旭駅本屋

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オタクと博物館を回るべきではない4つの理由

 さて、弊ブログの熱心な読者もそうでない読者の方もおはこんばんちわ。本日も皆様から時間を収奪しクソみたいな文章をねじ込むことで著名なクソブログの時間がやってまいりました。前回の記事でオタクと博物館を回るメリットが存分に理解でき、読む前と読んだ後で大分博物館に対する印象が変わったと思います。えっ?何も変わってないじゃないかって?いえいえ、そんなことは無いはずです。人間微小な変化はわからないものですから。lim[n->∞](1/n)を解けばわかるはずです。何も変わらないということが。 

 さて、今回は、前回散々メリットを羅列したということで、今回はその裏を取っていきたいと思います。つまるところ、オタクと博物館を回るデメリットを列挙していきたいと思います。

 

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1.うるさい

 オタクはうるさいです。別段要求もしていないにも関わらず勝手に解説を始めます。その解説自体も根本となる知識レベルの目測を誤り、相手の脳内はスペースキャットが多数展開されていることでしょう。特にはまりやすいのは一般常識だと思って高校レベルの話をふっかけることです。高卒は何かと馬鹿にされがちでありますが、高校レベルの知識を全部理解しているのであれば相当な知識量であるため存外馬鹿にできません。そもそもあの帝国大学でさえ高校卒業レベルの設問しか出さないわけでありまして、つまるところ高校教育を網羅しているということは帝国大学に入学出来るレベルの学力を備えているということになるわけであります。そう考えると、「あーこれ高校物理の教科書で見たやつやんけ~」と、さも一般常識に配慮して話題を作ったにも関わらず相手に全く通じないなんて悲しい場面が起こりかねないです。そういうことを避けるためにも、高学歴モタクと共に博物館に行くことは控えたほうが良いでしょう。

 

 

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2.うるさい

 オタクはうるさいです。常に他の博物館と比較し展示方法、展示の質について考察を行います。市井の一般市民はとりあえず数が多ければ納得する節がありますが、いかんせんそこはオタク。資料の出処、出自、展示物及び範囲の妥当性なんかを延々考察していくわけであります。展示品の状態についても確認されるポイントといえるでしょう。適当な塗装、原型を留めない改造……こういうものを目の当たりにするとオタクはすぐカッとなってうるさくなります。

 加えて、模型があればその考証についても吟味していきます*1。特にHOスケールにNスケールのストラクチャーを置こうものならこれ見よがしにこてんぱんに叩いていくことでしょう。日本一のサイズ云々よりも縮尺のほうがよっぽど重要だってことになんで西の担当者は気が付かなかったんですかねぇ本当に……*2

 わけのわからないことで突然オタクがキレ始め、わけのわからない感情に苛まれかねないので、矢張り市井の一市民はモタクと共に博物館に行かないのが得策でしょう。

 

 

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3.うるさい

 そもそも着眼点が市井の人々とは異なるのでよくわからないところで興奮し始めます。倉庫みたいなところでパレットに積まれガラスケースに放り込まれて碌な説明もないゴミのような代物に対して奇声を上げながら反応するかもしれません。見るからにゴミに対しその素晴らしい価値を説かれるかもしれませんが、恐らく聞かされる側はスペースキャットが無限に浮かぶことでしょう。こういう分かる人にだけわかって欲しいコーナーは、一定の知識水準を超えた人々に用意されているものであり、市井の一般市民のことは歯牙にもかけていないわけです。そんな中にわざわざ突撃し、知識のないところで延々謎の話を引っ掛けられる方も苦痛になることでしょう。知識量の乖離が著しいことによって生じる不利益は矢張り大きいので、もタクと共に博物館に行かないほうが良いということがわかります。

 

 

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4.うるさい

 オタクは展示品を一つ一つ丁寧に見ていきます。丁寧に、というところがミソで、登れるものは登る、開けられるものは開ける、入れる場所は入る、動かせるものは動かしていきます。手すりに体重を預け旗を振る、側ブレーキを踏む、なんてのは朝飯前。車掌窓を開く、座席に格納されているテーブルを引き出す、点検蓋を開く、砂箱も開く、ジャンパ栓も開く……目に付く動かせるものはなんでも動かしていく勢いで動かしていきます。故に、月の石が如く遠巻きに眺めさせる展示物しかない場合だと不満をたらたらたらしながらやれ向こうの博物館が良かったあそこは触れただのと言い出すかもしれません。や、知らんがな。見れればそれでええやん。博物館ってそういうもんやろ?と市井の皆様はお思いでしょうが、ポタクはそういうわけでもないわけです。そこを履き違えてポタキに博物館紹介してよ~などと言おうものなら、恐らく玄人向けの施設を紹介されることでしょう。そこで生まれる悲劇はもはや語るまでもなく、そもそも博物館の楽しみ方が異なるおたく族と市井の一般市民とが一緒に博物館を回ることそれ自体が困難であったことが伺えます。

 

 いかがでしょうか?博物館はオタクと回るべきではないということがよくよく理解できたと思います。読者諸兄の中でもオタク族ではない市井の一般市民の皆々様は、是非とも身近な非オタの知り合いを誘うなどして近場の博物館を訪れてみてはいかがでしょうか?きっと楽しく博物館を回れること間違いなしですよ!

*1:高松港に歴代宇高連絡船大集合しているのを見た時は三度見した

*2:京都鉄博はNスケールのストラクチャーが多用されている