旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

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To a sea of dreams

Disneyland is your land.

ウォルト・ディズニーの有名な言葉だ。ディスニーランド開業時のスピーチの一節である。

その言葉の後にこう続く。

Here age relives fond memories of the past, and here youth may savor the challenge and promise of the future.

つまるところ、そこは要するに老若男女問わずいい感じの場所だということだ。

 

6:57 舞浜駅

朝早くなら人が居ないだろうというのは舞浜素人である。猛者はリゾートラインの始発よりも早く動くしなんなならその時間から待機列にレジャーシートを敷いて開園を待つのだ。然るにリゾートラインの始発が既に動いているこの時間帯はまあまあ人が来ていると考えて差し支えない。画像に誰も写っていないのは朝早いからではく2020年頃の休園日に撮ったからであり、普通はこの時間でもモリモリ人が居る。

大体ディズニーシーにせよランドにせよ、行くとそんなに写真ばっかり撮ってられないので過去のものもいい感じに混和しつつ記事を生成していこうと思う。

 

 

舞浜駅で待ち合わせをするのはまあまあ手間である。人が多いからだ。しかしそんな舞浜駅前にあって誰も寄り付かない場所がある。浦安市シンボルマーク・モニュメントである。ここは本当に誰もいない。なぜならこのモニュメントはロータリーの端にあるからだ。OLC本社に出勤するサラリーマンやシーに歩く猛者はロータリーの向こう側を歩き、ランドへ向かう人はペデストリアンデッキを歩き、バスに乗る人はこの手前までしか来ない。然るにここはモニュメントに来る人しか来ない場所であり、であるからこそ周囲の混雑が嘘であるかのごとく空いているのである。ベンチもあるので待ち合わせにはまあまあおすすめなのだ。

 

ここで鯖缶、jyamanetto氏と合流した。両氏共にディズニーシーには行ったこと無いらしい。jyamanetto氏はタワー・オブ・テラーに乗ったことがあるらしいが、それはホテルハイタワーではなくハリウッド・タワー・ホテルであったという。つまるところ、ディズニーシーではないのだ。ここで本来ならば富士回遊氏と合流する予定だったのだが、Twitterが動いていないのでいつもの寝坊だろうと舞浜リゾートラインの駅へと向かった。ロータリーで狂人が暴れていたので離れたかったというのもある。

 

ディズニーランドに行くならまだしも、ディズニーシーに向かうなら舞浜リゾートラインを使うのが楽で良い。だいたい7時位になると4分間隔くらいになっているので待ち時間も少ない。運賃はまあするが、冒険とイマジネーションの海の物価を考えるとまだ慈悲のある方だろう。

 

 

本当にすぐに来た舞浜リゾートライン東京ディズニーシー・ステーション駅へと向かった。上空からディズニーシーの待機列を眺めたがまあまあ長かった。列圧縮していないから開園10分くらいで入れると嬉しいが、くらいの感覚だ。早めにということで鯖缶とjyamanetto氏は駅のトイレに向かっていた。筆者は舞浜駅で既に排尿を済ませていたため、ここで向かうことはなかった。トイレの前で棒立ちしていると、改札からとめどなく人が供給され、早足に最後尾へと向かう人の群れを見ることが出来た。ぼうっと見ていられたのはここまでであった。その後トイレから戻ってきた両氏と待機列へと向かうと、列はありえんくらい伸び切っていた。

体感2倍位長さが伸びており、そんなことある?になっていた。仕方がないので最後尾に向かった。この列はなかなか難儀で、荷物検査が機械化されているレーンと人力のレーンが半々くらいで、機械化されている方が処理速度が1.2倍くらい早いのだ。なので機械化されている列にしておかないと、列が伸びれば伸びるほど時間がかかる。だいたい真ん中辺りの列だからと適当に真ん中っぽい列に並んだ。

東京ディズニーリゾートの開園時間の公称値は9:00であるのだが、これは実際は嘘で、ディズニーホテルの宿泊たるハッピーエントリーが8:00頃に開始され、その15分後に下々の民が入れるのである。なので概ね今は8:15頃に開園すると考えれば差し支えないのだ。大体30分待ちくらいだった。我々は本日の行程を考えつつ、待機した。ほぼ考えていたのは筆者だった気もする。

