旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

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三連休(2)

国道40号と言ってピンとくる人間は道北に住んでいるか、道北にめちゃくちゃ来ている人間のどちらかだと思う。最北の一級国道であり、旭川稚内を概ね宗谷線に沿って進んでいく道路だ。筆者はこの40号を毎年のように通るのであるが、地元民でもなければそういう人は稀な部類だとも思っている。

40号を歩いた。延々歩いた。手は冷えてきて、スマホを持つ手もそろそろ悴んでくるというものだ。ひょっとするとスマホを持たなければ良いのかもしれない。そう言ったところでポケットにカイロがあるわけでもなく、大して状況は変わることもない。卸売スーパー中央大壹店やMCフーズ稚内店やツルハドラッグ南稚内店で暖を取りつつ進んでいった。ツルハに入ってカイロを探している間にこれは駅前のサツドラに入ってカイロだけでも探すべきだったのではと思ったが後の祭りである。ちなみにツルハでカイロを買うことはなかった。こういう時アイリスオーヤマのアンチをしているとつらい。

 

 

ツルハまでくれば少し歩けば西條である。西條はデカかった。そしてGMSであった。今日日GMSGMSしているのは珍しいかもしれない。しかしここはれっきとしたGMSであった。フードコートは撤退した店こそあれどいくつかは開いており、学徒がたむろしており、ささやかなゲームコーナーがあり、2階は概ね衣料品で埋められており、1階は食品と日用品とこまごました衣料品というあるあるスタイルだ。筆者はまず耳当てを探した。探して見つからなかったので店員さんに聞いてやっと手に入れることが出来た。シーズンだからか3割引きになっていたのでちょっと得した気分である。今から使いますかと聞かれたのではいと答えて値札やら何やらを切ってもらった。残りは残りでということで、日用品売り場でカイロを探した。桐灰カイロがあったのでカゴに放り込んだ。あとはつまみにと安くなっていたたこわさを、この後飲むようにとコアップガラナを、明日の飯にとやきそば弁当を買った。コアップガラナはそこまで冷えてなかった。しかしじき冷えるのであまり気にせず買った。

帰りはバスで良いかと思いバス停を探して歩いていたが、バスが数分前に出たばっかりであったようなので虚無になりながら歩いて帰った。バス停を探すのに大分苦戦し迷っていたのだが、もう少し早くバス停をちゃんと見つけられれば普通に乗れていたっぽいのがまあまあ癪だが仕方ない。

歩いている最中に行きも通った樺太記念館に差し掛かった。行きがけでは西條行ってから寄ればいいだろうと思っていたのだが、残念なことにほぼ閉館時間になっていた。また来よう。今回科学館は見られなかったので、次来たら科学館とここを見ようと思う。

 

 

さっき歩いた道を同じように歩いて帰った。日は徐々に暮れて夜が街にやってくる。微妙な腹具合だしチャーメンを食ってホテルで養生でもいい気がしていた。とはいえ生もののたこわさを冷蔵庫に入れておきたいところでもある。宿から大した距離でもないので、一旦チャーメンは見送ることにした。

駅前のセコマで酒を買う。たこわさを買ったのだから飲むのが良いだろう。べったら漬けも買った。べったら漬けは結構つまみに良いと思う。しかしあれは日本酒よりはPALMビールと合わせるのが一番良いかもしれない。これは宿で二世古をラッパ飲みしつつつまんで思ったことである。

 

冷蔵庫にたこわさと二世古を放り込んで忘れていた手袋を回収し宿を出るとすっかり夜になっていた。大王のチャーメンをオススメされたので何も考えずに大王に向かった。最早慣れた道である。店の前あたりで爆発音みたいなのが聞こえてきた。空が光り、また音がする。花火だった。港の方で上げているらしい。知ってたらホテルから見たんだがと思うも知らなかったのでどうしようもない。いったん国道に戻り、よく見える場所に行くかと駅まで戻ったあたりで花火は終わってしまった。

暗いアーケードをまた同じように歩いて大王に向かった。

18時くらいだったからか大王は空いていた。チャーメンの大を頼む。北海道では大は本当にデカいサイズで出てくるのでちゃんと食いきれるか若干不安もあったが食いきれたので良かった。結構空腹だったのだが満腹になり出てきた。チャーメンはまあまあ美味かった。あんかけの乗った焼きそばというところなのだろう。今度はラーメンを頼んでみても美味いかもしれない。具材の半分くらいは同じだろうし、実際チャーメンもあの味だったのだからほどほどにうまいラーメンが期待されるだろう。

 

本日幾度目かのホテルに戻った。

風呂に入り、明日の準備をしつつ酒を飲んだ。今日は-3℃で済んでいたが明日は違う。毎年不安になるところはある。最悪死ぬからだ。確かにカイロは買った。小さい奴と普通の奴と靴下に張る奴、それぞれ買った。それまでだ。何かが運悪く動けばダメになる。明日必要になるものを椅子の上に放り投げ、再三段取りを確認し、アラームをセットし、また酒を飲んだ。

二合はちょっと多かったかもしれない。明日は5時起きである。酒のせいなのか、雪道をのべ1時間程度歩いた疲れもあるのか、22時くらいにはもう寝てしまった。