旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

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4連休(5)

筆者は18きっぷをこよなく愛する一般人である。

筆者が幼き頃は18きっぷなぞ買えたものではかった。なにせ高いからだ。当時1日分が2300円と確かに廉価であったが、5日分でしか売っていないので実際11500円である。11500円出して出来ることが普通列車に乗ることであるのだからそれはもう余り使えたものではなかった。なので、中高生用の土日きっぷを買って旅行に出ていたわけである。

18きっぷを使うようになったのは大学に入ってからではあるが、だからといって18きっぷをしこたま使っていたかというと実はそんなことはない。18きっぷ普通列車しか乗れないからだ。よりよいフリーきっぷがあれば躊躇なくそちらを使った。北海道フリーパスなどが良い例だ。

だもんで、18きっぷはなんだかんだでそこまでバリバリ使っていたわけではないのだ。

然し社会人になってからというもの、纏まった休みが取れたもんではないわけで、5日分分散させて使える18きっぷの有り難みが身に染みるとともに、事あるごとに愛用しているというわけである。連続して5日使うと飽きるが、隔週くらいでどっかに行くなら実際結構使いやすいのだ。

 

筆者は北海道の鉄道旅行は当然のように北海道フリーパスを使い、西へ東へ縦横無尽に駆け回っていた。そうなると当然のように、主要都市間の特急にばかり乗るわけであり、特急停車駅こそ記憶に残れどあまり降りることがないわけである。

実のところ、この旅行で室蘭本線の途中駅らしき途中駅に初めて降り立ったわけなのだ。

そして次もまた、名前こそ聞いたことがあるが降りたことのない駅を目指すわけである。

 

7/24 11:34 東室蘭

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乗換案内でいい感じに乗り継げる列車を見つけたときは、乗り継ぎにかかる時刻もちゃんと確認すべきである。そう言っている手前理解ると思うが30分待ちを食らっている。まあ北海道では30分待ちは誤差の範疇とも言えるが、とはいえ東室蘭駅は何かあるようで特に30分どうにかするようなものはない。みどりの窓口と、セブンと、精々ベンチがあるくらいだ。暑いのは重々承知ではあったが、ろくに駅前を見ていなかったので流石に見ておくかと一路中心部っぽいところを目指したわけである。

中心部っぽいところは一昔前はそれこそ初見で探し当てるのは難しかった。事前の調査や経験や地図を読み解く能力が必要とされた世界であり、地味に面倒で、であるからこそ文庫本なんかをバックに入れて旅に出て、乗り継ぎ時間は芋ってそれを読んで過ごすのが定石というものであった。しかし技術の進歩はすごい。GoogleMapで黄色っぽく色が塗られているところが多分中心部だろうと当たりをつけて、尚且そこまでどの程度時間がかかるかまで即座に確認できて、歩いていけるわけなのだ。

かがくのちからってすげー。

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北に向かって10分ほど歩いていくと、栄えてそうな雰囲気のある一帯に出た。

なんか栄えてそうなオブジェクトが鎮座していたし、歩行者専用道路みたいな雰囲気してるし、多分この辺りが商業的に栄えている一帯なのだろう。メガドンキもヤマダもあるし多分そう。

 

時間もなかったのでこれだけ見て即座に戻った。

戻った際にまじまじと駅の駐車場を見たのだが、あの伝説的自動車であるトヨタ・クラシックがなんてこと無く駅前に置いてあり、めちゃくちゃにビビった。なんであるんだよ。

 

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次に向かう駅は洞爺である。洞爺は豊浦の一つ手前の駅である。

洞爺湖サミットやら霧弥湖やらで有名な洞爺であるが、実は行ったことがない。それもそのはず、大体この辺りは札幌函館間の特急で通過するのみであり、降りていないからなのだ。然し今回は18きっぷ旅。丁度いい列車もあるので、いい具合に行かせてもらうとしよう。

さて、実は洞爺も温泉がある。洞爺は公衆浴場はなさそうだが、日帰り入浴をやっている施設がいくばくかあるらしい。さっき歩いて汗もかいたので、入るのも良いだろう。

 

 

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駅前で無になっていた。

どうも数分前にバスが行ってしまったらしい。本来的に間に合うものなのかどうか筆者にはわからない。駅のホームやらをパシャパシャしてたのが間違いだったのかもしれない。列車の接続は調べていたが、バスの時刻は一切調べていなかったのが手痛い。本数もうちょっとあるやろと思っていたが、確かに北海道ではあるほうだが次は40分後である。仕方がないので駅前を徘徊して時間を潰した。

 

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やっと来たバスに乗り洞爺湖温泉を目指す。

暫く進むとぐんぐんと山を登っていく。峠越えだ。この峠を形作っているものが外輪山であり、洞爺湖カルデラ湖にほかならないことに気がついたのは、途中の噴火口入口停留所を過ぎてからであった。

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次のバスの時間をしっかり調べ、飯をかきこみ、観光へと向かった。

矢張り見るべきものは見なければならない。ちなみに写真に写っている実質廃墟であるやすらぎの家は町営温泉浴場だったらしい。なんてことはない。公衆浴場は存在したのだ。ちなみに改修から1年後に有珠山噴火で破壊されたらしい。悲しすぎないか?

再建してくれんかなという思いと、とはいえ投資したものが即座に破壊されたらそらどうにもならんよなという謎の思いをいだきつつ、手短に噴火遺構公園を観た。

バスの時間になったので、バスに乗り、駅を目指した。

 

ちなみに、バスの時刻を一時間見間違えていたことに気がついたのは乗った直後のことである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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通ったことはあるが、降りたことのない駅というものは多い。

この駅、伊達紋別もその一つである。

 

特急が停まる程度にはデカい駅であるが、駅前は程々の高さのビルがひったりと並ぶ北海道あるあるな作りをしていた。

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途中卸もやってそうな酒屋を眺め、繁華街っぽさそうなところに出るも背の低い建物ばかりで驚いていたりして、十分ばかりの散策を終え駅に戻った。

 

あとは長万部行きと函館行きとを乗り継いで、錨地に向かうわけである。

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