まず計画としてはこうだ。

初手にトイ・ストーリー・マニアへ向かう。待機列がながければインディージョーンズアドベンチャークリスタルスカルの魔宮へと向かう。トイ・ストーリー・マニアは多分難しそうな気がしているが、インディージョーンズアドベンチャーは多分まだマシだろう。こいつは日中45分~一時間程度になるので、多少短ければ向かう価値がある。トイ・ストーリー・マニアはだいたい90分から120分くらいなので、30分くらいなら躊躇せず行くべきだろう。

 

レーンは人力のものだった。

 

8:45頃に入園を果たした。機械化レーンなら5分10分は差が付きそうなので、矢張り機械化レーンを探して行くべきであるとされた。この時間だとトイ・ストーリー・マニアは恐らく無理だろうと思われたが諦めが悪いので一旦アメリカンウォーターフロントへと向かった。

 

 

190分待ちと言われた。多少盛っている気もするが、そうは言っても列の具合を見るに90分以上は待つと思う。早々諦めインディージョーンズアドベンチャーへと向かった。

 

 

インディーは空いていた。20分待ちだという。この待ち時間はハーバーショーの裏くらいでしか叩き出せないのでアドである。

インディーに乗り、降りた。9時を超えるとだいたいのアトラクションはまあまあ混んでくる。レイジングスピリッツに乗りたいと言うjyamanetto氏を時間掛かるからと制止しつつ次のアトラクションへと進んだ。

 

 

というわけでシンドバッドの冒険に乗っていた。これは日中5~10分だがこの時間なら0分で行ける。キューラインをすっ飛ばして乗り場まで直行だった。シンドバッドの冒険はシンプルなボート型ライドである。カリブの海賊やイッツアスモールワールドと同様のシステムであるが、カリブの海賊ほどいい感じではなく、イッツアスモールワールドほど思想も強くないので、いかんせんパンチに乏しい。ディズニーシーのアトラクションはわりとそういうところがある。

 

 

シンドバッドの冒険の次はジャスミンのフライングカーペットが5分待ちだったのでこちらに乗った。まあまあ楽しかった。せっかくどのアトラクションにも乗れるのだから、メタクソ混んでいるいい感じのアトラクションだけではなくこういうアトラクションも日々開拓に励んでいきたいと改めて思うのであった。

 

 

ここまで来て大体10時くらいであった。宅らと合流するためやや名残惜しかったが一旦メディテレーニアンハーバーへと向かった。ここだとロストリバーデルタメディテレーニアンハーバー行きのトランジットスチーマーラインに乗れば楽に行けるので乗った。5分待ち。そうは言ってもあまり並ばず、すぐに乗れた。

 

 

降りて降り口付近にある古びた消火栓を見て「これウェザリングなのかな」とか言っていた。錆を擦っても全然手につかないのでウェザリングのような気がする。

ゲートに来る前に一旦ザンビーニに来ていた。腹が減っていたためである。飯でも食おうと提案したところ、後から合流する両氏も食うかもしれないからと止められた。やむなし。しかし案ずるなかれ。ここにはチュロスがある。とりあえず3人分買った。3人分をそのまままるっとトレイに載せられて出てきたのは流石にビビった。

 

 

ゲート付近まで戻ってきた。

平戸田氏と富士回遊氏が途中で合流するというので、戻ってきていたのだ。両氏共にディズニーシーには行ったことがないらしいので、とりあえず地球の前に来るように指示していた。ゲート入って地球の前に来られないほどアホではないだろう。

 

 

 

両氏と合流した。筆者は飯が食いたかった。朝飯は確かに待機列で食べたがおにぎり二個だけである。パーク内にも飯屋はあるが、この飯屋は昼になるとバチクソ混むのだ。やってられない。なので10時ごろに食うのが一番いい。11時から混み始めるからだ。ヒアリングしたところ両氏共に朝飯を食べているという。筆者は食べていたが足りない、鯖缶氏、jyamanetto氏共に食べていないときたので、民主的手続きにより飯にすることがここに決まったのである。

 

 

