旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

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個人的偏見でみる工大祭2017

 皆様おはこんばんちわ。筆者です。読者の皆様におかれましては非常にどうでもいいことだと思うのですが、本日あの信大コピペで有名な東京工業大学は大岡山キャンパスで開催されております工大祭に参加してきたのでそれのステルス、もといダイレクトマーケティング記事を執筆する次第であります。えっ、今更マーケティングしても遅いって?いやいや、これが明日*1も開催されているので今日中に書き上げることで意義が生まれるってワケですよ。

 

 

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 まずここでご紹介したいのは入り口入ってすぐの広場にあります立て看板であります。ご覧の通り、今年の学祭テーマであるPrismという抽象的な文字列とプリズムをモチーフにしたと思われる三角形、そしてそれに劣らぬサイズ感で描かれたテックちゃんが目を引く看板となっております。そう、お察しの良い読者の方は既にお気づきでしょうが、筆者はこのテックちゃんグッズを買うためだけに約3年ぶりにこの大岡山は東工大に赴いたのであります。

 

 

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 さて、そのテックちゃんグッズ売り場はどこかと探すと、入ってすぐの図書館前に特設ブースを構え万全の布陣で頒布……もとい販売しておりました。シャープのPOSレジで売っていく学祭とは思えない設備。生協のオバチャンがレジを打つというとても学祭のテントとは思えないガチな感じのアレで若干引きましたが、ここで目的であったテックちゃんアクリルスタンドを入手し早くも工大祭に来た目的を達成したのであります。ここまで凡そ3分。早かった。

 しかし大岡山まで来てそのまま帰るのも癪なので少しばかり見ていきましょう。流石に東京工業大学は工業と名前が付くだけあってウェイのパリピは少ないでしょう。やかましいパリピにクリアアサヒの希釈水やら保健所の審査通ってるのか怪しい屋台の商材やらを暴利を貪り押し付けられることはきっとない。そう信じながら本館の方へと歩みを進めるのでありました。途中ブースの対角でジャグリングをやるオタクが居た辺りにパリピのかほりを感じ取ることも出来ましたがまあ許容誤差。流石にこれ以上のが湧いて出てくることはないだろう。

 

 と思った俺はとんでもない阿呆であったのである。3年前より客引きが活発にうごめいており、よくわからない食品を押し付けるかのごとく布教してくる様は流石にどこに言っても学生とはこうあるものなのかというものをまじまじと感じさせられたのである。しかし百万歩譲ってこの事象に対して擁護をするのであれば、文化祭は大概のオタクにとってはただの休日であり、「VR過激派 燃やせ本館!」みたいなゲームを作ってそうな、気の合いそうなオタクどもは家で養生しているのが関の山なのであり、概して少ないはずのウェイでも場を席巻するような惨状が展開されてしまうのである。ああ、悲しきかな。

 筆者は悲しみに包まれながら本館の撮影に勤しんだのである。こういう大学をうろちょろして写真をパシャパシャ撮るのが赦されるのはこういう時くらいなので何の自重も躊躇いもなく撮影を行っていった。

 

 

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 1934年に完成した本館*2は、その作りがどことなく大阪府庁舎を思わせるものであり大変趣深いものである。尤もどこまでが当時のものでどこからが手を加えたものなのか、素人目にはさっぱりわからないのが痛いものであるが。

 

 

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 隣でGoogleMapの如くナビゲートしてくれるりょう氏が「自分大岡山さくらちゃんの方が好きなんですよねー」と語りながら『大岡山さくらの「MOOCってなぁに?」』ブースへと吸い込まれていった。なんか色々見ながらアホみたいな雑談をし終わった記憶がある。内容自体はただ単に東工大のオンライン講座のステマコーナである。用意されている講座はどれも面白そうな内容ばかりであった。しかしその全てが英語で行われるのである。元来そのサービスが英語話者向けのサービスであるというのだから仕方がない。我々日本人はアングロサクソンに頭を上げることは許されないのである。しかし全て英語であると三流私大卒の筆者には厳しい仕様である。興味本位で手をつけたのものの、秒で持病のイングリッシュ・アレルギーが再発し視聴を諦めるに至ったのである。

