さて、リンク先にもあります通り、電気通信大学附属図書館では1/25~27で除籍図書の払い下げを行っているとの情報を得たので、早速行ってきた次第であります。この記事を読んで「行きたい!」と思ったそこのアナタもあと2日あるので落ち着いてリンク先をよく見て行動しましょう。
最早語るまでもないと思うが、電気通信大学は国立調布にある私立国立大学である。詳しくはこことかを見てもらえると良いと思う。そんな電通大の図書館なのだから、きっと専門書や技術書の類が多いのだろう。そう胸を踊らせ私は電気通信大学C棟に向かった。昼飯を食ってから行動したこともあり、到着したのは14時頃であった。Twitterで確認した限りだと、黒山のオタクがひしめき合うコミケ3日目男性向けを髣髴とさせるような惨状が広がっていると思われた。しかし、14時ともなるとそんなことはなかったのである。精々学祭に集る人の群れくらいなものだろう。そこに誰も手を付けなかった売れ残りの書籍達が並んでいたのである。
ここで目を引いたのは便覧と辞書の多さである。これらは買うと非常に高い。平気で5k10k飛ばしてくるのである。そんな辞典や便覧がまるで棄てられているかのごとくダンボール箱の中にひしめき合っていたのである。角川の日本地名大辞典*1が15冊くらい残ってたり、ブリタニカ百科事典がほぼ手付かずて残っていたりした。広辞苑や百科事典は当然として、技術系の和英単語辞書があったのが理工系大学の附属図書館らしいところである。
私はここで行政事務管理便覧や電磁気学や応用物理学の教科書などを購入した。意外と面白い本が多く、カネが溶けそうなので近所の郵便局にカネをおろしに行くのであった。
その後何故か居たFFのOperaLegend (@OperaLegend) | Twitter氏と合流し、謎オフにシームレスに移行しつつ古本を漁った。時折ダンボールが投入される度に蟻の如くおたくがわらわらと集まっていく。それに混じりて面白い本がないか探すのである。探すと意外とハンドブックや面白い便覧が残ってたりするのでそれを手に取りレジへと向かった。
ちなみに、安いからと買いすぎると普通に肩が死ぬのであまりオススメはしない。筆者はリュックサックにしこたま詰め込んで観覧してたら強制スクワットに移行し無事腹筋が死んでる。オタクはこういうとき無駄に張り切るので普段使わない筋肉が死ぬのである。実際問題今しがた大腸ではない部分が腹痛を訴えている。なんでや!肩ならわかるとしてもなんで腹筋死んどるんや!
ここで3時間あまりで33冊程購入し、なんとか無事帰途についたのである。これだけ買っても3300YEN。ちなみに、この金額はスロウスタート*2全4巻を大人買いするより安い。
余談だが、ここで全33冊を開示すると
・銀行業務便覧
・行政事務管理便覧
・実用油圧機器便覧
・ボイラ便覧
・労働組合実務便覧
・空気機械工学便覧
・科学技術要覧
・会計学大辞典
・岩波情報科学辞典
・土木工学辞典
・行政管理用語辞典
・土木工学ポケットブック
・建設機械ハンドブック
・金属データブック
・応用物理学(Ⅰ) (熊谷寛夫監修)
・応用物理学(Ⅱ) (熊谷寛夫監修)
・電子回路 基礎からシステムまで (安藤繁著)
・基礎課題物理学演習下巻 (佐藤瑞穂著)
・電子工学の基礎 (林友直、下村武共訳)
・電磁気学
・梁の公式集
・データマイニング手法
・データベースシステムの基礎
・混雑と待ち
・生のデータを料理する
・ビジネスプロセスモデリング
・LANネットワーク設計と性能評価
・はじめてのインターネットサーバーセキュリティUNIX
・8086アセンブリ言語
・日本の金融制度
・電気通信大学 電子工学科・機械制御工学科 計算機工学講義ノート
・交通ネットワークの均衡分析
とまあ、こんな感じである。 これだけ混沌とした連中が〆て3300YENなのだから安いものである。オペラ氏と「ブリタニカ百科事典が家に飾ってあったらインテリジェンスを感じるよね」などと語っていたが、これだけでも十二分な気はしないでもない。というかブリタニカ百科事典は重すぎる。ジェーン海軍年鑑ならまだ視野に入れないこともないが、あれを持ち帰るのは全てを犠牲にしなければならないので非常に厳しい。インテリジェンスと引き換えに知的好奇心を喪うようなものだ。
なにはともあれ、非常に面白いイベントでありました。大学図書館の除籍図書の払い下げなんていうとどうしても雑誌等が浮かぶ中、この圧倒的なニッチさは中々無い。というわけで、非常に興味深い官有物払い下げイベントでした。
この記事で興味の沸いた諸兄は明日、明後日も開催しているので立ち寄ってみるのも良いかもしれない。少なくとも、明日行けば全巻手付かずのブリタニカ百科事典にはありつけるだろう。勿論それ以外の在庫もあるので迷ったら行くべきであろう。