近くて早くて良い飯屋ということで再びザンビーニに来ていた。

鮭を載せたピザがうまそうだったので、それを頼んだ。ほかも思い思いに頼んでいるようであった。ザンビーニは空いていた。二階に至っては半分くらいしか埋まっていなかった。爆速でピザを一枚平らげた。向かいに座っていた鯖缶はピザとパスタとミネストローネを爆速で食い切っていた。平戸田はワインを飲んでいた。ちなみにワイングラスは捨てるらしい。ザンビーニはセルフで下げるタイプなので、どの枠なのか迷いに迷いキャストさんに聞いたらゴミとして捨てるものと言われたまげていた。ワイン普段ここで頼まないねん。

 

 

ヴェネチアンゴンドラに乗っていた。これは大体20分~30分程度待つのだが、たまたま10分待ちだったので乗った次第である。久々にヴェネチアンゴンドラに乗った気がする。

 

 

近いので、エレクトリック・レールウェイに乗っていた、公称値10分待ちだったが、大体5分待ちだった。2階のキューラインが閉まっているならだいたい5分程度で済むのだ。

 

 

見れそうだったのでついでにハーバーショーを見ていた。

前の方で見ている家族っぽい人達が、父親と思しき男性が娘さんを肩車し、リズムに合わせて踊っていた。隣では母親と思しき人が手拍子を撮りながら踊っていた。ああいう幸せな家庭というものもあるのだなあとしみじみ思っていた。ああいうルートに向かうには歳をとり過ぎたような気がしてくる。

 

 

ハーバーショーを見たあと、トランジットスチーマーラインの一周コースに乗りに来ていた。実は乗ったことがなかったので、こういうところで乗っていけるのは良い。5分待ちとのことで、船が居なかったので案外掛かるのではと思ったが、まあまあ5分くらいで乗れた気はした。一周コースはアナウンスの冒頭で There's a Great Big Beautiful Tomorrow が流れ初めてテンソンが上がっていた。 There's a Great Big Beautiful Tomorrow はディズニーの曲の中でも一二を争うほどには好きな曲である。ジャズアレンジであったが、こういうところで流れてくれるのは大変うれしい。ケープコットに着く手前くらいに切れてしまったのはちょっと残念だったが。

 

 

一周コースを降りる。アトラクションは大体混んでいた。まあ乗る前からそうだったのだが。12時頃のハーバーショーから19時くらいのハーバーショーまではだいたいどこも混んでいる。混んでいるので腹をくくって乗るしか無いみたいなところがある。

 

 

平戸田はシーチキンGo!*1を超えるレベルのアトラクションには乗れないと事前にヒアリングしていて判明していたので、マーメイドラグーンに向かっていた。ここは人畜無害そうな見た目をしているキッズ向けなアトラクションがほとんどなので、シーチキンGo!が上限の人でもまあなんとかなるだろう。まずスカットルのスクーターに乗っていた。スカットルのスクーターはくるくるするアトラクションである。稀によく見る。回転する円盤にライドが付いていてぐるぐるする類のものだ。あれは何が楽しいんやろなと思っていたが、乗ってみると案外楽しかった。矢張り普段乗らないようなアトラクションを開拓していくことも重要なのだとわからされるのである。

 

 

キャラバンカルーセルが5分待ちだったので若干気になりつつも、カルーセルはこの後合流するはずの収納氏が並々ならぬ関心を寄せている*2ので、一旦見送った。見送りつつ腹に何かを格納するため、チャイシュガー味のチュロスを食べていた。チュロスのワゴンは列の割に回転が早い。品物が一つしかない上にストックを出せばよいだけなので、オペレーションも単純で早く出来るのかもしれない。矢張りオペレーションを単純化することは重要なのだ。チュロスを食い、マーメイドラグーンに戻った。

 

 

平戸田氏のために、ジャンピン・ジェリーフィッシュに並んでいた。20分待ちは平均的な待ち時間であるが、これに20分は中々あまり費用対効果が微妙な気がしてくる。鉛直方向に上がって多少鉛直方向に揺れて、降りるだけのアトラクションである。無になりながらライドに乗り、鉛直方向に揺られ、降りた。

