なのでホーンテッドマンションはバチクソ強力に冷房がかかっている。夏はありがたい限りである。

3人乗りのライドだということで、三人詰めて座った。一行の中では細い方が集まっていたはずなのにタフなことになっていた。これは3人乗りではないと思う。ホーンテッドマンションは開園時からあるアトラクションの一つであるが、これとカリブの海賊はずば抜けて高クオリティだと思う。移動し続けるライドで体験価値を高めていくという思想だとここら辺が上限になってくる気もする。これを突破するためには、一定程度のスピードで動き続けるような思想から、プーさんのハニーハント美女と野獣のようにライド自体が自律的に駆動していくようにならなければならない気がする。そう考えると、ディズニーランドのアトラクションはアトラクションの表現力を向上させるために常に進化し続けているようにも思えてくる。

Disneyland will never be completed. It will continue to grow as long as there is imagination left in the world.

ウォルト・ディズニーもこう語っていた。多分今後もアトラクションの表現能力を高めるために、常に進化し続けるのであろう。

ホーンテッドマンションの新規性は矢張りライドがベルコンに乗って上下左右に動くことにあると思う。つまるところ、複数階に渡って張り巡らせてあるベルコンに載せられて様々な部屋に連れて行ってもらえるというところである。これはピノキオであったり、白雪姫であったり、イッツアスモールワールドにはないポイントである。おそらく二階建てになっているコースを上下に使い、見かけよりも広いように見せつつ、最後は吹き抜けでぶち抜いた大広間に庭園を配置し、開放的な雰囲気でまとめ上げているのではなかろうか。屋内とは思えない広い広い広間に幾十ものオーディオアニマトロニクスが配置され、クライマックスの盛り上がりを演出していく様は圧巻であり、未だにこのアトラクションが人気であり続けられる理由の一つでもあろう。仔細は変わっているだろうが、ほぼ40年前から構成の変わらないアトラクションであるとはにわかには信じがたいものがある。

ライドを降り、外に出る。現実は容赦がない。毎秒HPを削る強い日差しが襲い、日本の夏が全身を包みこむように押し寄せてくる。我々は隣のイッツアスモールワールドへと逃げ込んだのである。

 

 

イッツアスモールワールドは涼しい。塩素臭のするプールをボートでぷかぷかするアトラクションなので見た目にも涼しげである。リニューアル前は噴水もあり、より涼し気であったようにも思うが、あの彩度にやや乏しい壁画はそこはかとなく不気味さもあったので何とも言えない。嫌いでもなければかといって好きでもない。そういう感じである。リニューアル後が好きかというと、まあ好きではないのでリニューアル前の方が好きだったのかもしれない。

イッツアスモールワールドは世界の様々な風俗を紹介した後最後の最後で真っ白な遊園地が現れるという思想の強いアトラクションであるが、遊園地なだけまだマシであるのかもしれない。世界のディズニーワールドの中で唯一アナハイムにあるバージョンだけは遊園地が登場せず、真っ白な台地に真っ白な民族衣装を身に纏った少年少女たちが立っているという思想の強さを発揮してくれている。それはそれで一度は見てみたいものだが。イッツアスモールワールドは10分くらい掛かるアトラクションであるが、10分くらいでで終わってしまう。アトラクションを放り出されると、案の定というかそこには日本の夏が待ち受けているのである。

 

