旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

視聴率とテレビ番組

 数は正義。これは民主主義社会でありかつ資本主義社会を生きる我々市井の一般市民にとっては骨の髄にまで叩き込まれている事柄であります。数こそ全て、数が多いものは正しいもの、世間から迎合されているものであり、であるからこそ素晴らしい内容のものであると一般的に認識されていることでしょう。

  さて、聡明なる弊ブログの読者諸兄に於いては、ここまで書き出しで褒め倒し煽り倒すということが何を意味し得るのか恐らくすぐにお分かりいただけたと思う。つまるところ、数が多ければ素晴らしい内容なのかというのが今回の記事の本旨なのである。そこで、今回は数によって収入が決まる広告を主たる収益としているテレビ番組について論じていきたいと思う。

 

 テレビ番組において数は重要な指標である。各社は視聴率を競いあい、視聴率の高い番組程面白い番組であるとされ、視聴率がああだこうだと取り上げる特番まで出始める始末である。本当に視聴率が高い程面白い番組と言えるのであろうか?

 

 筆者は基本的にテレビ番組は見ない方である。朝のニュース番組と深夜アニメを見る程度であり、過酷な視聴率戦争に日夜しのぎを削るゴールデンタイムの最中は専ら録画した深夜アニメを視聴するテレビ局からすると何だお前みたいな生活をしているのである。や、実際ゴールデンタイムに面白いアニメが放映されてたら見るけど無いんだから仕方ないやろ。

 ゴールデンタイムに放映されるのは大概バラエティ番組である。バラエティ番組が面白いかどうかについての論は又別のことであるような気もするので深く触れることは避けていきたいが、筆者からすればゴールデンタイム”””の”””バラエティ番組程つまらないものはなく、あれを見るくらいならオルソンブログ*1を延々読み続けていたほうが面白いのではないかと思うくらいである。や、だって芸能人がなんかよくわからん店で延々食ってたり延々運動しながら何かしたりTwitterYouTubeの二番煎じみたいなのやったりしつつ内輪ネタで盛り上がって最後に番宣するようなものばかりやん。特にわからん内輪ネタほどつまらないものもなく、番宣も又同様である。しかし、誠に不思議な事にこの手の何も考えずに見られそうな番組が、数年がかりでそこそこの費用を投じて企画されるNHKスペシャルなんかよりよっぽど視聴率が出るのである。不思議だ。

 又、端っから視聴率戦争を歯牙にもかけない深夜アニメなる存在も興味深い対象である。他社の真似事に走り似たり寄ったりなゴールデンタイムのバラエティ番組とは異なり、各番組で個性を打ち出し同じような展開の番組は基本的に同一クールではほぼないくらいである。微妙に歯切れが悪いのは筆者がそこまで追えているわけではないことが背景にあり尚且つ深夜アニメ視聴ガチ勢モタクからご指摘が下る可能性があるためであるが、まあ流石にかぶってることもないだろうから一応書かせていただいた次第である。

 

 ここから、視聴者数を増やすにはどうすれば良いかということが少しばかり見えてくると思う。そう、芸能人を集めて他のコンテンツの二番煎じをすれば良いのである。また、運動や食事など、何も考えなくても見ているだけで内容が判断できるものが好ましいことも伺える。

 聡明なる読者諸兄は既にお分かりいただけたと思う。多くの人に届け数字を稼ぐためには、偏差値1程度の人民が足繁く通ってくれたほうがよっぽど捗るのである。偉大なるNHKの番組や深夜アニメが面白くなりやすいのは、偏に視聴率を気にする必要が無いので偏差値1の人達を切り捨てる選択が出来るためであると言えよう。

 ちなみに、弊ブログを読むような酔狂な方々にとってはあまり実感がないやもしれないが、市井の一般市民に対して天気雨を見て「狐の嫁入りですね」などと言うとスペースキャットを脳内に浮かべたような間の抜けた表情を返すだけなのであるのでそういうものなのである。ちなみに相手は大卒である。残念ながら、そういうものなのであり、然るに数を稼がなければならない商売がそうなるのは自然の摂理とも言える状況なのである。

 余談だが、筆者は弊社の職場環境について「アジア的優しさ*2に包まれた地上の楽園*3」という表現をするが、10人に1人にくらいに通じれば良い方である。ちなみに相手は皆大卒である。そういうものなのである。残念ながら。

 

 面白い筋書きだの、ストーリーの展開がどうのというのは一定の素養、教養があってはじめて成立するものが多い。尤もそういうものが無くても面白いと思わせるコンテンツもあるが、そういうものは数字を追うばかりに失敗できない展開においては採用されることはまずない。であるからこそ、偏差値1のための番組がゴールデンタイムに放映されることになるのであろう。

 であるならば、視聴率が全てである以上、未来永劫ゴールデンタイムのバラエティ番組が面白くなることは無いのではないかと筆者は思う。

*1: オルソンブログ 

*2:朝日新聞ポルポト政権に対して述べた社説の一節

*3:朝鮮民主主義人民共和国は戦後すぐ地上の楽園と呼ばれていた