朝一9時ごろから10時くらいまでが5分待ちで済むので、そこで乗っておくべきだと理解した。

平戸田がブローフィッシュ・バルーンレースに強い抵抗を示していたので、やむなくワールプールに並んでいた。ワールプールはいわゆるコーヒーカップ的なアトラクションである。ランドにあるアリスのティーパーティーと大差ない感じであると思っていた。そう、思っていたのだ。実は違う。アリスのティーパーティーは自らの手で回転速度を上昇させることが出来るのだが、このワールプールはそういう仕組ではなかったのだ。カップに乗って中央のハンドルが回らずあれ?と思っているとキャストさんから「まとまって乗ったほうが早く回りますよ」と言われたのである。そう、これは重心位置が偏っていれば偏っているほど早く回るシステムらしい。ちなみに、4人乗りなのに5人いたので2人と3人に分かれて乗っていたのだが、筆者は3人側だった。男3人が固まって乗るとどうなるかというのはまあ、火を見るよりも明らかであった。

 

約3分後。

 

脳がシェイクされていた。

 

収納に合流する前に、収納に何か渡そうということで、平戸田が抹茶ホワイトチョコ味のポップコーンを買っていた。案の定と言うか、カレー味やブラックペッパー味と比べると空いていた。「あいつはうまいうまいって言いながら食うよ」と言っていた。蓋が閉まらないから食ってくれと言われ食ってみたが別に不味いというわけではない。腹が減ってる時に有り難い味ではないという程度のものでしかない。4人で少しばかり抹茶ホワイトチョコ味のポップコーンを食べて、折り線に沿って箱を折ったものの微妙に閉まらないところを養生で止めてエントランスへ向かった。

 

 

向かっている最中にTwitterを確認すると、収納氏から「遅れるがいつ到着するかわからない」とリプが入っていた。いつ着くのかわからない手前は並びづらい。尊厳を確保したいという富士回遊氏の提言で、ミステリアスアイランドのトイレに来ていた。トイレの前で待ちつつ善後策を考える。ふと看板が目に入った。

「これうまそうですね」

平戸田がノーチラスギャレーのメニューを見て言った。ノーチラスギャレーは待ち時間10~30分とのことで若干機運は低いが、ギョウザドックは若干食いたいところだった。収納氏が来てから飯と思っていたが来ないし。ここで大便器が中々開かずに撤退した富士回遊氏と合流し、検討に検討を重ねた結果、ノーチラスギャレーに並ぶことになった。

ディズニーランドやディズニーシーで飯を食ったことのある人間ならわかると思うが、軽食の店で店員が紙を持ってオーダーを確認し始めたらその店にしては並んでいる方だということを認識したほうが良い。残念ながら当然というべくか、今回のノーチラスギャレーではその事象に遭遇したのであった。余談だが、一番つらかったのは並んでいるよりもむしろ並んだ後に渡されたカクテル二杯とギョウザドック5本を一人で運んだことだったように思う。店員さんから重いしバランス悪いからとうまいこと受け取ることを要求された辺りに大分限界がうかがえる。

 

 

ギョウザドックを平らげ、今後の策を講じていた。平戸田氏が乗れる乗り物でかつ近くていい感じに待ち時間が短い。ということでアクアトピアに乗っていた。20分待ち。

くるくるしていた。

ギョウザドックで一息ついて完全に忘れかけていた三半規管へのダメージを思い出していた。しかし真ん中だったのでまだ良かったのかもしれない。カクテルを飲んだ平戸田氏は端で耐え難きを耐えていた。冷静に考えると酒を入れた直後に乗るアトラクションではない気がするが、気がついたのは乗ってダメージの抜けない三半規管がアラートを上げ始めた後であった。端的に換言すると、後の祭りだったのである。

 

 

ついに収納氏がたどり着きそうということで、ゲート前に再び来ていた。

地球を眺めるウォルトとミッキーを撮っていると、ゲートから収納が排出されてきた。

16時半くらいで、微妙で微妙な塩梅だった。事前のヒアリングで収納氏はビッグバンドビートとテディ・ルーズヴェルト・ラウンジに興味を示していた。何ならジャケットにYシャツに帽子を被り、1920年代の労働者の風体をしていた。これはもう、向かうところは決まっている。

 

 

アメリカンウォーターフロントに来ていた。ビッグバンドビート自由席チャレンジも良いのだが、ちょっと時間が余っている。どれくらいかというと一時間くらい余っていた。ビッグシティ・ヴィークルにでも乗りますかと言ったものの、目の前で締め切られていた。悲しい。意外と終わるの早いのね君。

