旭駅本屋

SNSが普及しきった今日において、人々はなぜブログを使うのであろうか。

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令和4年度ラッセル撮影事業(1)

北の大地という歌がある。

サブちゃんが歌っている方ではない。ダーク・ダックスが歌っている方だ。筆者としては北海道へ行けば必ず思い出す歌である。千歳で重い重い荷物を担いで721の見るからに寒いデッキに立ち、トンネルを抜けて真っ白な大地を見て、この歌を思い起こすのである。

 

 

白雪光る 山並深い森

汽笛はひびく 旅愁を誘う

春待つ心を 大切にして

生きてる命の 暖かさ

北の大地は 希望を育ててる

我ら今 北海道

 

 

苫小牧に来ていた。

きむたつ氏と同じ便で千歳に来て、「ちょっと苫小牧民報見ていきたいんですよ」と言われたので、せっかくだからと苫小牧に来ていた。筆者は別に苫小牧民報にはあまり興味はない。地方新聞の宅ではないからだ。ではなぜ来ていたかというと、苫小牧到着時刻が9時を超えるからであった。9時を超えると、普通の観光客も普通に観光し始める。するとどうなるかというと、観光案内所が開くのである。

 

\したから!/

 とまこまい

 

 

苫小牧でやることを終えたので、苫小牧民報へむかうきむたつ氏を見送って一人札幌に来ていた。札幌でやりたいことは幾らかあったが、まずは飯を食うべきとして昼飯を食いに行っていた。久方ぶりにトリトンに行こうという運びになり、再合流したきむたつ氏とK特急氏とトリトンに来ていた。トリトンは著名な回転寿司チェーンである。筆者は真だちとか道産の特色あるネタがあればええなと思ってきていたが真だちはなかった。悲しみに暮れながらタコ頭を貪っていた。

 

腹ごしらえをして、桑園に向かっていた。桑園は駅前にイオンとホーマックがあるとても優れた土地である。この何が嬉しいのかというと、何を用意せず来ても必要なものが大体揃うのだ。筆者は雪靴とカイロを必要としていた。何故なら用意してきていないからである。雪靴に至っては関東で見た記憶があまりない。履く必然性もないので注目していない可能性もある。然し履く必然性がないのは雪の少ない関東平野に住む三千万市民は等しく同じ条件である。であるからして、おそらくあっても殆どないものと見るべきだろう。なので雪靴は基本的に北海道で買うべきなのだ。

カイロも同様である。雪こそ積もらないが関東平野は寒い。しかし、限度というものがある。-20℃には達しないのだ。我々がこれから行く場所はそういう土地である。であるならば、矢張りそういう土地でカイロを買うべきなのだ。マグマくらいなら関東で買えそうな気もしないでもないが、結局荷物になるので現地調達するに越したことはない。

札幌駅の2番線のホームに立って、ここが新幹線になるなんて信じられんねなどと話していると、急にK特急氏が電話で話し始めた。

「なんか収納いるらしいんだけど」

そう言われ3番線に目を向けると収納がいた。ここで、今回の旅行の面々が揃ったのであった。

 

収納は特急に乗り遠軽へと向かっていった。

時同じくして、我々は桑園でマグマを買い、雪靴を買っていた。底がすり減り限界になったペラペラのスニーカーは捨てられたら捨てていこうと考えていたので買ったついでに捨ててきた。こうすることで無意味な荷物を減らすことが出来る。異常旅行者の知恵である。

今回の旅行で必要なものは大体買ったので、宿へと向かった。

 

 

バスに揺られ一時間半。定山渓に来ていた。

比較的安かったので、定山渓ビューホテルという宿に泊まった。おそらく二度と泊まることはないだろう。今まで色々な宿に泊まってきたが、大浴場に入って上がったらスリッパが消えていた宿は後にも先にもここだけしかない。筆者はフロントに電話を掛け、同じタイミングで入っていた韓国人のおっちゃんと無益な口論をして、10分程度待ってやっとスリッパを手に入れ、部屋に戻ったのであった。あとフロントは電話して風呂の状況確認する前にスリッパを持ってきてくれ。3回電話掛ける時間あるならスリッパ持ってきたほうが早いだろうに。

 

ストレスにやられ、何のために宿に泊まっているんだと思いながら部屋で陰キャロックを見ていた。第一日である。