涼しいアトラクションを求めていきたいところではあるが、待ち時間が少なかったのでアリスのティーパーティーをしばいた。アリスのティーパーティーは一般的なコーヒーカップなのだが、これが見た目のかわいらしさに反して三半規管を破壊して来るのでつらいところである。回すまでは重いのでよいのだが、止めるときに勢いよく止めると吐き気が急に押し寄せてくるという悲しみがある。0.5宇宙山くらいの吐き気にやられ、ミッキーのフィルハーマジックへと向かった。ここは涼しい。1つのシアターでバッチ処理的に鯖いていくのでタイミングゲーであり、そこが少々つらいところである。ここはグラスをかけ、シアターに投影される3Dの映像を見て楽しむアトラクションなのであるが、筆者が知らないうちに追加されていた知らないカットが無駄に遠近感を強調する内容であり、3D酔いみたいなことになっていた。直前に三半規管がやられていたのも大きい。知らんカットが知らんタイミングで出てくると覚悟の準備もできずただただまあ打つ手はないですみたいな状態になってしまう。日本の夏によるHP低下デバフから逃れたのもつかの間、別の要因でHPを削られたのであった。

 

近いからとシンデレラノフェアリーテイルホールへと向かった。あそこは三半規管にも優しいし、なんなら屋内なので日差しもさえぎられる。野郎が行くような雰囲気でないことを除けばとても素晴らしいアトラクションである。しばらく涼んで、空いてそうなアトラクションを目指して歩いた。

 

 



ウエスタンランドに再びやってきた。

昼飯にカレーでもと言いながら来た割にはカレーを食うことはなく、シューティングギャラリーでAIMを競っていた。6点としょっぱい結果になっていた。同行のK特急氏は「初めてだからやってる人のを見てからやる」と言って後半やっていたが、ラッキーと書かれた10点のスコアの紙を持ってそのまま出てきていた。初見だと知らないのかもしれないが、10点のスコアの紙またはラッキーの表示がある紙を係員に渡すとバッジがもらえるのである。前者は銀の、後者は金のバッジだったと思う。つまりどういうことかというと、一回で二個バッジがもらえるのだ。銀バッジは頑張ればもらえるが、金は毎日変わるので両方とるのは結構難儀なはずなのだが、初回で手に入れたということで尺取虫になっていた。

この後は辛味チキンを食べ、肉巻きおにぎりを食べた。

 

 

そろそろ美女と野獣のプレミアアクセスの時間が来るからと、真ん中あたりに来ていた。微妙な時間があったので、調整にオムニバスに乗ることにした。オムニバスは基本的に5分待ちのアトラクションである。最繁忙期はこれが20分待ちとかになるのだが、このアトラクションは虚無の部類なので基本的には他のうま味のあるアトラクションに乗る気力の消えた人々があぶれてここに来ていると考えて差し支えない。端的に換言すれば、そういう状況になってしまう時期は避けるのが無難だ。

してこの春休みから夏休みにかけての期間は最も空いている期間といっても過言ではない。なので当然オムニバスは5分待ちである。来たバスに乗り、一周し、降りた。

 

 

読者諸兄の皆様は美女と野獣というアトラクションはご存じであろう。筆者が思うに、そのストーリー性の高さは日本のアトラクションでも一番なのではないかと勝手に思っている。ちなみに今回は二時間待つのが嫌だったのでDPAに課金していたが、キューラインから高めていく類のアトラクションなので余裕があればちゃんと並んだ方が良いと思う。30分くらいなら並びたいところであるのだが、そんな待ち時間になることはまず無い。基本は最低90分と見るべきであり、であるからこそDPA2000円をやむを得ぬ出費と捉えてしまうのであろう。それはそれとして、キューラインを見たいのも事実としてある。

美女と野獣はキューラインから高めてくると書いたが、それはそれとして基本はプレショー以降の内容が本旨である。DPAやバケーションパッケージはプレショーの直前に合流するので、勢いよく高められてアトラクションに放り投げられるみたいなことになる。このプレショーで野獣さんが野獣になった顛末が語られ、主人公のベルさんと野獣との出会いが語られるのである。プレショーを抜けると城は一段と賑やかになり、ティーポットや時計や燭台がしゃべり始めるのだ。ちなみにルミエールとコグスワースの表情がよく動くのだが、LCDかプロジェクタで映しているようで今までのオーディオアニマトロニクスの比ではないくらいに表情豊かなのもポイントが高い。