 

 

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 折しも雲が晴れ順光になったこともあり、本館に対して無心にシャッターを切っていく。非常に楽しい。どこかのパリピにフランクフルトを押し付けられそうになったり、無限にタピオカを布教されたり、リンゴを見ながらばななとのたまわる頭の悪い人のイラストを見てゲラゲラ笑う5000兆倍くらい楽しい。パリピは本館の周囲のテントに固まっており、本館という結界の中にまでは侵攻してこないというのもまた高ポイントなのである。

 ちなみに、この撮影地の真下で東工大レゴ研究部なる堅そうな部活が活動を行っていたため、私は吸い込まれるように展示へと向かったのである。

 

 

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 堅そうな名前が全てを物語る堅い展示が来場者のハートをガッチリ掴んでいるようであった。勿論筆者も掴まれたのである。レゴで形作られた精巧な本館は見るものを圧倒させ、またチーズケーキと呼ばれる図書館棟との縮尺の違いに二度驚かさせる素晴らしいギミックまで用意されていたのである。余談であるがこれは製作時期の違いから起こったものであるという。堅そうな部員らしき人がおっしゃっていたのであるのだから実際そうなのであろう。

 

 さて、本館をある程度見尽くした我々が次に向かったのが緑が丘地区である。大井町線に乗っていて、車窓に広がる一面の太陽光パネルを見て「ああこれがあの東工大か」と思った諸兄も多いことであろう。あれがあるのが緑が丘地区である。当然私もその太陽光パネルを拝みに行ったのである。

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 太陽光パネル、下から見るか?横から見るか?

 これを現地でボソっとつぶやいたところ隣りにいたりょう氏が爆笑していた。これに勝機を感じた私は同じネタをツイに写真付きで投稿したものの一切反応がなかった。何故だ。解せない。

 しかし誠に残念なことに緑が丘地区は殆ど見るところがない。半導体に明るい氏が半導体の研究室に赴き延々と半導体の研究についての高尚な技術談義に花を咲かせていたが、ドボカスでかつ材料に触れることのなかった私はアウトオブ蚊帳。「フォトンがですねぇ~」などという話を話している中でスペースキャットの絵を無限に脳内に浮かべながら全手動相槌マシーンと化し話を聴いていたのである。

 

 さて、緑が丘キャンパスを抜け昼飯を腹にしこたま詰め込んだところで愈々本命のテックちゃんミュージアムに行くのであった。その手前で何故かのるるんの手先の病院が無料で体組成を測定してくれたのであやかりつつ、何故かP&Gが無料でシャンプーとひげそりをバラ撒いていたりと幾多もの困難があった。余談であるが、P&Gブースで同じ時に話を聴いていた野郎が「ファブリーズを破壊した」などと供述していたのがずっと未だに頭の片隅に引っかかっていて中々つらいものがある。恐らくその数時間前に照先輩*3のじゃがいもコスプレばりのファブリーズコスを見ていたからかもしれない。あの青年は恐らくそのファブリーズを破壊し、話の内容からしてその詫びとしてドーナツを貢いだのであろう。「破壊したのは俺なので幾らでも奢りますよ」と大分太っ腹なことを言っていたが、一体全体どれだけ破壊の限りを尽くせばそこまで到れるのであろうか。その残骸が気になって仕方がないものがあるのである。

