知らない土地で新しい朝を迎えるという行為に対していつまで新鮮さを覚えられていたのだろうか。体験をすればするほど新鮮さからは遠ざかっていくのかもしれない。体験というとかつて御堂筋を何度か歩いた記憶を思い出す。梅田から心斎橋は案外近いし、心斎橋から梅田は案外遠い。京阪に乗った後にケチって大阪駅まで歩くとまあまあ後悔する。近代建築の類は淀川を超えるとめっきり減るのもなおのことといったところだ。逆は近代建築も多いので筆者としては歩くのも悪くは無いと思う。
昨日買った豚まんを食べて宿を出る。行くべき観光地も特に浮かばずそのまま戎橋を通って心斎橋のあたりまで歩いてきていた。京阪は明日にでも乗ろうと思う。今日はどうするか何も決めていないが、阪神に阪神が優勝したアレがアレしてるはずなので、撮りでもしようと思う。
大阪梅田から数駅、姫島駅に来ていた。特に運用を調べることもせず、来れば撮るかの精神で暫く駅で待っていたらボロいのが来てくれた。
撮りをするならせっかくだし中央線でも撮るかと思っていたが、紆余曲折の末日本橋に来ていた。中央線は撮り鉄がおりキャパも少ないので見送り、梅田で飯でも食おうとしたものの混んでいるので結局難波の551に向かい、そのまま歩いて日本橋に来ていた。
日本橋は変わらす日本橋していた。コンフルは多く、メロブは広く、ジョーシンはデカく、共立もデカかった。千石は変わらず、マルツは小売りが滅んでいた。日本橋は秋葉原と違って街の中に酒屋があるのだが、いつかここで何か買いたいと思いつつもいつも買わないんだよなと思いながら店を眺めていた。ジョーシンは六甲おろしが店内でサブリミナル的に流れており、優勝セールと相まって異様な雰囲気を醸し出していた。情熱をなくさないでが時報でちょっとだけ流れていた。情熱をなくさないで好きなんだけどなぁ。
町は変わったり変わらなかったりする。一度歩いた街だとある意味間違い探しみたいになってくる。だんだんと過去の記憶は埋もれていくものだ。贔屓にしていた店が潰れるとアレになってくるかもしれないが、幸い今のところそういうことは東京ディズニーランドくらいでしか起こっていない。
新今宮駅からJRに乗った。今日は阪神を撮るつもりだった。西九条で乗り換えて、西大阪線で大物へ向かった。
体よくボロいのが来たので、乗って移動した。撮りの気分だったので、適当に撮れそうなところを求めて阪急の御影に向かった。
悪くはないところだったのだがすぐに日が落ちてしまった。メシついでに日本橋を徘徊したのは悪手だったのかもしれない。
あまどく氏が来ているということで、日本橋へと向かった。
氏は今日中に帰るとのことであったが、筆者は難波に宿を取っていた。氏もそうはいっても最終で帰ればよいとのことであったので時間はあまり気にせず串カツを食った。まあまあお高めな方だったのでまあまあチキってしまったが、まあまあ美味かったので良かった。こうして、三食551は回避されたのである。