ちなみに、美女と野獣は今までのアトラクションの比ではないくらうに伏線がしっかりと張ってあるのが特徴的である。キューラインでは、左手でポット夫人とチップがいつかは人間に戻れると良いという話を、右手では野獣がベルを晩餐に誘っている話をしているたりする。

「なぜ晩餐に来ない」

というやり取りからも伺えるように、ライドに乗せられ初っ端に見せられるのはBe our guestである。あの象徴的なシーンでよく動くアニメーションだと思った人も多いと思う。ちなみにこのアトラクションもよく動くアトラクションである。同じシーンで同じように感動するのも中々なものである。最終的な締め方も中々良いものであり、ライド型アトラクションでストーリー性を持たせて破綻させずに回収しつつ持っていくのは本当に凄い技術であると何度乗っても思う。最後の最後に出てくる満開のバラとステンドグラスは言ってしまえばプレショーでも出てきた演出であり、締め方としても強い。矢張り乗っていない人も一度くらいは乗ってみて頂きたいし、乗ったことある人も改めて乗ってみて色々と見ていない部分に目を向けてほしいと思わせる強いアトラクションである。何度乗っても、アトラクションでストーリーを進めていくやり方には唸らされるものなのだ。

 

美女と野獣の次は、近くてかつ空いているからという理由でスターツアーズに来ていた。初代は前回反乱軍のスパイ認定されており、そのこともありスターツアーズに来ていた。今回はスパイ認定されていなかった。

そのままの足でモンスターズ・インク ライドゴーシークに来ていた。ここは比較的最近できたアトラクションなので冷房が日本の強力な夏に対応できるようになっている。屋外のキューライン側にも冷房がご用意されており、ごうごうと音を立てながら涼しい空気を全力で送り込んでいる。屋根があり日差しも来ないため、比較的マシな環境で待つことができる。我々は疲れていた。ケツを休めることができる手すりにもたれかかりながら、こういうのがあるとありがたいと言っていた。

モンスターズ・インク ライドゴーシークはモンスターズ・インクの名を冠すだけあって会社らしい建屋の職員用スペースみたいなところに入り込んでライドに乗るような雰囲気になっている。まあそれっぽい。搬器に乗り、ぐるぐるする。現代的なピノキオみたいな造りである。

 

 

僕はただの雲。

蜜なんていらない。

このアトラクションのキューラインにはプーさんの本っぽいものが立ててあったりする。プーさんのアニメの著名なシーンにウサギから提案された飯を「両方」強奪するパワーにあふれるシーンがあるのだが、この英語版の本にもそのシーンが出てくる。「Both」とだけ答える図は日本語の「両方」よりも端的であり、力強さがある。

 

プーさんのハニーハントでくるくるしていた。できた当時は凄いアトラクションだなあと思っていたものだが、凄いアトラクションが新しく出来てしまったので今となると冷静になって見ることができる。冷静になって見てみると、なかなかこのアトラクションのストーリーは難解というか、何がどうつながっていてこうなっているのかわからんという感想になる。熊のプーさんに強いオタクがいたが、3話分くらいをつなげて入れているんですよねと語っていたのを思い出す。

 

涼しいアトラクションを求めてカントリーベアシアターに来ていた。ここもバッチ処理的に進んでいくのでタイミングゲーである。ちなみに一回の公演が結構長いのでタイミングをしくじると結構待たされる。中に大分人が溜まっていたのでこれはすぐだろうと並んだところ、すぐに入れたので良かった。中は涼しく、暗かった。筆者は久々だしちゃんと見ておくかと見ていたのだが、同行の氏の一部は爆睡していて記憶がないとのことであった。余程疲れていたのだろう。

 

 

筆者らはクリッターカントリーの方に来ていた。昼のショーはガン無視することに決めていたが、それはそれとしてその合間に乗るなら何が良いかと言えば矢張りめちゃくちゃ並ぶアトラクションに減るタイミングで乗っておくべきであろう。我々は前回宇宙山にのり、今回ビッグカミナリ山に乗っている。乗っていない山というのがある。このマウンテンへの登頂を目指してクリッターカントリーの裾野に来ていたというところだ。