 しかし、それら全ての困難を乗り越え筆者は無事テックちゃんミュージアムへとたどり着いたのである。そこには素晴らしい光景が広がっていたのである。思わず私は三年前のことを思い出し、あのときもそうだったなと感傷に浸ったのである。筆者は三年前もテックちゃんブースに足を運び、その高い期待値から解放されるポテンシャルエネルギーを味わった気がしてならない。入った瞬間の感想が「そう言えばここはそういうところだった」で終わってしまった辺りがなんとも言えない。何だかんだで合同誌の方が情報量が多かったので聡明なる読者諸兄は500円で生協が頒布する薄い本より薄い内容のブースというものを想像していただければ大体その通りの光景だったと言うことが出来るであろう。写真は撮影してはあるものの、合同誌のほうが内容があるので気になる諸兄は2017年度版テックちゃん合同誌をぜひ手に入れような。

 

 

 さて、もうこれで十分、帰ろうとパラパラとパンフをめくっていると、TSUBAME2.5一般公開なる文字が踊っていることに気がついたのである。これに踊らされたのが馬鹿二人。踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々とはよく言ったものである。しかし実際のところTSUBAME2.5は見るだけなので実際問題踊るわけにはいかない。我々が踊っている舞台はあくまで学務の手の平の上である。

 阿呆二名はTSUBAME2.5の格納された官舎をぐるりと一周回ってようようやっと出入り口を見つけ、閉場10分前に駆け込むかのごとく一般回覧を始めたのである。

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 入ってすぐ我々を暖かく出迎えてくれるのはTSUBAME3.0である。サマーウォーズなどを観たことのある諸兄はスパコンは熱いものと刷り込まれているが実際物理的に暖かく出迎えてくれるわけではない。流石にそこは冷却がしっかりしているのである。

 しかしコイツの公開はパンフに書いてなかったがどういうこっちゃねん。

 

 

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  さて、いよいよ本命のTSUBAME2.5公開であります。こちらは3.0と違って東工大が度重なるリース延長からの購入をキメこんだためかわりとリバティーな感じで見学できます。3.0がHPからの借り物であるが故に超えられない一線を明確に区分しているのとは対照的であります。

 

 

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 このように、スパコンの心臓部とも言える計算ノード部分もガッチリ観られます。観られたところでなにがどうなってるのか素人目にはさっぱりわからないのですが、すごそう(小並感)ということは伝わってくるので良いのではないでしょうか(小学生並みの感想)。

 実際問題Xeon2枚乗っけてTESLA4枚刺してDRAM256GBとかいう意味不明構成なので仕方ない。素人には何がどうなって何が起こってるかなんてわかりっこなかったんや!

 

 

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 というのをじっくりと回覧し、けたたましく鳴り響くセキュリティのアラートに促されるように退場、もう見るところも無いべと鬱陶しいフランクフルト押し売りに揉まれながら会場を後にするのでありました。

 

 

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 しかしそれで終わらないのが東工大。最後にテックちゃんが見送って幸せな終焉を遂げるのであります。いやぁ、やっぱテックちゃんは可愛いですねぇ……弊大学もテックちゃんみたいなマスコットキャラクターが欲しいだけの人生だった。なにが悲しくてSL兄弟みたいな奴がマスコットにならにゃならんのじゃ。これだから私学はやってられん。

 ここで聡明なる読者諸兄の皆様は写真左側にQRコードがあることにお気づきになったことでしょう。このQRコードの先が気になりません?

 気になりますよね?

 

c.student.mynavi.jp

 

 デデドン!

 

 我々人民の星、偉大なる工学徒の領導者にあらせられるテックちゃん人民同志に奮って投票し、是が非でも一位を奪取しような👏👏👏

 

 

 それでは、最後に先述のテックちゃんミュージアムに行く最中に訪れた東急病院の体組成計測定結果を公示して、本記事の締めとしたいと思いまつ。

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 結果を見た看護師さん「すごいですね!アスリート並の形ですよ!毎日運動とかしてるんですか!?」

 俺「えっ?普通に歩いたり自転車乗ったりしてるくらいですけど……」

 看護師「???」

 俺「???」

 

 よくわからないけど、起こるものは起こるのである。

 

 奇跡も、魔法も、あるんだよ