海辺で無になっていた。折角だしテディ・ルーズヴェルト・ラウンジ行ってみますか?と言ってみたところ概ね合意を得たので、SSコロンビア号に向かった。

 

 

テディ・ルーズヴェルト・ラウンジは予約でいっぱいであり、キャンセル待ちだった。だめならBBB行こうと合意形成を図り、キャンセル待ちのキューラインに並んでいた。

前に2組程度おり、これはもうダメかもわからんねと言っていた割にはすんなり入れてしまった。ラストオーダーが17:30なので、ラストオーダーまで10分ほどだった。筆者はBBBも見たかったので「5分で飲んで出よう」と言っていたが、結局レギュレーションの70分ギリギリまで養生することになったのである。

まず最初、つまみを二皿と平戸田以外がカクテルを頼んでいた。平戸田はジントニックを頼んでいた。曰く、こういうところのジントニックはうまいかもしれないとのことだった。5分くらいすると、ジントニックが供給された。

「これ凄いですよ」と平戸田が言っていたので、筆者も少し香りを嗅がせていただいた。

凄かった。

家で作る粗製乱造のジントニックとは香りからしてまず違かった。

多分これは美味いやつだと直感していた。

収納も「自分もいいですか」と香りを嗅いでいた。

多分美味いやつだと言っていた。

平戸田は早速飲んでいた。

美味いらしい。

ジントニックにすれば良かったかもしれないと若干後悔した。

さて筆者が頼んだのはオリジナルカクテルのミステリアスアイランドである。ストロベリーリキュールがベースらしい。まあまあ美味しかった。つまみのナッツやらアーモンドやらオリーブやらドライフルーツをしばきながらちみちみ飲んでいた。

もうBBBには間に合わない時間になっていた。残念ながらラストオーダーの17:30も過ぎていた。ジントニックも飲みたかったが仕方ない。水を頼んで、つまみを食い切ったら出よう。そう思っていた。

平戸田が店員さんを呼んだ。

「注文ですか?」店員さんは確かにそう言った。

「頼めるんですか?」我々はそう確認した。

確認の励行と連絡の徹底は安全の確保に最も大切である。

「ラストオーダーですね」

頼めるらしかった。

頼むしかない。

 

筆者と収納はジントニックを、平戸田はアードベッグを、鯖缶マティーニを頼んでいた。ジントニック大人気なのは流石に笑ってしまった。うまそうだったので仕方ない。

ジントニックは案の定美味かった。オリーブをもりもり食いながら飲んだ。

ディズニーシーで体験できるとは思えないような、上質な時間を過ごしていた。収納は彼女と一緒に来ようかなとか言っていた。ここもそうだが、折角行くならマゼランズやS.S.コロンビア・ダイニングルームの方が良さそうな気もする。

 

 

今日は実に気分が良いと第五共和国の全斗煥のマネをしながら橋を渡っていた。収納が。酔っていても筆者は流石にそんなことはしない。

どこ行きますか?と伺うと収納氏はシーで最も愛するアトラクションだというセンター・オブ・ジ・アースに行きたいと言っていた。微妙な時間だが、どこ行っても並ぶのでこれは腹を括って並ぶしか無い。55分待ち。標準的な待ち時間である。センター・オブ・ジ・アースは1シーチキンGo!を超えるため、平戸田は離脱していった。もうじきハーバーショーなので、そろそろ人の供給は減りそうなもんであったが、残念なことに減る前だったようでそこまで空いていなかった。

センター・オブ・ジ・アースのキューラインは凝っているので、並ぶなら並ぶでまあまあ後悔しない。やれ上部半断面工法だの、切端だの、トンネルボーリングマシンだの、削岩機だのと言っていた。そう、つまるところあのライドは実質人車なのだ。そしてテラベーターは実質竪坑。そう考えると、センター・オブ・ジ・アースというのはつまりトンネル工事現場なのかもしれない。

きっかり55分待たされても数人で並べばまあまあ苦にならないものだ。キューラインの小物がいい感じにいい感じしていたのも相まって、いい感じであった。

 

 