モタクなのでウエスタンリバー鉄道を撮っていた。以外と頻度は少ない。スプラッシュマウンテンの待ち時間をアプリで確認し続けていたが60分程度から中々減らず、これはショーが始まるまでは減らなさそうだということでいったん時間調整のためにカヌーに乗ることにした。

カヌーは過疎っている部類のアトラクションだと思う。誰があれやるんだろうと思っていた時代が筆者にもあった。筆者は陰キャである。体を動かすよりも動いている機械の駆動方式がどうなっているのか観察する方が好きな部類の人間である。然るに、このようなクソ暑い日に体を動かすなど正気の沙汰ではない。が、まあやむを得ない。乗っていないアトラクションは減らすべきとの思想もあった。

6人だから別のグループと一緒にカヌーを漕ぐことになるのかなと思っていたところ、6人で出港した。思ってたのと違うぞ?大丈夫か?

キャスト「このアトラクションはカヌーを漕いで10分程度でアメリカ河を一周するアトラクションです!」

 

我々は無心でイーチ!ニ!と声を上げながらパドルを漕いでいた。まるで労働者である。全員しっかりと声を上げ、協調してパドルを動かしていた。途中からちゃんと漕いでいたつもりだったのにめっちゃ軽かったのであんまり推進力に寄与できていなかったのかもしれない。10分くらい漕ぐらしいと聞いていたものの、無心で漕いでいたこともあったのかあまり時間がかかっていた記憶がない。

時間調整も終わったので、スプラッシュマウンテンへと向かった。55分待ちだった。まあ、仕方ないかなというところである。

 

久々にスプラッシュマウンテンに乗ったが、宇宙山を知ってしまえばどうということもない。一番怖いのはどちらかと言えば上っている途中の開放的なエリアだと思う。このアトラクションもどこかで改修が入ってしまうのだろうか。乗って残そうという類のものでもないが、せめてそういうアトラクションがあったと記憶に残しておきたいところである。

 

この後は早めではあったが混む前にとグランマ・サラでオムライスを食った。

 

カリブの海賊に向かった。カリブの海賊は前回休止中だったが今回はやっているので、矢張り乗っておきたい。いつも空いているのも良い。5分待ちくらいで乗れた。

乗ったまでは良かったものの、重量配分を考えておらず、細い人が概ね右に、太い人が概ね左に寄ってしまっていたためライドが無駄に傾いていた。カーブだから傾いているのか?と思ったが全然そんなことはなく、単純に重量配分の問題だった。

めちゃめちゃ傾いていることにより無駄に盛り上がっていたが、多分盛り上がりどころがズレていると思う。

 

友人らが乗りたいと言い出したので宇宙山に向かう友人らを見送っていた。筆者は宇宙山ガチアンチである。暗闇をハイスピードで急旋回、急上昇、急降下、急停止する、スリリングで揺れの激しいジェットコースタータイプのアトラクションは三半規管に厳しい。筆者は前回乗った時に激しく後悔したものだったし、なんなら数時間はダメージを負い、持続的なデバフを食らっていたといっても最早過言ではない。なので今回は見送る。目に見えている地雷は踏み抜くべきではないのだ。

 

平和を堪能していた。

矢張り平和。我々は世界平和を希求すべきなのだ。三半規管と脳に優しい、平和と慈愛に満ちた世界で生きて暮らすべきなのだ。

 

 

イッツアスモールワールドはとても良いアトラクションだと思う。何度乗っても良いものだ。涼しいのもなおよい。

 

 

スペースマウンテンに乗り終わった一行とショーベースの前で合流した。近いし空いているからとそのままの足でスターツアーズに向かった。本日二度目である。さっきと異なる映像であったので新規性はあった。

