旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

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東京駅0632

6:32東京始発新函館北斗行きはやぶさ1号。

最も早い時間帯に東京駅を出る定期のはやぶさである。盛岡より先に行くならこれが一番早い。盛岡の手前までであればやまびこ51号の方が早い。然るに仙台に行くなら値段のこともありやまびこ51号の方がアドだが、生憎今回目指すのは青森であった。であればこれが一番早いということになる。

少し早いが6時に東京駅に着いた。6時には駅弁屋も開いている。駅弁でも買い、適当につつき、トランヴェールを読み、いつも文化は東から輝く私達の東日本と化したいところであるのだが、肝心の駅弁が決まっていないのだ。東京には各地の駅弁が集まってくる。文字通り各地の駅弁が集まってくるので、むしろ東京駅弁は少ない、と思う。東京圏の駅弁といえばたいてい日本ばし大増の弁当だ。色々とあるが、矢張り定番はチキン弁当だと思う。

チキン弁当は定番中の定番とも言える東京駅弁である。そこはかとなく地味で、華のある肉や魚がドーンと乗っている外様の駅弁の中に埋もれがちではあるがそれでもなお地味に売れに売れ売れ続けているロングセラー駅弁である。

が、迷う。

ロングセラーでほどほどにうまい駅弁など食べていないわけないのだ。何度も食べているのだ。迷う。他の駅弁もある。八戸駅弁のこぼれイクラとろサーモンハラス焼き弁当というのもある。迷う。迷うが、多分これは行ったら買う。行く先は青森だ。実質八戸でもある。買わないはずがない。なのでこれはパス。富山駅弁のますのすしやぶりのすしもある。しかしますのすしは先週食べた。なので今日はパス。肉の類だと牛肉どまん中や牛たん弁当もある。あるが、東北の駅弁だ。何も出発地で概ね目的地の駅弁を買うこともなかろう。

 

永きにわたる交渉は穏当な結果に終わった。

交渉というものはいつもいつだってそういうものなのかもしれない。

 

 

青森に来ていた。東京から3時間。早いものだ。

すぐの列車に乗り継いで、青森の中心市街地に来ていた。中心市街地は割合青森駅前の方であるようであった。さくら野があり、中三があったのもあの辺りだ。まあまあに寂れてはいる。アウガとかいうよくわからないデカく、見晴らしの良い私立図書館のようなものがある。寂れてるとは言うが、まあまあ大きい地場の本屋があり、まあまあさくら野が繁盛しているだけまだ結構マシなようにも思う。腐っても県都だ。

 

さくら野をほどほど半刻ほど見て、やることもなくなった。

然し県都である。探せばやることも出てくるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

検索して出てきたところに来ていた。

県都とあれば、たいていデカい洋館があるものと相場が決まっている。歩いて行ける範囲にあったので、折角なので来たというところだ。青森市森林博物館というらしい。80年代の科学館みある博物館であった。多分それくらいの年代の代物だと思う。資料の中では未だにソ連が存続していた。金の掛かった資料と展示に比して、来館者数は指折り数えるほどしかいなかった。1時間しか見れそうにないのが惜しい。森林博物館というとこで、林業にまつわるアレコレやら、木々に関する資料やら、林鉄の展示やら色々とあった。林鉄の展示はそれだけで数十分くらい見れそうだったが時間がないのでパスした。多分あるだろう林鉄の本も旅の最初なので買わず終いだった。なんかもったいないことをした気分だ。

 

屋外には林鉄の車両もあった。上屋付きなのでホコリこそ被っているが状態は良かった。見ている時間はあまりないので、対して観察できずに外に出た。

 

東奥日報の本社を見ているという宅と合流するために駅に向かった。

宅は5分もすれば駅に着くという。駅は遠い。歩いて20分くらいの距離にある。目の前にはバス停があった。バスがいい具合に出てくれればいい具合に着けるかもしれない。然し地方のバスである。30分に1本程度が良いところだろう。実際時刻表を見たところ頻度はそれくらいっぽかった。

時計を見る。

0分後にバスが出るらしかった。

 

 

トントン拍子で市営バスが来て、いい具合に駅前に来ていた。

昼飯時だからと長尾中華そばに向かい、麺を食った。

 

食った後はアウガに向かった。なんでも宅は市立図書館で見たいものがあるらしい。1時間ほど滞在した後、さくら野に向かった。

さっき来たばかりだがまあ仕方あるまい。

さくら野の地下を冷やかし、メイトで雑誌を仕入れて駅へと向かった。

 

 

 

 

 

北の大地に向かっていた。青森までくれば最早対岸も良いところだ。青函トンネルは意外と短い。新幹線で1時間ちょっとで新函館北斗に行ける。

新函館北斗からが遠いのもまた悲しい事実ではあるが。

 

 

売店が青と赤の四角で括られたKioskな辺りに北海道を感じる。NewDaysでもBellmartでもないのだ。

 

 

 

 

 

函館を徘徊し、寿司を食いに来た。

北海道に来たら回転寿司と相場が決まっている。

函館合流した宅らと根室花まるで卓を囲み、本日のおすすめを片っ端から頼んでいった。

風が語りかけます。うまい、うますぎる。

安い皿を含めて十数皿頼み、いい感じに腹一杯になっていた。

 

松風町のセコマに向かい、北のサングリアサワーを買い、湯の川へ向かった。

ダイナミックレールパックで取っていた旅館にチェックインする。広い10畳の部屋に一人通される。まず三人一緒にフロントに向かって3部屋分の鍵を渡されるのはどうかしていると思う。フロントの人はあからさまに困惑していた。

部屋に入り荷物を置き、一目散に風呂へ向かった。一応海が見える展望温泉っぽいのだが、完全に日が暮れておりよくわからない。いい感じに熱い湯だった。