続いて収納が東京ディズニーシーで二番目に好きなアトラクションだというインディージョーンズアドベンチャークリスタル・スカルの魔宮へと向かっていた。ハーバーではビリーブが始まっていた。始まっていたからこそ、インディージョーンズアドベンチャーは10分待ちだった。逃すわけにはいくまい。jyamanetto氏はレイジングスピリッツに乗りたがっていた。こちらは15分待ち。然し収納氏が押し切り本日二回目のインディージョーンズアドベンチャーに乗ることになった。冷静に考えると分裂しても良かったんじゃないかと思う。

インディーはセリフが何パターンかあるっぽい。一日に二回乗ったからこそ気がつけたことである。あとインディアナ・ジョーンズ氏のオーディオアニマトロニクスの出来がメチャクチャ良い。不幸にも下車前に最後の最後の部分で足止めされていたのだが、氏は止まること無く時折ひじを確認したり腕で顔を拭ったりと様々なバリエージョンのムーブをしていた。動きで表情を付けるというのはショーのきぐるみを見ていても思うところではあるが、オーディオアニマトロニクスも似たようなものなのかもしれない。

 

 

インディーを出ると、平戸田が居た。

レイジングが悲しいことに30分待ちになっていたので、海底2万マイルに向かった。こちらは5分待ちだった。とはいえビリーブが終わった直後くらいなのでドシトシ人が供給されるだろうなと思っていたが実際10分待ち表示に切り替わってしまった。まあ10分ならということで並んだのである。

搭乗前に「こんばんわ!」とキャストさんが声を掛けてくる。こちらもこんばんわ!と負けじと肩に手を当て返事を返すとちょっと動揺していた*3

「こんなにノリが良いとは思ってませんでした」

と言われつつライドに格納された。

 

 

ほぼ時間ギリギリだった。近いからとポートディスカバリー側のエレクトリック・レールウェイの駅に来ていた。10分待ち。ちなみにポートディスカバリーアメリカンウォーターフロントで駅員さんの制服が違うことにここでやっと気がついたのである。

個人的にはポートディスカバリーステーションの方が好みである。

アメリカンウォーターフロントステーションで下車し、土産を求めるjyamanetto氏をマクダックス・デパートメントストアに連れて行った。jyamanetto氏は「ダッフィーグッズしかない」「ダッフィーはいらん」と言っていたので、仕方なしにエンポーリオへと向かった。この時間のエンポーリオは恐ろしく混雑するが、まあ仕方ない。そういうものだ。駄目ならボンボヤージュで買うと言っていたが大丈夫だったのか、10分後くらいにjyamanetto氏が出てきた。

 

 

There's a great, big, beautiful tomorrow

Just a dream away

この後はサイゼリアでたらふく食い、帰った。

たらふく食ったはずなのに、昼のジントニックよりも安く済んでしまった辺りに、冒険とイマジネーションの海の物価の高さが伺える。

 

 

ウォルト・ディズニーは開業日のスピーチをこう締めた。

with the hope that it will be a source of joy and inspiration to all the world.

今日一日が我々の喜びとインスピレーションの源になったことは、最早言うまでもないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわりに

読者諸兄の皆様はこの記事の冒頭に書いてあることを覚えているだろうか?

大体ディズニーシーにせよランドにせよ、行くとそんなに写真ばっかり撮ってられないので過去のものもいい感じに混和しつつ記事を生成していこうと思う。

そう、過去の写真を混ぜつつ記事を錬成したのだ。

 

すると何が起こるか。

 

記事に載せる写真を選定する時間のほうが記事を書く時間より長くなるのだ。

幸い手元に参考になりそうな写真が幾らかあってそれ自体は良かったのだが、探すのに骨が折れたので記事の割には手間がかかってしまった。撮って出し旅行記とかの方が楽だということを身をもって実感したのである。

あと10k字を超えると結構書くのが厳しい。普段2k~4k字の記事ばかり書いているので実質三本分である。

*1: https://www.yomiuriland.com/attraction/seachicken-go/ 

*2: とはいえ氏が関心を持っているのはCarousel of Progressである。

*3:この時左肩に手を当ててしまっていたが本当は逆らしい。 【公式】東京ディズニーシーはまもなく20周年♪キャストと一緒に・・・|東京ディズニーリゾート・ブログ | 東京ディズニーリゾート