 

 

 

白雪姫と七人のこびとというアトラクションがある。実は乗ったことがない。ピノキオの冒険旅行みたいなものを想像していたがあまりそんな感じではなかった。どちらかというと女王と七人のこびとみたいな雰囲気だった。ライドはピノキオの冒険旅行みたいな雰囲気ではあった。

続いてピノキオの冒険旅行へと向かった。基本的に5分で終わる。今回も5分待って5分で終わった。シナリオは白雪姫と七人のこびとよりも原作に近いものであった。

 

この後は近いからという理由でキャッスルカルーセルに来ていた。キャッスルカルーセルはごくごく一般的なカルーセルである。メリーゴーランドとも言うのかもしれない。最高のファンタスティックライドはどこかにあるのだろうか。

 

待ち時間がまあまあ短いからとピーターパン空の旅に来ていた。はずだった。エレクトリカルパレードドリームライツが終わった直後だったためか列が伸びていた。伸びに伸びて3倍くらいの待ち時間になってしまっていた。ディズアドだった。とはいってもほかに乗るべきアトラクションもなく、仕方なしに並んでいた。乗ったこともなかったのでそれも大きい。ピーターパン空の旅は同行者曰くドン・キホーテ冒険の旅めいているとのことであった。筆者はドン・キホーテ冒険の旅を知らない。知らないので多分ピーターパン空の旅みたいなアトラクションなんだと思う。ピーターパン空の旅懸垂式モノレールめいたライドで進んでいく感じのアトラクションである。ディズニーシーのファンタジースプリングスに新しい感じのアトラクションができるらしいが、更新した方が良いだろうと思えるくらいには大分時代を感じさせるアトラクションであった。

 

 

名古屋に当日中に帰るということで、K特急氏が駅へと向かっていった。郡山に帰るという理由で初代も駅へと向かっていった。残った我々で何に乗るか。時間的には最後のアトラクションになるかもしれないというところで、今まで乗っていなかったロジャーラビットのカートゥーンスピンに行くかとも考えた。ディズニーリゾートアプリを見ていた我々はあることに気が付いたのである。

美女と野獣の待ち時間がまだ載っている。

夜遅い時間帯、長時間待つアトラクションは早い段階で列形成を終了し、案内停止としてDPAのみの表示になることが多い。ラインカットとも呼ばれるこの事象は、当日の混雑具合に左右されるものの、比較的早い段階で行われることも多いのだ。時刻は8時半。あと30分で閉園にも関わらずまだ列形成を行っているというのはあまりにも信じがたい。しかしやっているのだろう。我々は足早に美女と野獣に向かった。フォレストシアターの前あたりまで一般待機列が形成されていた。45分待ち程度たったと思う。あからさまに閉園に間に合わないが、列閉鎖していないのだからどうにかなるという算段なのだろう。

キューラインはそれはそれは恐ろしいくらいに凄まじいスピードで進んでいった。日中もこのスピードだったら一般待機列でも文句は言わないかもしれない。長さ次第ではあるが。椅子に変えられた犬、ポットに変えられた夫人、鎧に変えられた人々。そういった不思議な不思議な場内を散策し、プレショーの前に来る。先ほどはプレショーまで一直線だったので、こちらのキューラインの展示は見られなかったため、やや高まっていた。プレショーの扉は21:00に開いた。最後の最後らしい。

良かった。

矢張り美女と野獣は良い。

 

 

この後はゆっくりと写真を撮りつつ駅に向かった。

夢がかなう場所を離れ、現実へと戻るのである。

*1:ワンチャン鉄鋼通りは準工業なので開発余地があるが、容積率200なので覚悟のあるところしか手を付けない気がする

*2:ちなみに舞浜1番地1号の容積率は200%で建蔽率は60%。土地面積を考えて改めてディズニーランドを思い浮かべてみると、なんとなくそんな気もしてくるといったくらいの値である